Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

解散じゃなくて良かったが…

2008-05-19 20:37:47 | 音楽
朝TVをつけたままベッドの中でウトウトしているとサザンオールスターズ活動無期限休止とのニュースが
先日解散説というガセっぽい新聞記事が紹介されていたが、その時はまさかと思ったが、今回連続して報じられると、ついに来たかという感じでした。

もっとも、よくよく聞くと解散ではなく、あくまで休止。いつとは言えないがまたやる日が必ず来るとのこと。

まぁでも寂しいね。とても寂しい気分になった。
サザンは今までも長期間休止していた期間もあるし、ここ何年かは気づくと休んでるし、ライブ時はオリジナルメンバーが4人だったりしていた。いつの間にか桑田のソロが中心となり、桑田ソロの方が楽曲のクオリティが良かったりする。それでも思い出したようにサザンが帰ってくるとホッとしていたものだ。
だけど今回のように公式に言われると寂しくなったのだ。

近年のサザンの活動は、数枚シングルを発表し、いよいよ本格的に活動再開か!?と思ったところで再びソロに移行、ということで寸止めが続いていた。
TSUNAMI、ホテル・パシフィックあたりの好調な活動が続き、いよいよアルバム発表か?と思ったときも、メンバー1人が脱退・逮捕と、活動休止を余儀なくされた。パーカッションの毛ガニもここ数年体調不良でツアーに
同行出来ずと、グループ内の問題もあったのでしょう。

こういった煮え切らない状況を心苦しく思わない桑田ではないでしょう。
3年前にもサザン再開の時に解散説が流れた。それを一蹴するかのように、アルバム発表~ツアー後も、さらにシングル発表、ライブと続いたもののここで途絶えてしまった。アルバムからテーマパークのようなツアーまでの一大プロジェクトは計画から準備まで毎回、多大な労力がかかっているので、活動継続は意外だったが。
このサザン~ソロ~サザンのルーティーンは本人達の望むところなのだろうか?。

ここ10年近くそういう状態が続いたので、ここはもう一時キッパリ閉店・休業、ということなのでしょう。いつまでも待たせるのも悪いのでハッキリ告げたと。確かにその方が親切だよね。
バンドとしてのモチベーションが出てきたところで再び新鮮な気持ちで始めたいというようなことを本人が語っているので、決して解散はしないという決意表明と受け取ることにします。

しかし切なくて前回のツアーのDVDを見てました。いい曲ばっかりだな~。
ソロもいいんだけど、やっぱりサザンで育ったので…この人達じゃないと出せない音というのもあるし。
前回のツアーが初サザンでしたが間に合って良かった。いや、全然間に合ってないかもしれないが…。

物心ついたころに流行っていたのが、「勝手にシンドバット」や「いとしのエリー」でした。もう少し大きくなってからは「チャコの海岸物語」がよくTVでかかっていた。その頃はあんまり好きじゃなかった(笑)。
ゴダイゴの方が好きだった。
その後、メチャメチャいい曲だと思ったのが「ミス・ブランニュー・デイ」だったが曲名が覚えられなかった。そのちょっと後、年上のいとこがKUWATA BANDにハマっていた。さらにちょっと後、TVを見てたらサザン復活、とのこと。みんなのうたを歌っていたが印象に残らなかった。
さらにもう2年後。思春期に入り、ビートルズから入って音楽に興味を持ち始めた頃、また復活だという。休んでいたとは知らなかった。その時聴いた曲が「フリフリ’65」。この曲と続くアルバムで一気にファンになった。「YOU」も忘れられない名曲。それ以前の曲も全てかっこいい曲だと感じるようになった。年越しライブが始まったのもこのくらいの年。
この第2期サザンも今から思うとちっともバンドっぽくなくなっているのだが、89年頃から92年までシングルとアルバムを連発し、毎回ヒットしていた。
デビュー15周年という事で超キャッチーな曲がTVで流れ始める。さすが、また違った雰囲気で、新たな一面を…と思ったらそれはソロで発表するという。こんないい曲をソロで?と思ったその曲は「真夜中のダンディ」だった。ソロとは明らかに違うシリアスな雰囲気のアルバムも発表された。アルバム発表後もなおもソロシングルが発売されたりして、サザンはもう活動しないのか?とよくよく思い出すと既にこの時も思っていたのか。
合間合間にサザンもシングルを出してたり、解散を考えたとの発言も合ったと思う。

そんな中、完全復活とのふれこみで発売されたのが、「マンピーのGスポット」。この曲でベースのムクちゃんも復帰したので、確かに完全復活の印象が強かった。そして、サザンとしてのアルバムが比較的短いインターバルで2枚連続発売され、なおもサザンが続き、TSUNAMIの特大ヒットへ。

その頃から今回の休止へのカウントダウンが始まったのでしょう。
続く、「波乗りジョニー」は明らかにこれまでならサザンで発表されていたような曲だったのが、ソロとしての発表。これには混乱した。「白い恋人達」もこれまでのソロよりもキャッチーだったし。
合間に発表されるサザンの楽曲は、バンドとしての余生、のような感じで、懐かしいものはあったが新しい要素はソロの方が感じられるようになった。何度かモチベーションが上がったようなときもあったけれども。

ここで、冒頭の話に戻るとちょうどいいでしょう。
ただし、ここまで書いて思ったのは、これを打開するためのきわめて前向きな活動休止なような気がしてきた。
しかしその前にきっちりサザンとして30周年を祝い、一度お別れするというのがとても親切、サービス満点だと思う。メンバー全員いい歳なのでここらで一休止、ずっとサザンだった状態から離れてみたい気持ちもわかる。
そんなにかからずにまた戻ってくるのでは?と思ってしまう。
これまでもやるかやるまいか葛藤し続けて、いつもまた戻ってきたバンドだし。

でも、ストーンズみたいにずっと転がり続けて欲しい気持ちもある。何も言わずとも必ず戻ってきてくれるのがわかるという。一度終わってまた帰ってきたバンドは、一度店じまいしたときの切なさが残ってしまうと思うのだ。

2008年いっぱいはサザン、という言葉を信じて年末ツアーも期待したい。
夏のイベントでの感触によるのかも。
どうせなら夏に見たいな~。どうするかな~行くかな~!?その前にチケットだけど。。。