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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

清里の貸別荘「野わけ」ライフ2008

2008年09月22日 | 山&ハイキング
毎年訪れる清里の貸別荘「野わけ」は今回で8度目。「野わけ」は子供たちにとってはふるさとのような存在だ。



今年の夏は娘が学校の行事で海外へ行くために例年よりも早め&短かめの滞在となった。「野わけ」については去年の記事「清里の貸別荘『野わけ』ライフ2007」で詳しく書いたので、ここでは今回行って見聞&体験した新しい話題を紹介する。

【川俣渓谷遊歩道】
2008年8月2日(土)
去年歩いた東沢大橋から吐竜の滝までの渓谷沿いの遊歩道、これはなかなか面白かったが、周遊コースでないため振り出しの東沢大橋までpocknが独りで車を取りに戻らなければならなかった。今回はこの川俣渓谷をメインにした周遊コースを歩いた。

清泉寮の裏から渓谷へ下り、吐竜の滝まで去年のコースを歩き、そこから一山越えて清泉寮まで戻る6キロほどのコースで、清泉寮でもらえるハイキングマップに出ている「キープ一周森と草原と渓谷の自然歩道」にほぼ沿っている。

コース入口を確かめようと清泉寮で道を尋ねたら「道の状態がよくないのであまりおススメしてないんです…」と言われた。でも地図にはちゃんと載っているコースだし、去年歩いた経験もあるので慎重に行けば問題ないと判断して決行!

清泉寮の奥の林の中を進み、八ヶ岳ふれあいセンターのあたりから渓谷へと下りて行くが、この下りは結構急で滑りやすい。野わけのオーナーさんが話していたが、こういうコースをサンダルやツッカケ履きで歩いた人が「ひどいコースだ」と苦情を言ってくるのだという。車で清泉寮に乗りつけてソフトクリームなんかを片手に「川でも行ってみよう」なんて軽い乗りで歩いたんじゃあ間違いなく怪我するかも。怪我をして反省するどころか、誰かに苦情を言わないと気がすまないようなバカがいるから清泉寮の人も神経質になるわけだ。

とにかくうちらは慎重に降りて去年歩いた渓谷沿いのコースに合流した。




前日に雨が降ったせいか川沿いの道も去年に比べてかなり滑りやすいが、大小の滝や淵、数々の奇岩と緑が織り成す渓谷美は変化に富んでいる。

コースには橋がいくつも架かっていて川の両岸を行ったり来たりしていろいろな角度から渓谷が眺められる。おまけにアップダウンもあるので、水しぶきを浴びるほど渓谷に近づいたり、上から全体を見渡したりと飽きることがない。






通行止めが解除???

さて、一昨年の秋に来た時から土砂崩れか何かのために通行止めになったまんまの吐竜の滝へ出る川沿いのコースが今回地図を見たらその地図上から消えているではないか!いつになったら修復するのかと思いきや、道を直すのはやめてシンドイ牧場への登りの迂回路だけにしてしまったなんて…

ところが、行ってみると通行止めになっていたところに「この先危険箇所有り」という去年と同じ看板はあったが通行止めのロープはなくなっていた。そのままその「危険な」方の道を歩いたが状態は去年と変わっておらず、何ら問題なく通過できた。ちょっと不思議…



吐竜の滝はいつものようにかなりの賑わい。駐車場から10分程度で来れるのでサンダル履きの人達もいっぱい。

それまでの静かな渓谷歩きから急に「俗界」に来たような気分はあまりよろしくない。

そのちょっと手前にすごい勢いで水しぶきを飛ばす岩場があり、息子がその光景を気に入っていたので、そこまで戻って休憩した。やっぱりこっちの方がいい。

いつでも「人がいなくていい」なんてことを書いているおれは相当な人間嫌いかな…



橋を渡ってすぐに周遊コースの登り道があった。最初の登りは結構きつかったが、登りきってしまえば気持ちのいいせせらぎと森の散歩道。距離はあるがお散歩気分で歩ける。小1時間ほどで清里アンデレ教会が見え、車道に至る。清泉寮はもうすぐ。「そしたらいつものソフトクリームだ!」というと子供たちも元気になった。車道をテクテク歩くのはむなしいのでこれに沿った遊歩道を歩いていった。


やがて車道の右にキープファームがあり、「清泉寮ソフト」という看板が出ていた。ここでもあのソフトを売ってるんだ… 結構疲れたし、こっちでソフトを食べることにした。

いつも行列の清泉寮のソフトだがこっちは空いてるし、広々としていていい。清泉寮のソフトはすぐたれてくるけどやっぱり濃厚でうまい。こっちは穴場だ。

本来のこのコースはここから「富士とせせらぎの小道」方面を大きくまわって清泉寮へ戻るのだが、うちらは車道沿いの遊歩道を辿って戻った。これでも十分な半日コースとなった。

