いろいろなお役立ち情報がたくさん載っている本ですが、特に「そうだなあ。」と思ったところは、完成させる~30点の完成品を、時間をかけて磨き上げる、というところです。
最近の私は、相談記録をまとめるのがよくあるのですが、まずは書き始め、途中、筋がおかしいなと思っても、とにかく最後まで書いてしまいます。そして半日、一日おくと頭の中が整理されてくるというか、熟成されるというか、筋が通らなかったところがよくわかるようになり、どこをどう言う風に修正すればいいかわかるようになります。
内容がそれほど多くない相談記録なので、下書きの時点で30点の出来よりはもう少しいいとは思いますが、やはり修正したものは、筋が通り、また表現もわかりやすくなっています。
とにかく最後まで書いてしまうこと、それは本当に大切だと思います。
樺沢氏の本では、以下のように書かれています。
「30点の出来で、とりあえずは最後まで書き上げる」ことが重要。最後まで書き上げたら、次は印刷して加筆修正する。つまり「直し」の作業に入ります。一回目の直しで、30点から50点になります。2回目の直しで、50点を70点の出来へと磨きます。そして3回目の直しで70点を90点にして、最後に締め切りまでの時間を使って、100点を目指します。とりあえず通しで書いて、「直し」「ブラッシュアップ」に時間をかける。その比率は、5対5です。
最初から100点を目指す人は、通しで出来上がるまでに膨大な時間がかかり、「直し」の時間が減ってしまいます。その比率は、8対2くらい。「直し」の時間が取れないので、結果としてレベルの低いものが出来上がるという残念な結果になります。
30点でも最後まで書いてしまえば、全体像を俯瞰することができる。全体像が見えてくればあとは文章や表現に気を遣うことができますからね。