映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「シティオブエンジェル ~City of Angels~」

2008年02月05日 | 映画~さ~
いやーーー、参った。私の完敗…そう、この映画を見ようとした私の選択が失敗の元。

マギー(メグ・ライアン)は有能な心臓外科医。手術中に成功するであろうと思われていた患者が亡くなってしまう。セス(ニコラス・ケイジ)は死者の魂を天に導く天使。セスは手術室でマギーに恋をする。

もう、何から挙げていきましょうか…。ではマギーから。メグ・ライアンが有能な外科医には全く見えない、というのがそもそもまずい。役の設定だから、その役柄を演じることで観客を映画に引き込んでいかなければならないのに、メグはメグにしか見えない。医者にも見えなければ、まして才能があるようにも見えない。外見がかわいすぎるから?とも思ったけど、たぶんちがう。ほかにも外見が美しすぎる人やかわいい人は大勢いるけど、こんなに映画にのめりこめないことってなかなかない。明らかに、メグの力不足。演技力がない。彼女の映画でよかったものって、『恋人たちの予感』しか思い出せないんだけど…。

ニコラス・ケイジ演じるセスにも無理はあるんだけど、メグよりは断然まし。いや、比べたら失礼に当たるかも。

そして、一番致命的なのが、映画の内容。話の展開。天使が人間と恋におちる・・・それは結構。映画のベースとしては過不足なし。そもそも、これリメイクだしね。そら映画としてベースがしっかりしてなければわざわざリメイクしませんから。オリジナルである『ベルリン・天使の詩』は見たことがあるのだけど全く覚えていないので比べようがないのだけど、『シティオブエンジェル』に関しては、話の展開よくない。よくないというか、不快。マギーの事故がとにかく不快。もっとほかに見せ方があるだろう!事故は事故でもさ・・・、ありゃないわ。セスが同僚(?)の天使と、ものすごい交通量の道路にある交通標識に腰掛けて話をする、とか。天使だから…といわれればそれまでなんだけど、天使だからってあんなうるさいところで話しなくても。しかも毎回毎回。ちょっとコじゃれた演出(なのか?)がすべて裏目。もしかして、舞台がLAって言うのがそもそもミス???

でもさ、全く同じ内容だったとしても、もしほかの監督が撮っていたら、ほかの俳優が演じていたら、多分全く違ったものになっていたと思う。例えばマギーの死にしても、撮り方によってはもっと「人生の無情さ」を表現することができたと思うんだけど(だとしてもあの事故は酷い…しつこい?)。

キャラ設定がとにかく弱い。マギーの婚約者(恋人)とか、全く印象に残らないし、何の障害にもなっていない。マギーの有能さも全く感じられない。ネスカフェのCMのメグと映画のメグと何が違うのかわからない。というか違わない。演じ切れてない。無理やりよかったところをあげるとすれば、元天使を演じたデニス・フランツかなぁ。彼が唯一の救い…いや、救いきれてないんだけど。

1998年の映画で、全米1位だったらしいわ。わからんもんです。たしか90年代後半って、ハッピーエンドの映画少なかったな。それにしても!!!なのです。
正直、この映画を見てメグ・ライアンが嫌いになりましたとも。



おすすめ度:・・・・・無理。




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