【羽衣池】
2008年8月4日(月)
「野わけ」に来ると必ず訪れる羽衣池は、週末にコンビニでランチを買って家からよく出かける目白庭園みたいな感覚で行ける野わけからのお手軽コース。おにぎりを作って今年も訪れた。



いつもより時期が半月ほど早かったので、いつもとは違った花も見られるかと思ったが花の種類は例年並み。美し森の駐車場から展望台にかけてと羽衣池周辺は、いつものようにいろいろな高山植物が目を楽しませてくれた。


羽衣池に隣接したこの辺りのささやかな広場がなんだかいい


羽衣池からの帰り道。丸太の階段は息子にとっては格好の電車ごっこの鉄道となる。

途中、美し山展望台でソフトクリームを食べていくことにした。清泉寮より安い1つ250円と出ていたがそれが更に200円になった。ところが、そのアイスを食べているときに大粒の雨が降り出しやがて激しい雷雨となり、展望台のお店で雨宿りさせてもらうことになった。さっきまで見えていた八ヶ岳の権現岳がみるみる雨に煙って姿を隠し、あたりはガスに覆われて真っ白に。そんな大雨の風景を眺めているのもいいもんだ…

やがて雨が止んで権現岳が姿を現し、その上方から陽が射してきた。森のほうからはまた鳥たちのさえずりが聞えてきた。振り返れば野辺山の方にはうっすらと虹がかかっていた。大自然のもたらすドラマの真っ只中にいることを実感した。




【三分一湧水】
2008年8月5日(火)
ガイドブックなんかにはたいてい載っている甲斐小泉の「三分一湧水」は野わけから近いのだが訪れるのは初めて。八ヶ岳南麓には名水があちこちにあり、「野わけ」の水も本当にうまいが、ここの水も名水の一つ。「戦国時代の頃、水争いをしていた三つの村に等配分するために武田信玄が築いた」という伝説が残っているそうだが、園内にこんこんと湧く泉から流れ出た水路が途中で3方向へと分かれて行く。

この泉にはペットボトルやポリタンクを持った人が次々と名水を汲みにやって来ていた。カップですくって飲んでみたら柔らかくて甘みを感じた。

ここにある蕎麦屋は美味いそうだがこれは次のお楽しみにしよう…


一本の水路が3方向へ分かれる分岐点
真ん中の三角形の石が水を等分に分けているのだそうだ


カブトムシ

息子が小学校で飼っていたカブトムシの幼虫がサナギからかえり、しばらく学校で飼育してから家に持ち帰ってきた。そのカブトムシは「カブコ」と命名されて家族の人気者に。

今回の旅行はカブコも一緒。途中、車から降りて観光するようなときは、車内が熱くなるので駐車場の管理人さんに一時預かってもらったりしながら大切に野わけまでやって来た。野わけのオーナーさんが「お婿さんを見つけてきてやろうね」と言ってくれた。


ところが数日後、急にカブコの動きが鈍くなり「ムシの息」に… どう見てももうダメっぽい。そして翌朝帰らぬ虫となった… とりわけ動物好きの娘は悲嘆に暮れた。東京で生まれたカブコを野わけの裏のクヌギ林の土に埋めた。

空っぽになってしまったケースに、野わけのオーナーさんがサナギからかえって間もないオスのカブトムシ見つけてきてくれた。子供たちはまた元気に「カブオ」の世話を始めた。カブオにお嫁さんが来ればいいのだが…

野わけ滞在も最後となった夜、バルコニーで食事をしていたら突然「ブ~~ン!!」という大きな羽音と共に黒くて大きな物体が電灯にバチバチぶつかってきた。「カブトムシだ!!」 pocknは夢中でそのカブトムシを捕獲!死んだカブコより一回り大きなメスだった。娘は学校の行事でその日一足早く東京に帰っていたが、その場に居合わせた息子は大喜び。オーナーさんにもすぐに見せにいった。

オスメス揃ったケースを持って翌日帰宅。それを見た娘も大喜び。

最初は戸惑っていたカブオだったが、やがて果敢に2代目カブコにアタック。何度も拒否されたがとうとう夫婦の契りを交わした

来年はめでたくここからカブミやカブタロウがかえってくれるだろうか…


北八ヶ岳・白駒池とニュウ ~「野わけ」からのワンデーハイク~

海野宿

信州の鎌倉・別所温泉

清里の貸別荘「野わけ」ライフ2007

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