ある朝の光景です

 

 

ある日の朝、伸び上がってベランダを覗くちーのくん。

 ほらほら、見て

カワイイちくわしっぽでしょう？

 

一般的なねこのおしっぽの使い方とは違うんです。

ゆらりゆらりとくねらせたり機嫌がいいとピント立てたり怒った時は下がったり…、

ちくわしっぽは違うんだな～。

 

嬉しくてもブンブンふり回し、気に入らなくてもブンブン振り回す。

 短くたって興奮したらボンって膨らみます。コップ洗いのブラシみたいになりますよ。

 

あら、ベランダの観察はもうおしまいなの？

 『にゃんにも面白い事はありませんでしたにゃ～よ』

 

わかった

そんなこと言ってキミ

眠くなったんでしょう？

 

『ご名答ですにゃ 今日はココで寝ますにゃ～ん』

消したばかりのルームヒーターは余熱で暖かいんでしょうけれど、

そんな細い所で寝て落ちないでちょうだいね。

 

その頃テレビの前でおかしなことになっているもかちゃん。

ところでもかちゃん、

「大学生の男、当時18歳　母親の葬儀」って何の事？

 『もかこ、忙しいんですにゃ～よ。ワイドショーにうつつを抜かしている場合じゃありませんにゃん』

 

一応お尋ねしますが、それ、もかちゃんのベットじゃない事はお解りよね？

　

 おかあさん、間もなくそれを持っておけいこごとのレッスンにでかけるって事も

もかちゃんは気配で解ってるのよね？

その上でのそのワル～いおかおなんですよね？

 

『もちろんおっしゃる通りですにゃ。

でもこんなにカワイイもかこを引きずり出して出掛けるなんて、

 おかあさんに出来る訳がありませんにゃ。

さあさあ、違うバッグを取りに行ってくるがいいですにゃ～』

 

まあ、なんて生意気なもかちゃんでしょう。

 

『そんなこと言ってると、おかあさんに怒られますにゃ～よ』

 りんちゃんが心配して見ています。

 

大丈夫、怒らないけれど情け容赦なく引きずり出しましたからね。

 

 

マイブームなんてどうでも良くなったちーのくん

 

 おしっぽを出せ出さない、出さない出せで大揉めのおバカ男子たち。 

 

 にゃんレスになってしまったのですが…

 

突然ピタリと…

 

動きを止めたらってくん。

警戒警報発令中

 

何に、ですって？

 

 ヒーターの陰から冷たい視線を送る

 りんちゃんですよ。

なんだろう？冷ややか過ぎて液体窒素のようなデンジャラス感を醸し出しています。

 

危険を悟ったらってくんはゴロンと転がって「やる気ナシ」をアピールしているのに

 ちーのくんたらおしりを振って今にも飛び掛かりそう…

 

…、だったのですが

 

ヒーターの陰から出て来たりんちゃんの

 何をも恐れぬ威風堂々とした姿に戦意喪失のようです。

 

らってくんは必死に敵意の無さをアピール。

 体中にイ草をくっつけながら前あしのお手入れです。

いや、むしろ先にイ草まみれの体をどうにかしたまえよ

 

りんちゃんがのっすのっすとやって来ましたよ。

 緊張して固まるちーのくんをスルーして…

 

そんなにおもしろいんですかい？とらってくんのおしっぽをチェック

 すっかりびびっているらってくんはいつに無く大人しくしています。

そのせいか珍しくノーチェックのりんちゃん。

 

 今度はちーのくんのチェック。

 持ち上げた前足にビビりっぷりが滲み出ていますが…

 

優しさを醸し出してクリアするつもりのようです。

 らってくん、呆れ顔

 

『ちのきち、おみみのお手入れもしちゃいますにゃ～よ』

 せっせとご奉仕のちーのくん。

 

りんちゃん、液体窒素オーラ消失。

 ちーのくん、ちょっと緊張が和らいだか？

 

でも今度はほったらかしになっちゃったらってくんが何だか淋しくなっちゃって…

 

 

グネングネンの構ってアピール。

勿論これは、

『らっちゃんにも優しくしてくださいにゃん』

と訴えていたのでありますが…

 

ちーのくんは大きな勘違い。

ソイヤソイヤと大暴れ

 

 ソイヤソイヤ、ソイヤソイヤ

もはやおしっぽなんてどうでもイイのね。

そしてそっちに夢中になるあまり…

 

忘れ去られるりんこちゃん。

ソイヤソイヤはどんどんエスカレート。

 

