江戸中期1716年に三代目当主の庵谷伊七(いしち)が、熊野神社から「熊」の一文字をもらい、「熊屋本家酒造」として酒造業を創業しました。庵谷(いほりや)家は紀州熊野の出身で、熊野大社の分社の神殿を現在蔵元が所在する場所(岡山県倉敷市)近くに建設する際の人足として移住してきたそうです。
その熊野神社の裏山には、二つの大きな霊水の井戸があり、地下50~60mから湧き出る伏流水で、水脈の違いから一方は軟水、もう一方はやや硬水と水質が異なっています。仕込み水にそれぞれの水をブレンドし使い、その比率は企業秘密との事ですが、発酵力を高めるのに、やや硬水(硬度4.5)を酛仕込みに使い、軟水(硬度2.6)は醪造りに使用しているそうです。
ピンバッジは山田錦を40%まで磨いた「伊七 大吟醸酒」でフルーティーなお酒です。
熊屋酒造は、「飲み手にずっと飲みたいと言って頂けるお酒」「最初に口の中で広がるお米の旨みと潮が引くようなキレの良さをもったお酒」飲み易い酒で、現在の熊屋酒造の年間生産量は420石、主に純米酒に力を入れています。
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