ピンバッジデザインの「特別純米 十水」は、H22BY(平成22酒造年度)より取り組まれ、濃厚でコクがあり、しかも柔らかくキレのある味わいです。
お酒の銘柄になっている「十水」とは、「米十石:水十石」の比率で、通常より米の割合が2〜3割ほど多い濃厚な醪を仕込む「十水仕込み」からきており、原料米は磨くほど米が多く吸水する為、醪の攪拌が困難になるので、加藤嘉八郎酒造さんでは、(醪発酵タンク「OSタンク」を自社開発したそうです。
庄内地方は、鳥海山・出羽三山等に囲まれ、その伏流水と最上川など豊かな水に恵まれており、江戸時代から質・量ともに全国有数の米どころとして有名で、なかでも鶴岡市大山地区は、かつて天領(幕府直轄地)として江戸時代初期から本格的な酒造りが始まり、昔は数十軒の酒蔵が軒を連ね「東北の小灘」とも言われて、広島の西条、神戸の灘と共に酒どころとして並び称せられました。
加藤嘉八郎酒造さんはこの大山の地に明治5年に創業し、この地を代表する酒として「大山」と命名されました。
東北地方の多くの酒造家が「大山」に学んだと言われ1973年(昭和48年)「OSタンク」(0.2℃単位の精度で温度管理が可能)を自社開発、1978年(昭和53年)「KOS製麹機」(高品質で清潔・安定した吟醸タイプの麹造りが可能)も自社開発し、酒質を向上させる為に早くから機械化を進めてきたそうです。
同蔵では、「酒は大山 愛の酒」という言葉をよく使っているそうです。発酵中の菌たちの「ため息・といき」に耳をすませて、人と酒、人と人の「調和」を醸しだすような酒造りを行っており、「調和」とはすなわち「愛」のことなのであり、「愛の酒」を造っているということだそうです。
なんだか、親父が飲むには少し照れちゃいますね(笑)。
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