「木のもとは汁も膾(なます)もさくらかな」
この句について、郷里伊賀上野の門人土芳が、その著書三冊子の中で
師の曰く、花見の句のかかりを少し心得て、軽みをしたり、となり。
と書いています。
軽みは芭蕉晩年の主張ですが、私は写真とも関係があると思っていますが、
微妙な問題なのでここでは省きます。
また、この句について、西脇順三郎氏は支離滅裂でグロテスクな文体であると
酷評しているそうです。文法を重んずるなら、確かにそうでしょう。しかし、
芭蕉は花見の状況説明をするためにこの句を作ったのではありません。
鑑賞者と感動を共有するために作ったのです。芸術作品とはそういうものでしょう。
見ず知らずの制作者と鑑賞者の共感、それこそが芸術の本質なのではないでしょうか。
写真も説明ではなく、共感できるものを追求するべきでしょう。
昨年秋、大台ケ原。遊歩道から撮影
ペンタックス645NⅡ
80-160mm
べルビア100
とっても 素敵な写真と 写真の取り組み方 共感します。
所で お伺いしたいのですが フィルムで撮られていて 現像をスキャンされているのですか?
当方も 沢山のフィルムがあるのですが スキャン以外で 良い方法があればと 探しています。
もし 良い方法がありましたら 教えていただけたらと思います。
フィルムのデジタル化には二つの方法を使い分けています。
フラットベッドスキャナーとデジカメ接写です。
スキャナーは長辺500ピクセル位で、サムネイル管理用とブログ用です。
デジカメ接写はコンテストのプリント用です。
現像の上がったフィルムは良いものを切り出して袋に入れ、
日付と撮影場所を記入したケースで保管しますが、
残りも同様にして保管しています。
のちに時間をおいて見直してみると、良い作品を見
つけることがあります。
感性が変わったのか、見落としなのかはわかりませんが。