もうりんちゃんガックリ

 『もうこんな失礼な扱い、やってられないですにゃん』

 

で、気付けば既にりんちゃんがいないのね。

『りんちゃんどうしましたにゃ？

 

ちのきちがらっちゃんとバトルで盛り上がって

りんちゃんをほったらかしにしたから怒っちゃいましたかにゃ？

 

じゃあ、ちのきち、りんちゃんの側に行った方がいいですよにゃ～。

 ここはバシッと紳士らしく優しさを見せるべきですにゃ～よ。

 

でも…

やっぱり今は…

 

 

にゃんレスが楽しいのですにゃ～』

 かくして再びヒーターの前で大暴れ。

 

お願いだ…

よそでやっておくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちーのくんのマイブーム

 

 お水を飲んだちーのくん、これで準備はOK

 さあ、今日も行ってみよう。

 

ちーのくんがトコトコと向かったのは

ゴロゴロしているらってくんの所。

何をするかと言いますと、最近のちーのくんのマイブーム…

 

 

らってくんのしっぽで 

 遊ぶのです。

 

こんなにあどけなくは見えますが、人間の年齢に換算したらそこそこおっさんであるちーのくんが

まだまだ子どものらってくんのしっぽで…

 

それはもう、夢中になって遊ぶのです

 『ちーのくんたら長いおしっぽが無いからって…

 

らっちゃんのおしっぽで遊ばないで下さいにゃん』

この頃やたらとしっぽにちょっかいを出されるから、らっちゃんはウンザリなんだよ。

もうやめておきなさいって。

 

と云う忠告など聞く由も無く…

 

『らっちゃん、ケチケチしにゃいでおしっぽを出すにゃ』

 ドタンバタン

 

一旦離れましたが…

 

まだ睨み合っています。

ｈ

 『ちーのくん、しつこいですにゃ～よ』

 

らってくんの怒りのねこパンチが

 クリーンヒット

 

あ～あ、やっとちーのくんがおとなしくなりました。

 らってくんも肉球のお手入れをしながら一休み。

 

『らっちゃんのおしっぽはくねくねして楽しいんですにゃ～よ。

 ちのきちのはちくわしっぽだから遊べませんにゃ。

 

おもちゃや爪とぎはにゃかよく使いなさいっておかあさんが言いますにゃん。

だったららってくんのおしっぽでちのきちが遊ぶのは…

 

イイ事なんじゃにゃいかにゃ～？』

 

 いやいや、そもそもらってくんのおしっぽはおもちゃじゃないから

キミが文句を言う筋合いはどこにも無いんだよ。

と、諭しても…

そうです、聞く由も無く

 

 

 

『らっちゃん、おしっぽ出して下さいにゃん』

 『だってこれ、らっちゃんのおしっぽですにゃ～よ

 

そんなにしつこいと…

 

齧っちゃいますにゃん。

ガウ～っ』

 それでもちーのくん、

 

まだあきらめきれず。

 自分のちくわしっぽによっぽどのコンプレックスでもあるのかしら？

 

出せ出さない、出さない出せと

 まだ揉めています。

 

 『う～、にゃんてけちんぼのらっちゃんですにゃ』

だからさ、なんでらっちゃんが怒られなきゃならないのよ。

 

ほら、そんなに怖いおかおしないのだってそれは 

 らっちゃんのおしっぽでしょ

 

でもでもでも

相変わらず聞く由も無く…

 

にゃんレスのゴングが鳴りました。

 ドタンバタン、ケリケリケリケリ

 

出来ればそこでやらんでくれないかな～。

 ルームヒーターの風に吹かれて毛が舞い散るのよね～。

 

続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

らっちゃんとどっちが大事？

 

 

ケージの中で何故かゴキゲンならってくんです。

 フンフンと鼻歌でも歌っているようなおかおですね。

 

らっちゃん、ゴキゲンね。

なんだが期待で一杯の真ん丸おめめですね～。

 

じゃあお鼻タッチでもしてみる？

おかあさんの人差し指に～…

 

タッチ

上手上手、

 

おりこうさんだね。

 『えへへへへ』 

 

 『さあ、おかあさん、これから本格的に遊んでくださいにゃん。

 何して遊びますかにゃ？

 

 

ま、まさか

 おかあさんたららっちゃんと遊ばないで…

 

行っちゃうんですかにゃ？

 こんにゃにカワイイらっちゃんがおかあさんと遊びたいな～って思ってるのに… 

 

