絵じゃないかおじさん

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あ@仮想はてな物語(逸話) 三方五湖で猿が ?!(1/3)  

2019-02-04 09:17:08 | 仮想はてな物語 


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 * 三方五湖で猿が ?! (009)


 冬の日本海が見たかった。
 西名阪・近畿自動車道・名神・北陸自動車道(敦賀)・27号・
 三方五湖レインボーラインへ。
 嶺南地方は一時雪とTEL天気予報が言っていた。
 行けるところまで行って引き返せばいいと思って出た。

 さすがに12月も半ばになると、バイクには物の見事に会わない。
 雲が多い。
 重たくて重たくて、頭を押さえつけられているようだ。
 名神の途中で、トラックを追い越そうと思い、追越車線に入った。
 少し走っていると、トラックの奴め急に右側車線に出てきた。

 危ない!
 私はブレーキをかけた。
 急ブレーキは危ない。
 高速道路では、危険この上ない。
 その差は10mも開いてなかったと思う。

 追突寸前。
 奴には私が見えなかったのか?

 知っていてワザとやったのか?



                             つづく




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 それを知る術もないが、奴らにして見れば、
 バイクなど腹立たしき無視すべき
 存在なのだろう。
 奴らは仕事だし、私は遊び。

 それも仕方のないことなのか?

 木之本I・Cで一休みした。
 缶コーヒーを買って飲んだ。
 その時、プルトップで指を切った。
 手は冷えきっていて、冷たくて、カサカサになっていた。
 血が止まらない。
 かなり深く切ったのだろう。
 気の小さい私は、1cmにも満たない
 その切り口から、血が全部抜け出して
 ゆくのではないかと思った。
 少し大げさかもしれないが、勢いをつけて血が溢れ出てくるのだ。
 テープを巻いたが、それでも止まらない。
 血友病にでもなっているのかと不安になった。
 ここまで来て、このぐらいの傷で帰ったら、と思い、
 そのまま進むことにした。

 そのインターを出て、しばらくしてエンジンが不調になった。
 おかしい。
 すぐにガス欠を疑った。
 購入して半年余りだからマシンの故障ではないと思った。
 高速を走るとガソリンの消費が激しい。
 やっぱりガス欠。
 経済走行で走る。
 スタンドは必ずあるはずだが、気が気でなかった。
 普通なら、例え枯れ景色でもこんなに車の少ない道は、
 景色を捕らえながら、
 走れるのにと思うと残念であった。
 心はガソリンの残量とスタンドばかり捜している。

 何とかスタンドに辿りつけた。
 危ない。危ない。
 指の血もまだ止まりきってはいない。
 散々だ。

 27号に入って、日本海を見たが11月ごろとほとんど変わりない。
 そのうち、レインボーラインに入った。
 山枯れの景色はわびしい。
 途中の見晴らしのよいパーキングエリアで休んだ。

 その時である。



                             つづく




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 猿が2匹、ヒョコヒョコと出てきた。
 そして、そのうちの1匹が例の[お控えなすって]の
 格好をしてタンカをきってきたのだ。


 猿にそうされて、私も引き下がるわけにはゆかない。
 私がお返しをすると、猿の奴め何か危害を加えられるのではないか
 と勘違いして、尻を抱えるようにして逃げ去った。


 おかしな猿め!!

  枯草を かきわけ出てきて タンカきる
   冬の猿(ましら)の 人なつっこさ
                              ち ふ


               
   この項おわり



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