久しぶりにお名前を聞いた、上岡龍太郎さん。
それが、残念ながら、訃報とは。
全盛期で引退されたのが、20年以上前。
若い人、関東の方は、全く知らない人の方が多いかもしれない。
こちらは、幸い関西圏の番組が見れたので、多感な中学・高校生の頃から、楽しませていただいてました。(ませた子どもでした)
漫才の時代はさすがに知らないけれど、眼鏡にオシャレなスーツ姿。
ビジュアルから、知性が感じられる、ダンディさ。当時でも、いや、今見ても、ちょっと「異端」な感じ。それがカッコよかった。
お馴染みなのは、やはり「探偵ナイトスクープ」。
二代目、三代目の局長は、時代もあって、暖かく見守る感じですけど、初代の上岡さんは、結構ズバッと厳しかったね
個人的には、鶴瓶さんとの「パペポTV」が大好きでした。
2人で、ただ喋ってるだけ。多分今見たら、毒舌、暴言・・・だと思うけど、すっごく楽しかった
今では結構当たり前かもしれないけど、あの当時としては、結構斬新なトーク番組のスタイルだったんじゃないかな?
計算されてるような、全くの未計算のような。
「EXテレビ」は、これまた、激しい持論を展開して、当時でも物議をかもすような感じでしたね。見ていても、ちょっと冷や冷や。それが刺激的で楽しかった。
見た目と、知性と毒舌と笑いのある話芸。きっと自己プロデュース力が高かったんでしょうね。
とても読書家で、勉強熱心な方だったとか。だからこその「持論」と、芸人としての話芸が融合して、毒舌だけど、チャーミングさがあった気がする。(なんて、素人が偉そうに語ってますが)
以前も書きましたが、最近は「毒」が足りない。
人をけなす、のではなく、人に流されず、持論を展開できる人。
やはり、SNSでみんなが意見するようになって、無難な話ばかりで終わる感じ。ちょっと尖ったことを言うと、「炎上」ってやつ。
閉塞感の昨今。
20年以上前に引退された時、21世紀には自分の芸は通用しない、と語っておられたとか。通用するかどうかは別として、昨今のSNS時代では、叩かれることは間違いなかったでしょうね。それを気にされる方とも思えませんが。
今の時代について、目いっぱい語っていただきたかったな。
訃報を伝えるニュース番組で、同じトリオだった横山ノックさんを追悼するコメントをノーカットで拝見した。当時、すでに引退されていたけど、よどみなく、おもしろおかしく、そしてウルっとさせる、素晴らしい追悼の言葉だった。
三谷幸喜さんが絶賛していたけれど、納得できる、言葉の天才だと思った。
いつかきっと削除されるかもしれないけど、YouTubeで上岡さんの番組を検索し、保存してみた懐かし「毒気」と、今だから気づかされるであろう上岡さん流の「先見性」を楽しもうと思います。
また一人、芸能界の名物がいなくなってしまった。
寂しい限りです。
パペポ、Xテレビは知ってたけどほぼ見てなかったような、、上岡さんは理屈っぽいので長く見る気がしなかったのかな? ノックさんが苦手でそれもあったのかも。
でも昭和のテレビは面白くて上岡さんはその立役者のおひとりでした。
コメントありがとうございます。
返信が遅くなってすみません!
そうですね、理論派、理屈っぽい。そういう感じでしたね(笑)若い頃は「めんどくさいおじさん」っていう印象でしたが、今は、やはり「話芸の天才」と改めて実感します。今、ああいうタイプの方いませんよね。
やはり、昭和のテレビ、好きです。