今年は我が家の河津桜も開花が遅く、現在五分咲きほど。
それでもメジロはすぐやってきますね。
FinePixS9400Wにて撮影。
俳諧といふは別の事なし。上手にウソをつく事なり。
門人支考の著書に芭蕉が語ったとあるそうだが、識者は支考の考えだと
している。いずれにしろ、似たようなことは言ったと思われる。
「俳諧」を「写真」と書き換えても同じことが言える。写真は真を写す
と書くのでウソはないというかもしれないが、そうではない。もちろん
デジタルでは何とでも加工できるということでもない。
以前の報道写真で、赤ん坊の後ろにハゲタカがいる写真があった。世界
的にも有名な写真で、貧しい国の悲劇として衝撃を与えたが、そのよう
に写したのは写真家の意志で、もし90度角度を変えてハゲタカを外し、
忙しく働く母親が背景にあったなら、かまってもらえない子供が泣いて
いるというふうに解釈するだろう。
このように、撮影位置やレンズの選択によって鑑賞者の感動をコントロ
ールできるのである。「ウソ」というのは少し強すぎる言葉だとは思う
が、ここで大事なことは「上手に」ということである。上手にウソをつ
くには修練が必要なのである。
2020年北山村にて撮影
滝の横に花があるように見えるが、実際は木が上から垂れているので50cm
ほど手前にある。
望遠レンズで絞りを深くしているので並んでいるように見えるだけである。
絞り込めばシャッタースピードも落ちるので滝も柔らかく写るし、水量も
多いように写る。ウソのオンパレードである。