藝祭２０１９ 1日目 9月6日（金）
藝祭初日の演奏会の抽選は奥さん、娘と共に3人で臨んだが3人とも全部落選。キャンセル待ちで辛うじて一部を聴けたのが2つだけだった。「ヴィオラの祭典」聴きたかったな～。。
トリコロールの軌跡
～第2ホール～
《第二部》
♪フォーレ／姫野七弦編／舟歌第13番
♪ラヴェル／後藤元信編／クープランの墓～前奏曲
♪ドビュッシー／後藤元信編／前奏曲集第1巻～帆、第2巻～枯葉
♪プーランク／六重奏曲～第1楽章
《第三部》
♪メシアン／鳥の小スケッチ～クロウタドリ
♪ブーレーズ／12のノタシオン～1,2,3,4,7番
♪ミュライユ／答えなき問い
♪姫野七弦／3つの小品（初演）
♪後藤元信／楓樹の小品（初演）
【アンコール】
♪ラ・マルセイエーズ
キャンセル待ち券しか当たらなかったため第２部からの入場となった。一部ではフランスの古い音楽をやったもよう。木管五重奏とピアノのメンバーによる様々な組み合わせでフランスの音楽と学生の作品発表が行われた。ピアノ曲をアレンジしたフォーレは、パート同士の繋がりが掴めずよくわからないまま終わってしまったが、ラヴェルからはアンサンブルのまとまりも生まれ、楽しく聴くことができた。特に軽やかな歌いまわしのホルンが印象に残った。ただ、どの曲でもプレイヤー達の意思がもっと明確に伝わってくれば更に聴き手を惹きつける演奏になると感じた。
第3部では20世紀と現代の音楽が集められた。一番感銘を受けたのはメシアンとブーレーズのピアノ曲。ピアノの佐伯日菜子さんは短い音楽の構造を明確に掴み、クリアかつダイナミックに20世紀の傑作の姿を聴き手に示した。メシアンでの豊かな音の響き、ブーレーズでの鋭い訴えかけも見事。ミュライユのフルートソロ作品のあと、第２部でアレンジを手掛けた2人の新作が披露された。姫野さんの3つの小品は、斬新さはないもののフランス風の洒落た響きと軽妙な音の運びに好感が持てて楽しく聴けた。演奏者たちも楽しそう。後藤さんの作品は倍音の効果を利用した実験的な習作とのことだったが、サプライズや挑戦的な音を聴きたかった。
Two Pianos with...
by arôme de son
～第1ホール～
2. 中瀬絢音／2台のピアノとアニメーションのためのエチュードより
1)distortion（歪み）→アニメーションタイトル「虫の踊り」
2)アニメーションタイトル「曖昧な関係性」
3. 中瀬絢音／Le arôme et les parfum...
4．ストラヴィンスキー／2台のピアノのための協奏曲～第3楽章 4つの変奏曲
5．ストラヴィンスキー／ペトルーシュカからの3楽章～第1楽章 ロシアの踊り
これもキャンセル待ち券での途中入場。タイトルにあった打楽器が入るバルトークは聴けなかった。２台のピアノによる中瀬さん（第1ピアノも担当）の新作に映像を合わせた「エチュード」はたかすぎるな。さんのファンタジックななかに悲しさや切なさを感じる不思議なアニメの映像に、覚醒した新鮮な音像が重なり、アニメと音楽がお互いに刺激し合い、それぞれの印象を強めているのが感じられた。
ストラヴィンスキーの協奏曲では、曲に合わせてダンスが披露された。滑らかさと力強さ、繊細さを備えた徳安慶子さんのダンスは、無駄のない動きで音楽を全身で表現していた。ストラヴィンスキーの協奏曲はよく知らなかったが、ダンスが曲のよさを引き立てる役も果たしていたし、中瀬さんと渡邊友梨香さんによる洗練された切れ味のいいデュオが曲の魅力を無理なく伝えていた。映像やダンスなど他の分野の芸術とのコラボができるのは芸大ならでは。それでもこうした企画はあまり実現していないようだが、どんどんやってもらいたい。
邦楽科大演奏会より
～奏楽堂～
♪宮城道雄／生田流箏曲「菊の栄」
「ヴィオラの祭典」の抽選に落ちてまだ入れた奏楽堂で、邦楽科の大演奏会の最後の演目を聴いた。筝と尺八と打楽器による和製オーケストラをバックに、筝と三味線がソロを演奏する二重協奏曲。筝の奏者たちは二部合唱も聴かせ、多彩な楽器と声による大規模な編成の響きがホールを満たした。
筝奏者の歌声は長唄調ではなくふんわりした上品な声で筝の合奏に良く溶け合う。普段はなかなか体験できない邦楽器のゴージャスな響きに包まれ、雅で華やいだ雰囲気を味わった。邦楽を聴いているといつものように気持ちよくなってうとうとしてしまうこともあったが…
藝祭2019タイトルページへ
♪ブログ管理人の作曲♪
金子みすゞ作詞「積もった雪」
MS:小泉詠子/Pf:田中梢
金子みすゞ作詞「私と小鳥と鈴と」
S:薗田真木子/Pf:梅田朋子
「子守歌」～チェロとピアノのための～
Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
合唱曲「野ばら」
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」
金子みすゞ作詞「鯨法会」
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」～ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ～
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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藝祭初日の演奏会の抽選は奥さん、娘と共に3人で臨んだが3人とも全部落選。キャンセル待ちで辛うじて一部を聴けたのが2つだけだった。「ヴィオラの祭典」聴きたかったな～。。
