はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

「スローな武士にしてくれ」 。

2019-05-12 16:13:06 | 記録:歴史・時代劇

時代劇がほとんどない昨今。NHKだけはコンスタントに作ってくれてありがたいことです。

そのNHKが、「東映撮影所」を舞台にしたドラマ

「スローな武士にしてくれ」

(NHKホームページより)

録画してたのですが、結局再放送でリアルタイムで見ちゃいました!

なんで、こんな面白い番組をBSでやるのと思うほど、ほとんど笑い、そしてホッコリさせていただきました。

ストーリーはこちら↓

水しぶき一滴まで鮮明に写るスーパースロー!屈強な身体を要するマシンで撮る壮絶チャンバラ!ワイヤーアクションで宙を舞う池田屋階段落ち!かつて人々を熱狂させた活劇が、最新技術で前代未聞の映像としてよみがえる。舞台は京都の撮影所。NHKからの依頼で時代劇を撮ることになるが、主役に抜擢されたのはしがない大部屋俳優(内野聖陽)。撮影はハイテクとは無縁の高齢スタッフたち。次々と過酷なアクションシーンに挑む!(NHKホームページより)

 

時代劇の男臭い制作現場と、ハリウッド並みのハイテクとのコラボ。
レトロで土臭いオジサンたちと、知的な技術者との融合。
しかも作品は、アニメでも漫画でもなく、王道の「新撰組」!それをどう仕上げるか…

ほぼほぼコメディとして見てましたが、実際ありそうな感じで、それも興味深く。

はぎおとしては、レトロ世代に近いし、ハイテクな世界にはついていけない(^^;
実際の話、10代・20代くらいの子たちと話をしたらこんな感じなのかなって。

 

ただ、最初は怪訝な顔してたオジサン達も、ハイテク技術に感化され、創作意欲が増し、現場も熱を帯びていく所は、やはり「活動屋」の血が騒ぐ…というか、モノづくりに対してとても柔軟だなぁと。

新しいことを否定するんじゃなくて、受け入れることも大事だなって。

伝統と先進技術の融合が上手く行けば、もっと面白い・新しいものが見られる…そんな可能性を感じた内容でした。

 

 

それはさておき、とにかく撮影所の面々が、地上波では正直暑苦しい(いい意味ですよ)声のでかい役者さんばかり

でも、はぎお好みの大好きな方たちばかりで・・・(以下敬称略)

主演が内野聖陽、ライバルに中村獅童、活動屋の面々にモロ師岡浜田晃佐川満男本田博太郎(!)・・・監督が石橋蓮司、撮影所の所長は伊武雅刀

切られ役として、峰蘭太郎福本清三の大ベテランもちょっとご出演。そして、里見浩太朗が本人役で登場!

これだけで、もう映画できるでしょ!って感じで。個性が強すぎて、男臭いにおいが画面から感じそうで。

特に、内野さんと獅童さん、2人のシーンは熱量、汗…熱さが伝わってきます!

それぞれ、新しい技術に戸惑いながら、自分たちの経験からいい作品を作ろうと模索しているのが、微笑ましくもあり、活動屋の意地を見せてくれたりもあり。

本当に楽しい面々です。

 

 

「時代劇オタク」の理論派で、撮影所に新しい技術を持ち込むのが、柄本佑。彼もエンジニアでありながら熱いんですよね。ピッタリの役どころでした

元時代劇女優で主演を務める大部屋俳優の妻には水野美紀。彼女もキレッキレのアクションを見せてくれます。さすが。

重量のあるハイテクカメラを使うカメラマンに藤本隆宏。ハイテクなのに、カメラマンって体力が必要とされるんだ・・・って思ったり。他にも舞台で活躍されてる方、東映撮影所の役者さんたち・・・大挙して出演されてました

 

 

 

 

原作は源孝志さん。

ご本人曰く、NHKのオタクエンジニアのモデルだそうです。でしょうね・・・・時代劇愛がプンプン伝わってきますから

テンポも良くて、コメディでありながら、熱量も伝わってくる、痛快さが気持ちよかったです。

 

 

タイトルからお分かりかと思いますが、主題歌は南佳孝の「スローなブギにしてくれ」。もうコテコテです。

そして、完全に「蒲田行進曲」のオマージュです。

時代劇ファンだけでなく、映画ファン、舞台ファンにもたまらないストーリー、出演者だと思いました

ぜひぜひ地上波で放送して、多くの方に見ていただきたい


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