はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

映画「野菊の墓」

2018-10-28 20:55:28 | 記録:映画

BSで

「野菊の墓」

を放送してました。

公開当時は小学生。見たことはないのですが

「たみさんは、野菊のような人だ」

というCMのキャッチコピーが強烈に残っていて、何だか懐かしくなり、録画してしまいました。

 

先日、ようやく見たのですが、ちょっと驚きました。

ストーリーはこちら(ネタバレです)
遍路の旅に出た老人の斎藤政夫は、旅の途中で自分の過去を振り返っていた。自分が十五歳のとき、病弱な母きくを看病するため、従姉で十七歳の民子が家に住み込むことに。二人の仲は親密になり、その噂はやがて家の外にまで聞こえるようになっていた。母からあまり会わないようにと言われ、政夫ときくはお互いに恋心を抱いてしまう。やがて二人を中傷する声が聞こえてきたため、きくは政夫を全寮制の中学に入れ、その間に民子の縁談を進めるのだった。そのことを知った政夫は急いで戻るが、すでに民子は花嫁に行った後だった。(Yahoo!映画より)

飛ばし飛ばし見たのですが(ゴメンナサイ)、アイドルのほのぼのした映画かと思いきや、ちゃんとした「文芸作品」じゃないですか。しかも、脇のキャストを見てびっくり(以下敬称略)

村井國夫
赤座美代子
樹木希林
湯原昌幸

愛川欽也
白川和子

加藤治子
島田正吾

ワンポイント的に、常田富士男、叶和貴子、そして丹波哲郎御大

もう、これだけで普通に映画ができそうな感じ。
特に、大好きな加藤治子さんの熱演は素晴らしかったな。
年配になった主人公を演じた島田正吾さんの、過去を振り返る表情も何とも言えず・・・さすがです。

あ、主人公は松田聖子さんですこれが映画デビュー作とか。まだまだ垢抜けてなくて、お芝居も「う~ん」な感じではありましたがけなげな感じは主人公にぴったり。
そして、相手役は、確かオーディションで選ばれた
桑原正さん。真っすぐで、純粋な感じがとても良かったのですが。。(今どうされてるのでしょうか)

如何せん、脇役が豪華すぎて、主人公たちが霞んでしまったような気が。それはそれで可哀そうかなと。
ただ、脇がしっかりしてるので、作品として大きな破綻はなかったと思います。なので、最後まで見てしまいました・・・


80年代の角川作品でお名前を記憶していた澤井信一郎監督のデビュー作だとか。
その後の作品を見ても、単なる「アイドル映画」ではなく、アイドルを「女優」に昇華させた感のある「Wの悲劇」 「早春物語」を手掛けられていて、この「野菊の墓」はその最初だったのかなと。

80年代のアイドルたちの映画って、こういうジャンルがよくありましたが、最近は「胸キュン」か「ホラー」か「サスペンス」がほとんどになりましたねぇ・・・

 
明治時代、商家の生活、伝統を守るという背景が丹念に描かれていて、それを見るだけでも「映画を見た」という満足感が得られました。
それは、監督の手腕もありますが、やはりキャスティングもあったかと。

 

たまには、こういう懐かしい映画を見るのもいいですね

それにしても、CMの印象って強烈ですね。
見たことなかったのに、「野菊の墓」という言葉、文字を見ると、あの映画のワンシーンを思い出してしまう・・・
そして、内容も今回の映画の映像がガッツリ入り込んでしまいました


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