トリコロールの軌跡
～第2ホール～
《第二部》
♪フォーレ／姫野七弦編／舟歌第13番
♪ラヴェル／後藤元信編／クープランの墓～前奏曲
♪ドビュッシー／後藤元信編／前奏曲集第1巻～帆、第2巻～枯葉
♪プーランク／六重奏曲～第1楽章
《第三部》
♪メシアン／鳥の小スケッチ～クロウタドリ
♪ブーレーズ／12のノタシオン～1,2,3,4,7番
♪ミュライユ／答えなき問い
♪姫野七弦／3つの小品（初演）
♪後藤元信／楓樹の小品（初演）
【アンコール】
♪ラ・マルセイエーズ
キャンセル待ち券しか当たらなかったため第２部からの入場となった。一部ではフランスの古い音楽をやったもよう。木管五重奏とピアノのメンバーによる様々な組み合わせでフランスの音楽と学生の作品発表が行われた。ピアノ曲をアレンジしたフォーレは、パート同士の繋がりが掴めずよくわからないまま終わってしまったが、ラヴェルからはアンサンブルのまとまりも生まれ、楽しく聴くことができた。特に軽やかな歌いまわしのホルンが印象に残った。ただ、どの曲でもプレイヤー達の意思がもっと明確に伝わってくれば更に聴き手を惹きつける演奏になると感じた。
第3部では20世紀と現代の音楽が集められた。一番感銘を受けたのはメシアンとブーレーズのピアノ曲。ピアノの佐伯日菜子さんは短い音楽の構造を明確に掴み、クリアかつダイナミックに20世紀の傑作の姿を聴き手に示した。メシアンでの豊かな音の響き、ブーレーズでの鋭い訴えかけも見事。ミュライユのフルートソロ作品のあと、第２部でアレンジを手掛けた2人の新作が披露された。姫野さんの3つの小品は、斬新さはないもののフランス風の洒落た響きと軽妙な音の運びに好感が持てて楽しく聴けた。演奏者たちも楽しそう。後藤さんの作品は倍音の効果を利用した実験的な習作とのことだったが、サプライズや挑戦的な音を聴きたかった。
Two Pianos with...
by arôme de son
～第1ホール～
2. 中瀬絢音／2台のピアノとアニメーションのためのエチュードより
1)distortion（歪み）→アニメーションタイトル「虫の踊り」
2)アニメーションタイトル「曖昧な関係性」
3. 中瀬絢音／Le arôme et les parfum...
4．ストラヴィンスキー／2台のピアノのための協奏曲～第3楽章 4つの変奏曲
5．ストラヴィンスキー／ペトルーシュカからの3楽章～第1楽章 ロシアの踊り
これもキャンセル待ち券での途中入場。タイトルにあった打楽器が入るバルトークは聴けなかった。２台のピアノによる中瀬さん（第1ピアノも担当）の新作に映像を合わせた「エチュード」はたかすぎるな。さんのファンタジックななかに悲しさや切なさを感じる不思議なアニメの映像に、覚醒した新鮮な音像が重なり、アニメと音楽がお互いに刺激し合い、それぞれの印象を強めているのが感じられた。
ストラヴィンスキーの協奏曲では、曲に合わせてダンスが披露された。滑らかさと力強さ、繊細さを備えた徳安慶子さんのダンスは、無駄のない動きで音楽を全身で表現していた。ストラヴィンスキーの協奏曲はよく知らなかったが、ダンスが曲のよさを引き立てる役も果たしていたし、中瀬さんと渡邊友梨香さんによる洗練された切れ味のいいデュオが曲の魅力を無理なく伝えていた。映像やダンスなど他の分野の芸術とのコラボができるのは芸大ならでは。それでもこうした企画はあまり実現していないようだが、どんどんやってもらいたい。
邦楽科大演奏会より
～奏楽堂～
♪宮城道雄／生田流箏曲「菊の栄」
「ヴィオラの祭典」の抽選に落ちてまだ入れた奏楽堂で、邦楽科の大演奏会の最後の演目を聴いた。筝と尺八と打楽器による和製オーケストラをバックに、筝と三味線がソロを演奏する二重協奏曲。筝の奏者たちは二部合唱も聴かせ、多彩な楽器と声による大規模な編成の響きがホールを満たした。
筝奏者の歌声は長唄調ではなくふんわりした上品な声で筝の合奏に良く溶け合う。普段はなかなか体験できない邦楽器のゴージャスな響きに包まれ、雅で華やいだ雰囲気を味わった。邦楽を聴いているといつものように気持ちよくなってうとうとしてしまうこともあったが…
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♪ブログ管理人の作曲♪
金子みすゞ作詞「積もった雪」
MS:小泉詠子/Pf:田中梢
金子みすゞ作詞「私と小鳥と鈴と」
S:薗田真木子/Pf:梅田朋子
「子守歌」～チェロとピアノのための～
Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
合唱曲「野ばら」
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」
金子みすゞ作詞「鯨法会」
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」～ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ～
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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