GX750 フロント伸び側ダンパー調整

2012年09月16日 | GX750

先日、バイカーズステーション誌に「XJ900の爽快チューン」というコラムを執筆されている

YO'SHI~さんこと、吉村誠也さんにお会いする機会を頂き、

ついに、あのXJ900に試乗させて頂くことが出来ました。

長旅の途中、お時間いただきありがとうございました。

 

雑誌やHPで、その改良手法などは、細かくご説明頂いており

いつも、色々と参考にさせて頂いているのですが、

やはり、「実際に走らせてみる事」以上のものは無いと感じ

また、かなり衝撃を受けたのは言うまでもありません。

 

重量級のロードスポーツなのに、極上整備のされたオフ車に乗っているような乗り心地

私にはこんな表現しか出来ないのですけど

実際に、「ここってこんなに路面良かったっけ??」って思わせる乗り心地でした。

 

 

当日は、友人のごんすけさん(GSX750R初期型)もお誘いして、

吉村さんご提案の「交換試乗」をさせて頂きました。

 

趣きの異なる2台を、代わる代わる乗らせて頂くことが出来て、

帰路につかれる吉村さんを、厚木までお見送りした後

帰り道、自分のバイクで、いままで感じ取れなかったようなことを

あれこれ感じ取ることが出来て、非常に有意義な時間を頂けたと思っています。

ホントはもう少し手前までと、事前にお話していたのですが

吉村さんのXJ900、ホントに気持ちよくて、気がついたら厚木まで行ってしまった

みたいな・・・

 

その時、GX750のフロントについて、1つご指摘を頂いたのが

フロントダンパーの伸び側がちょっと強いかなあ~と言うことでした。

 

GX750のフロント構成は、以下のようになっています。

 ・インナーチューブ:CB750FB

 ・アウターチューブ:GX750

 ・ダンパーロッド  :CB750FB

 ・スプリング    :GX750

まあ、こんな感じで、ごちゃ混ぜになっていまして

同じインナー径(35Ф)なので、使えるものを使ったというのが正直なところです。

以前は、スプリングもCB750FBのものを使っていたのですが

これは、鈍感な私にもわかるくらい、ちょっと硬すぎでした。

で、GX750のものに交換してから、だいぶソフトな感じにはなったのですが

ダンパーロッドの伸び側オリフィス穴の大きさが、かなり違うため

スプリングの反力に負けていたのでしょうか。

実際に穴径の違いがこんなにありました。

どちらも無加工状態ですが、上がCB750FB、下がGX750です。

CB用は、0.7mmくらいでしょうか。

それに対してGX用は、1.2mmくらいの穴が開いています。

 

 

全体像だとこんな感じ

 

 

圧側は、穴径が違のですが、上のCB750FB用は

4つ開いています。

 

 

で、思い切って、CB用に1.2mm穴を2つ開けてしまいました・・・

 

ついでに、ちょっとゴツゴツ感を感じていたので

CBインナーに対するスプリング長合わせとイニシャルを掛けるために入れている、

エンビ管(200mm)を、10mmほど切り落としました。

 

これにより、初期のスプリング沈みは、やや軽い入力で沈み始め

伸びも、スッと動くようになったはずです。(たぶん・・・)

 

早速、試乗ということで、身支度して出掛けた途端に土砂降り(あ~

慌てて戻りましたが、すでにパンツまでずぶ濡れ状態です。

着替えてから諦めてゴロっとしてたら、またもや晴れ間が。

もう一度GO! ということで、近所を走って様子を見るつもりが

奥多摩の都民の森まで行ってしまった・・・

 

間違いなく、フロントの戻りは良くなりました。

ブレーキ掛けて沈ませて、スっと力を抜くと、スっと戻ってくれます。

あんな小さな穴調整で、こんなに変わるんだ~って、ちょっと不思議です。

往復100kmちょっと走ってしまったのですが

まあ、山道に入ってから、かなり気持ちよかったです。

生憎、雨上がりってこともあって、ところどころハーフウェットだったのですが

フロントの接地感がかなり増えたため、割とハイペースで行けてしまいました。

安心感の増大って、大切なことですね。

 

ちょっと路面の凸凹しているところで、周りに人や車などがいないことを確かめてから

フロントフォークを触ってみます。

明らかに、今までより、よく動いていることがわかります。

ハンドルに伝わってきていた、縦振動も減っています。

サスペンションが、今まで以上に仕事してるってことですね。

 

全てが良くなったのかっていうと、ちょっと気になる点もありました。

走り終わってみて、やっぱり2つ開けたのはやりすぎだったかなってところです。

 

穴の数(または径)が理由かどうかわからないのですけど、

前に荷重を掛けてやりながら曲がらないと、ちょっとアンダー感を強く感じました。

ダンパーの効きを弱めすぎて、リーンする直前に伸び始めちゃうのでしょうか・・・

 

 

そうそう、あの夜、吉村さんにこう教えて頂いたのですね。

「フロントの伸び側が、ちょっと強いかもしれないねえ。」

「もう少し弱まるといいねえ。 ただし動かせすぎてはダメなんだよねえ」

 

ちゃんと順を追って試さないから、これやっちゃったかも・・・

 

まさに! 「知り尽くした者が放つ言葉の重み」 を、改めて感じたわけです。

恐れ入りました・・・m(_ _)m

 

 

GX750 折れたホーンステーの製作

2012年09月15日 | GX750

先日のツーリングで折れてしまったホーンステーを製作しました。

ホームセンターで売ってるようなアルミ板だと、多少厚みを持たせても、

振動により金属疲労が進み、ポキッ!といってしまいますね。

 

対策はあるのでしょうけど、今回はスチールから部品を切り出して作りました。

見た目も多少気にしてみました。(いままではありあわせのステーでしたから)

 

取り付け部分はそのままに、ステーを5mmの丸棒材から作ります。

まず、曲げやすくするために、熱を加えました。

 

真っ赤になるまでしなくても、加熱することにより、かなり曲げ加工が楽になります。

両側を曲げて、その先端にホーンを取り付けるための長ナットを溶接し

最後に、ステー中心部に、フレームへの取り付けボルト穴になるパイプを溶接します。

 

 

こんな感じの物が出来上がりました。

 

後は、各部をきれいに整えて、黒で塗装。

目立たせる部分でもないので、これでOKです。

 

気休めですが、防振対策で、中央パイプはボルトよりかなり太めにして

ゴムチューブを入れてみました。

 

 

早速、フレームへ固定します。

そこそこ締め付けてみましたが、ゴムチューブをパイプの長さより

数ミリ長くしたので、ちょうどゴムのワッシャーを入れたような感じになりました。

フレームから離れてしまうとカッコ悪いかなあ~と思って、

そこそこのクリアランスを狙っています。

 

最後にホーンを取り付けて、配線を差して完了!

 

黒塗装のせいもありますが、目立たなくなりました。

安メッキのステーじゃ、カッコ悪いですからね。

振動対策に入れたゴムも、そこそこ効いているようで

適度にグニャグニャしてくれます。

 

今度は落としませんように(祈)