8月31日（土）きらめきのカンパネラ ～田中梢 ピアノリサイタル～ 
♪森の音楽会♪
王子ホール
【曲目】
♪ グリーグ／トロルドハウゲンの婚礼の日
♪ モリコーネ／愛を奏でて
♪ マルグリット・モノー／愛の讃歌
♪ リスト／愛の夢
♪ シューマン／リスト編／献呈
♪ シューマン／トロイメライ
♪ プーランク／エディット・ピアフを讃えて
♪ リスト／リゴレットパラフレーズ
♪ ドビュッシー／喜びの島
♪ ♪ ♪ ♪ リスト／メフィストワルツ
♪ ナザレ／オデオン
♪ ロドリーゴ／アランフェス～チックコリア／スペイン※
♪ ローゼンブラット／二つのロシアの主題によるコンツェルティーノ※
♪ 佐々木すぐる／吉田純編、田中梢補／月の砂漠幻想曲
♪ リスト／ラ・カンパネラ
【アンコール】
♪ ガーシュイン／ラプソディー・イン・ブルー
♪ ハーライン／星に願いを
※デュオ共演：吉田 純
とにかく楽しくエキサイティングなコンサートだった。王子ホールは超満員のうえにステージ上にもたくさんの森の動物たちが陣取り、通常のキャパを大きく越える聴衆の熱気に包まれた。田中梢さんは、僕がほれ込んで拙作のCD制作で全面的に協力いただいたピアニスト。おかげで素晴らしいCDが仕上がった。今日のステージではそんな田中さんの魅力はもちろん、新たに驚きの多彩な才能に出会い、また新たな田中梢像が出来上がった。
「森の音楽会」と題され、「愛」と「鐘」をテーマにクラシックからシャンソン、ジャズ、童謡とジャンルの壁を飛び越えて、MCと共に楽しいステージが繰り広げられた。後半では吉田さんとのピアノデュオも入り、会場は熱気と興奮に包まれた。
田中さんのピアノには人の心に熱く訴えるハートがある。僕が田中さんに拙作の歌曲のピアノパートをお願いしたのは、この大きくて温かな包容力や優しさに惹かれたことが一番の理由だった。グリーグの「婚礼の日」で華やかに始まった今日のコンサートもそんな魅力に溢れていた。この「婚礼の日」にしても、「愛の夢」や「喜びの島」にしても、物語の読み聞かせを聴いているようにシーンが目に浮かび、ウキウキした夢やファンタジーが溢れてくる。「リゴレットパラフレーズ」では、登場人物たちの血の通ったやり取りが生き生きと伝わってきた。前半のステージからは「のだめカンタービレ」で音楽と一緒に動物たちやかわいい飾りが飛び回るシーンを感じた。
ピンク系の華やかな衣装から妖精のような白いドレスに衣装替えした後半はいきなりメフィストワルツで始まり、テンションが一段と高まった。後半はタンゴやジャズなどのアレンジものがたくさん登場して聴き手は益々コンサートに入り込んだが、極め付きは「スペイン」から登場した吉田さんとのデュオ。チックコリアの純度の高いクリスタルかつエキサイティングなデュオはたちまち聴衆を引き込み、続く「コンツェルティーノ」で絶頂へ運んでくれた。「この曲は仲良しじゃないとできないんです」という田中さんの紹介通り、２人は腕を交差させたり途中でパートを入れ替わったり、おまけに吉田さんが後ろへ回り、田中さんをハグする体勢で演奏したり。視覚的なサプライズも演奏のテンションもハンパじゃなく、2人は息もつかせぬやり取りでこれでもかというほどの上原ひろみ張りの超絶技巧の即興演奏?を繰り広げた。
この2人、フィーリングも温度もスピード感もぴったりで、デュオとしての魅力が弾けている。「DUO梢＆純」として大々的に活動しては？と思ったほど。「月の砂漠」もそうだが、田中さんのジャズのセンス、即興のセンスは、持って生まれたもののようにも感じた。
メフィストワルツで始まった後半は、やはりリストの、そしてこのコンサートのタイトルの「ラ・カンパネラ」でしめた。これがまた心の琴線を震わせる熱い演奏で梢ワールド全開。アンコールでは鍵盤ハーモニカやパーカッションも加わってメチャクチャ楽しい「ラプソディー・イン・ブルー」が披露され、最後は田中さんのナレーション入りの「星に願いを」でライトダウンしつつ静かなエンディング、コンサート全体が一つのライブショー的なエンターテインメントとなっていた。普通のクラシックのコンサートでは味わえないライブハウスの魅力を味わい尽くした2時間だった。次は何が出るかな！
田中梢のピアノ日記 ～高島豊作品CD録音～
CD さびしいみすゞ、かなしいみすゞ ～金子みすゞの詩による歌曲集～
♪ブログ管理人の作曲♪
金子みすゞ作詞「積もった雪」
MS:小泉詠子/Pf:田中梢
金子みすゞ作詞「私と小鳥と鈴と」
S:薗田真木子/Pf:梅田朋子
「子守歌」～チェロとピアノのための～
Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
合唱曲「野ばら」
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」
金子みすゞ作詞「鯨法会」
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」～ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ～