 おかあさんたら、

らっちゃんとお洗濯もの、どっちが大切なんですにゃ』

 うん、ゴメン。断然洗濯物だ。

終了サインがなったから、早く干さないとね。

 

『おかあさん、らっちゃんと遊ばないんですかにゃ～

らっちゃんをお膝に乗せてよしよししにゃいんですかにゃ～

 

らっちゃん、寂しいですにゃ～よ

おかあさんと一緒にいたいですにゃん』

 

なんと後ろ髪引かれるこの姿なのでしょう。

らっちゃん、ごめんね。

お仕事が終わったら遊ぼうね

なんて罪悪感を感じながら慌てて洗濯物を干して戻ったのですけれどね。

 

…

…

 

 もかちゃん、らっちゃんはどうしてた？

 寂しくて泣いてたかな？

 

『らっちゃんが？

おかあさん、何言ってますにゃん？

らっちゃんだったらこの通り…

 何にも構わず寝る気満々ですにゃ～よ』

 

そう、

もかちゃんの言う通りらってくんは…

 

りんちゃんのおちりにくっついてうつらうつら。

 熟睡中のりんちゃんが怒らないのをイイ事に…

 

もうすでにこの状態。

うつらうつらどころか、おめめを閉じる間もないまま…

 

寝ちゃったのかも知れません。

一生懸命急いで終わらせてきたのにな～。

何だかおかあさんが寂しくなっちゃったよ

 

 

先週次男と自由が丘に行きましてふと見た看板で見つけた公園まで散歩をしてみました。

 

「ねこじゃらし公園」

わたしは大体想像が出来たのでこんなものだと思っていましたが…

 

現実を見た次男はちょっとガッカリ。

 

しかも冷たい雨の日だったんです。

大きな桜の木が有るのでもうしばらくしたら賑やかになるんでしょうね。

 

わちふぃーるどのお店があったので覗いてきました。

うちのらってくん、この頃何だか猫のダヤンに似ている気がするんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

色々ためしてみました

 

ひまでひまでひまで退屈で退屈なおバカ男子たち

もかちゃんに奇襲攻撃を仕掛けてひと盛り上がり…

な～んて目論みましたが怖気づいて作戦中止。

その為相変わらずひまでひまでひまで退屈で退屈です。

 

あまりに退屈ならってくん、

試にちーのくんに…

 

軽～くキックを入れてみた。

ついでなので両足で…

 

グニグニグニ。

黙って観ているちーのくん

 

『やっぱり何の盛り上がりも見られませんでしたにゃ～』

うん、残念だったね。

 

するとちーのくんが…

 

『あ～あ、つまんないですにゃ～』

 ドタリと横になりました。

 

『何か楽しい事って無いですかにゃ～？

ワクワクして夢中になっちゃうような事ですにゃん』

キミの場合、タオルの一枚もあれば夜までちみって楽しめるんでしょうけれどね～。

でももっちろんダメですよ

 

何だか悲しいおかおでゴロゴロするおバカ男子たち。

 そこまで落ち込むことも無いのでは無かろうか？

 

 『言われてみればその通り。楽しいことが無いのなら

 楽しい事を見つけてみればイイのですにゃん』

 

『ラジャーらっちゃん探しますにゃ。

 こっちを見て…

 

楽しい事ナシ。

 

あっちを見て…

 楽しい事無。

 

…

…

 

結局楽しい事なんて

にゃんにも無いですにゃ～よ』

 

やさぐれらってくんは

 

ハンガーに八つ当たり。

『こいつめこいつめ、かじってやる～。

ガウ～っ』

 

『』 

 …

…

 

『う～んと…

 ハンガーを齧る…

 

このハンガーをガブガブ齧る。

 え～っと…

 もう一度整理して考えてみますにゃ。

 

ハンガーを齧る、ガブガブ齧る…。

 ちのきちって何が好きでしたかにゃ～？

そうそう、ちのきちが大好きな事は布をちみる事。

その次に大好きな事は…

 

適当な齧れそうなモノを齧る事ですにゃん。

 

 という事は…

 

…

…

 

ちのきちも齧りますにゃん』

 、

と云う訳で

かくしてどうにかやるべきことを見つけたちーのくんでした。

 

あ、らってくんですか？

ハンガーをちょこっとガブガブしたら撮影中のおかあさんの膝に乗って来て

さっさと寝てしまったんですよ。

だったら最初からお昼寝すればよかったのにね。

 

週末おやすみします。