easter sequence

2011-05-16 01:47:25 | インポート
土曜日に四谷の教会の夕方のミサのオルガン前奏で、聴いていて胸に沁みるようなメロディが流れた。聖歌隊席で、パイプオルガンのすぐそばにいても、実を言えば本当にこころに響いてくるというときはそれほど多くはない。それがこのメロディには胸が張り裂けるような深い悲しみがその底に流れている気がした。

時は今、復活節で喜びの季節のはずなのに、なんと言う悲しみを秘めたメロディかと思い、ミサが終わってからオルガニストの方になんと言う曲か尋ねてみた。すると、グレゴリオ聖歌の復活の続唱"easter sequence"とわかり、はっとした。死はやはり、悲しみなのだ。別れの悲しみ、喪失の悲しみ、古来幾多の人々が死の悲しみを味わってきたことか。復活節の喜びは主の復活があって初めて悲しみが喜びに変わるのだ。

そして胸をよぎるのは巨大津波で亡くなった多くの方々、そしてその周りのかたがたの悲しみ。その悲しみがいつか喜びに変えられていくことを願わずにはいられない。

※ 最後にちょっと話がかわるが、youtubeに、土・日の関口教会での様子をかなりたくさんアップした。その前の初台教会の分も合わせるとかなりの量になっている。たいしたこともない動画ですけど、よかったら見てくださいな。rie13470tosikiyoで探せば出てくると思います。私のためではなくて、今、どんな方たちが神学生として学んでいるのか、修道者として働いているのかを知っていただきたいのです。