絵じゃないかおじさん

言いたい放題、自由きまま、気楽など・・・
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仮想はてな物語 お小説・ストーリィ 7/7 (005-1)

2019-08-20 07:46:01 | 仮想はてな物語 
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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
<ドン作雑文集より>
   平成初めの頃です。



私と下ピーは、その様があまりにも真剣なので、笑いを堪えるのに苦労した。イモンガーには悪いが、これが一番てっとり早いと思ったのだ。下ピーは、生神様の正体を知っているので、ありがたみを全然感じていない。この私は、半無神仏論者なので、これまたありがたみに乏しい。


そういう二人から見ると、いくら観音様の頭とは言え、鰯の頭も同様なのだ。イモンガーが、真剣になればなるほど、滑稽に見えた。宗教が違えば、お互い、とんでもないものを信じている違いに驚き、その馬鹿さ加減に呆れるのだろうが、平成の今の時代でもそれほど世界の交流はないので、その違いがよく分かっていない。世界の人々の交流が進めば、宗教も今よりは、もっともっと進化するだろう、と思っているのだが。


観音頭が、ボロ家から出てきたので、私たちは腹を抱えながら、サヤカの所へと走り戻った。人の人生が掛かっているというのに、この態度。いつか誰かに同じ仕打ちを受けたとしても甘んじることにしよう。それが礼儀というものだ。その日は、下ピーを生駒で降ろし、センティの所へ顔を返しに寄った。


                                

つづく

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