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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♪森の音楽会♪王子ホール
【曲目】
♪ グリーグ／トロルドハウゲンの婚礼の日
♪ モリコーネ／愛を奏でて
♪ マルグリット・モノー／愛の讃歌
♪ リスト／愛の夢
♪ シューマン／リスト編／献呈
♪ シューマン／トロイメライ
♪ プーランク／エディット・ピアフを讃えて
♪ リスト／リゴレットパラフレーズ
♪ ドビュッシー／喜びの島
♪ ナザレ／オデオン
♪ ロドリーゴ／アランフェス～チックコリア／スペイン※
♪ ローゼンブラット／二つのロシアの主題によるコンツェルティーノ※
♪ 佐々木すぐる／吉田純編、田中梢補／月の砂漠幻想曲
♪ リスト／ラ・カンパネラ
【アンコール】
♪ ガーシュイン／ラプソディー・イン・ブルー
♪ ハーライン／星に願いを
※デュオ共演：吉田 純
とにかく楽しくエキサイティングなコンサートだった。王子ホールは超満員のうえにステージ上にもたくさんの森の動物たちが陣取り、通常のキャパを大きく越える聴衆の熱気に包まれた。田中梢さんは、僕がほれ込んで拙作のCD制作で全面的に協力いただいたピアニスト。おかげで素晴らしいCDが仕上がった。今日のステージではそんな田中さんの魅力はもちろん、新たに驚きの多彩な才能に出会い、また新たな田中梢像が出来上がった。
「森の音楽会」と題され、「愛」と「鐘」をテーマにクラシックからシャンソン、ジャズ、童謡とジャンルの壁を飛び越えて、MCと共に楽しいステージが繰り広げられた。後半では吉田さんとのピアノデュオも入り、会場は熱気と興奮に包まれた。
田中さんのピアノには人の心に熱く訴えるハートがある。僕が田中さんに拙作の歌曲のピアノパートをお願いしたのは、この大きくて温かな包容力や優しさに惹かれたことが一番の理由だった。グリーグの「婚礼の日」で華やかに始まった今日のコンサートもそんな魅力に溢れていた。この「婚礼の日」にしても、「愛の夢」や「喜びの島」にしても、物語の読み聞かせを聴いているようにシーンが目に浮かび、ウキウキした夢やファンタジーが溢れてくる。「リゴレットパラフレーズ」では、登場人物たちの血の通ったやり取りが生き生きと伝わってきた。前半のステージからは「のだめカンタービレ」で音楽と一緒に動物たちやかわいい飾りが飛び回るシーンを感じた。
ピンク系の華やかな衣装から妖精のような白いドレスに衣装替えした後半はいきなりメフィストワルツで始まり、テンションが一段と高まった。後半はタンゴやジャズなどのアレンジものがたくさん登場して聴き手は益々コンサートに入り込んだが、極め付きは「スペイン」から登場した吉田さんとのデュオ。チックコリアの純度の高いクリスタルかつエキサイティングなデュオはたちまち聴衆を引き込み、続く「コンツェルティーノ」で絶頂へ運んでくれた。「この曲は仲良しじゃないとできないんです」という田中さんの紹介通り、２人は腕を交差させたり途中でパートを入れ替わったり、おまけに吉田さんが後ろへ回り、田中さんをハグする体勢で演奏したり。視覚的なサプライズも演奏のテンションもハンパじゃなく、2人は息もつかせぬやり取りでこれでもかというほどの上原ひろみ張りの超絶技巧の即興演奏?を繰り広げた。
この2人、フィーリングも温度もスピード感もぴったりで、デュオとしての魅力が弾けている。「DUO梢＆純」として大々的に活動しては？と思ったほど。「月の砂漠」もそうだが、田中さんのジャズのセンス、即興のセンスは、持って生まれたもののようにも感じた。
メフィストワルツで始まった後半は、やはりリストの、そしてこのコンサートのタイトルの「ラ・カンパネラ」でしめた。これがまた心の琴線を震わせる熱い演奏で梢ワールド全開。アンコールでは鍵盤ハーモニカやパーカッションも加わってメチャクチャ楽しい「ラプソディー・イン・ブルー」が披露され、最後は田中さんのナレーション入りの「星に願いを」でライトダウンしつつ静かなエンディング、コンサート全体が一つのライブショー的なエンターテインメントとなっていた。普通のクラシックのコンサートでは味わえないライブハウスの魅力を味わい尽くした2時間だった。次は何が出るかな！
田中梢のピアノ日記 ～高島豊作品CD録音～
CD さびしいみすゞ、かなしいみすゞ ～金子みすゞの詩による歌曲集～
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金子みすゞ作詞「積もった雪」
MS:小泉詠子/Pf:田中梢
金子みすゞ作詞「私と小鳥と鈴と」
S:薗田真木子/Pf:梅田朋子
「子守歌」～チェロとピアノのための～
Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
合唱曲「野ばら」
中村雅夫指揮 ベーレンコール
金子みすゞ作詞「さびしいとき」
金子みすゞ作詞「鯨法会」
以上2曲 MS:小泉詠子/Pf:田中梢
「森の詩」～ヴォカリーズ、チェロ、ピアノのためのトリオ～
MS:小泉詠子/Vc:山口徳花/Pf:奥村志緒美
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