食卓を囲んでいただく温かい炊き立てのご飯。
日本人に生まれてよかったと実感する瞬間です。
古くからの言葉で「属人器」という言い方があります。
その意味は「私の器(自分だけが使う器)」のことです。他国に類を見ない和食器特有の素敵な世界です。いまでいう「マイカップ」「マイ箸」も含みます。ご飯茶わんやお箸に湯のみ。日本人の家庭は、はなぜかばらばら。カレーライスとかラーメン丼やうな重などの丼や重箱はなぜか共有している。不思議ですよね。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』属人器(ぞくじんき)は、特定の人だけが使う各自の食器のこと。
ヨーロッパや中国などでは一般的でなく、日本の食文化のひとつの特徴とされる。
一回の食事ごと割り当てられる銘々器・・・ディナー皿、サラダボール、カトラリーなど・・・に対し、「属人器」は食器そのものが特定の人が常に使うものとして認識されている食器である。社長の湯のみ、オヤジのご飯茶わんに箸などを想像すれば分かりやすい。・・・言い換えれば、属人器以外の銘々器は、一回の食事ごとに持ち主が定められる一時的な属人器ともいえる。
家庭においてはご飯茶碗や箸などが代表的な属人器だが、複数をセットで買い揃える事が多いティーカップやスプーンといった食器は属人器にはなり難い。
家庭はいうまでもなく、オフィスでも各人が湯飲みやマグカップを持ち込み、自分専用に使うのは日本では当たり前の光景である。私たち日本人の主食であるご飯。一般的な茶わんに盛られるご飯は米粒にすると約3,200粒といわれています。コレを稲に換算すると約45本にもなるというのですから驚きです。米という字が「八十八」と書く意味(一粒の籾からお米ができるまで八十八手間かかるという話しもあります)がよ~く分かるような気がします。