きのうの暴風でJRのダイヤが乱れ、普段は乗らない電車に乗った。別に何時何分の電車に乗らなきゃならないとかないので、来たのに乗っているから。
懐かしさと驚きを感じたのが、その車両が4人掛けボックス席だったことだ。
昔はみんな、こうだったよね。オレが乗ったのは東京・山手線のターミナル駅。そんなところで出会うとは、ということで驚いた。地方のローカル線ではまだまだ健在なんだろうけど。
オレも田舎から大学進学のために東京に出るのに、特急代がもったいなく、ローカル線を8時間乗り継いできた。帰省の行き帰りもそうだった。目の前には知らない長靴のおじさんが座って説教じみた話を聞いたこともあったっけ。
今、乗るのは横並びの座席の電車ばかり。地方に行くにも、さすがに大人になってからは新幹線に乗るので、ボックス席は10年以上乗ってなかったんじゃないかな。
横座り座席なら多少カラダが触れ合っても違和感なく無言で座るが、ボックス席だと、対面する席の人とはカオが近いし、奥の席が空いていても「そこ座っていいですか?」とは言いにくい時代になったなと思った。ま、いったん座ったらスマホ見てるか寝てるフリしてればいいだけかもしれないけど。
収容量はどうだろう。やはり、立ちスペースは小さくなるよね。ボックス席の走る路線では立ち客も少ないんだろうが。
新幹線の座席をゆったりさせた、とかそういうニュースをしばしば目にする中で、ボックス席は新鮮に見えた。オレはずっと立っていたが。