*** Plaisir de voyager ***

非日常的な旅で遭遇する色々な体験のお話です。Various enconters in unusual travels.

エベレスト街道トレック(8) タンボチェへ  Everest Trail Trek (8) To Tengboche

2016-01-17 | エベレスト街道 Everet Trail

道中の峠で望んだエベレストの景観

 

エベレスト街道トレッッキング(7) タンボチェへ

第4日目: 3月31日(火) 晴れ

行程: ナムチェ・バザールNamche Bazar (3440m)  サナサSanasa  → プンキ・テンガ Phunki Tenga(3250m) → タンボチェTengboche (3860m)

行程距離: 約9km

  今朝は、昨日と一転して好天に恵まれました。ロッジから外に出ると、雪に覆われた遠方の山々が明瞭に展望できました。

  ナムチェの朝の景色

  フルーツ・ミューズリの簡単な朝食を済ませて、8時半ごろにトレッキングに出発しました。しばらくは、雪に覆われた山道を進んで行きました。

  雪道を歩くトレッカー

  この山道を歩いている途中、日本人のシニア男性に出会いました。彼は73歳でしたから、私より1歳年上です。同じシニア同士であり、しかもお互いに一人旅でしたので、親しみを感じました。私は、日本語を話せるガイドを雇うのは難しいと考え、英語を話すガイドと一緒でした。でも、その人は日本語を話すガイドと一緒でした。これまでに何度も日本人のガイドをしているので、日本人の生活習慣や考え方が理解できるという点で、とても重宝していると語っていました。

  トレッキング街道を 1時間ほど歩くと、仏塔(チョルテン)がある峠(3550m)に辿り着きました。その仏塔は、最初にエベレストの登頂に成功したエドモンド・ヒラリ-に同行したシェルパ、テンジン・ノルゲイを偲んで建てられた「仏塔でした。、

  街道の峠に建つ仏塔 

  この峠付近は見晴らしがよく、雄大なヒマラヤの絶景を見回すことができました。遥か彼方ですが、高く聳えるローツェ(8516m)、左隣には世界の最高峰、エベレスト(8848m)をこの目で眺めることができ、感激もひとしおでした(記事冒頭の写真参照)。ローツェから少し離れた右側には、「母の首飾」の意味を持つアマダブラム(6812m)がくっきりと聳えています。この様な素晴らしい景観を堪能できることができて、好天に恵まれた幸運に深く感謝しました!

 

 アマダブラムの景観

  この峠でしばらく景色に見とれた後、下り道を辿りトレッキングを再開し、まもなくキャンジュマKyangjuma(3550m)の集落を通過しました。ここからも、アマダブラムの素晴らしい山容が見渡せました。

  キャンジュマのロッジ

  更に進むと、サナサに到着。この地点は、ゴキョー・ピーク方面とEBC(エベレスト・ベース・キャンプ)方面の分岐点となっています。

  ゴキョーとの分岐を示す標識

  私はEBCに向けてトレックする予定ですが、道中で出会った老人はゴキョーに向かうということでしたので、ここで別れを告げることになりました。ここからさらに下り道を進むと、チリンチリンと鳴る鈴を付けたゾッキョの群れに出会いました。この街道では、ゾッキョ優先なので、トレッカーは道の脇に寄ってゾッキョが通り過ぎるのを待たねばなりません。

   街道を往来するゾッキョ

  12時半ころ、谷底を流れるドゥドコシ川にかかるつり橋を渡ると、プンキテンガ(標高3250m)の集落に到着しました。ここにはゲストハウスがあったので、昼食にしました。

   

  プンキテンガ手前のつり橋      プンキテンガのゲストハウス

  プンキテンガから先は、ゴロゴロした岩だらけの険しい上り道が続きます。

    岩だらけの山道

  この道を登っているとき、オーストラリアのメルボルンからと言う親子(母と娘)と一緒になりました。私が歩くペースが彼女たちにとってちょうどよいとのことで、しばらく私の後ろを歩いていました。この次は日本をに行く予定があるとの話で、少々日本観光に関する会話を交わしました。

  3間ほどかけて600mの標高差を登り切ると、赤屋根を冠った石造りの門が見えてきました。やっと、本日の目的地、タンボチェ(3860m)に到着です。

    タンボチェ入口の門

   今夜泊まる予定のゲストハウスは、この門から2-3分のところにありました。

   タンボチェのゲストハウス

  ゲストハウスに到着して自分の部屋に落ち着くと、早速体調を測ると次の数値でした。

   血中酸素濃度:84-88、脈拍数:79-84、体温:35.3℃

   ナムチェ・バザールでは風邪を引いて苦しい思いをしましたが、すっかり体調が回復し幸運でした。また、富士山よりも標高の高い土地に着いても高山病の兆しは全くなく、安心しました。

   夕食時、オーストラリアから来た若い女性の二人連れやイギリスからやってきたご婦人と同席となり、エベレスト街道のトレッキングにまつわるいろいろな話をしながら、楽しい団らんのひと時を過ごしました。

 

 


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