映画食い倒れ。

~映画は人生のデザートです~

個人的覚え書きのため、たまにネタばれありです。

「トレイン・スポッティング」

2007年10月02日 | 映画~た~
学生だった当時映画館に、内容も良くわからず見に行った。映画が始まって3分で、心鷲づかみにされた。どこを切り取っても、とにかくかっこいい。ものすごく安っぽい「かっこいい」という言葉。それでもそれ以外に出てこなかった。

とにかく、ユアン・マクレガー。彼に尽きる。
トレスポの中のユアンは「レントン」であり、レントンは「ユアン」。それ以外の誰でもないし、別の誰にも演じられない。

すべてのキャラクターが「キャラ立ち」しているのがとにかく魅力的だ。

そして映像が新しい。新しさの中にものすごく雑な作りもあるのだけど、CGを駆使した完全無欠(のような)映像よりも、本当に愛情を持って一つ一つのシーンを大切に作ったことがありとあらゆる場面から伝わってくる。

ヤクでヘロヘロになっていくレントン(ユアン)の視点から見た風景。絨毯とともに家の床のはざまに吸い込まれていくシーン。街中をヤクを買うお金を盗むために全力疾走するときのスピード感。完全にイってしまっているレントンの瞳孔の開いた目。
ベグビー(ロバート・カーライル)の切れっぷり。


そして忘れてならないのが、音楽。
これほどまでに、映画(映像)と音楽が相乗効果となって互いのよさを引き出しあっている作品が今までにあったのか?正に相乗効果。絶妙な選曲。しかもそれらの音楽は、映画のために作られたわけではなく、それぞれのアーティストの持ち曲そのままだ。映画音楽は、有名アーティストの音楽を選べばいいというわけではない。
一歩間違えると、映画にも音楽にもマイナスにしかならない。相乗効果どころか、お互いが独立し、何の関連性も無くなる。『プラダを着た悪魔』のように。


正直、トレスポのユアンは眩し過ぎて、スター・ウォーズに出ている彼が同一人物だということをいまだに認めたくないでいる。



お勧め度:★★★★★+α  (超越的)


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