2011年8月14日(日)~8月21日(日)
今年の夏は、娘が受験勉強のため家族イベントも控え目に、毎年訪れる清里の貸別荘「野わけ」に1週間滞在のみで、前後の旅行はカット。pocknは「野わけ」から甲府の予備校へ通う娘を、毎朝晩20キロ離れた長坂駅まで送り迎えし、日中は残る3人でいろいろお出掛けをした。pocknファミリーの「野わけ」で過ごした夏休みを、お出掛けしたスポットを紹介しつつ振り返る。
清里の貸別荘「野わけ」ライフ
今年の夏は、娘が受験勉強のため家族イベントも控え目に、毎年訪れる清里の貸別荘「野わけ」に1週間滞在のみで、前後の旅行はカット。pocknは「野わけ」から甲府の予備校へ通う娘を、毎朝晩20キロ離れた長坂駅まで送り迎えし、日中は残る3人でいろいろお出掛けをした。pocknファミリーの「野わけ」で過ごした夏休みを、お出掛けしたスポットを紹介しつつ振り返る。
尾白川渓谷 甲斐駒へ登るルートでも一番キツイ黒戸尾根の基点となっている駒ケ岳神社の近くを流れる尾白川は、花崗岩の白とエメラルドブルーの水のコントラストが美しい渓谷となって、日本の滝百選のひとつ「神蛇の滝」へと続いている。この渓谷はこれまで何度も歩いたが、今年は旅行の初日、娘も加わって家族4人でまたやってきた。 車が駒ケ岳神社に近づくと、いつもはスイスイ行ける道が大渋滞。「こんなマイナーな渓谷にどうしてこんなたくさん車が?」雑誌か何かに紹介されたのかも… と思っていたら、あとで「野わけ」で聞いた話では、最近ここ尾白川渓谷はパワースポットとして人気を集めているのだそうだ。確かに霊験あらたかな甲斐駒のスピリッツが漂っていそうな雰囲気はある。
このコース、時間があれば神蛇の滝まで行きたいし、その先には、まだ一度も行ったことがない不動の滝もある。ここを訪れる人達の大部分は、コースの入口あたりでバーベキューをしたら帰ってしまうようだが、この地のパワーを受けたいなら、せめて最初の「尾白の滝」ぐらいまでは歩かないと効果はないのでは? ただ、ハイキングコースを歩くときはサンダルやミュールでは無理。ちゃんとしたウォーキングシューズを用意しよう。 尾白川渓谷と神蛇の滝 2008 川俣渓谷 清泉寮や吐竜の滝は、野わけに来れば必ず訪れるスポット。川俣渓谷もこれまで何度も歩いたことがある。今回歩いたコースは、清泉寮から川俣渓谷へ下り、渓谷沿いの自然歩道を吐竜の滝へ、そこから反対斜面に登り返し、森の中の自然歩道を清里聖アンデレ教会まで行き、車道沿いに付けられた遊歩道経由で清泉寮まで戻る、というもの。前にも一度歩いたが、そこそこのいい運動になるし、変化に富んだ楽しいコースだ。 先週大雨が降ったので、念のため清泉寮でコースの状態を聞くと、その大雨の時、渓谷に取り残されてヘリで救出された人がいるから、急な雨には要注意、今日はあまりオススメできない… と、かなり脅された。雲行きが少々怪しかったので、奥さんはビビってしまったが、途中には避難ルートもいくつかあるから大丈夫っしょ、というpocknの判断で出かけることにした。 以前清泉寮でコースを訊ねたときも、「大けがをした人がいる」と脅された。清泉寮でソフトだけ食べて帰ってしまうような人が、「ちょっと川まで降りてみよう」的な感覚で行って事故になることが多いので、渓谷のコースは勧めないことにしているのかも。
谷合いのコースなので陰の部分が多いが、それだけに光が素敵な演出をしてくれる。 ![]() 巨岩が屋根のように覆いかぶさっている天井岩の近くの川辺でおにぎりを食べ、吐竜の滝へ歩を進める。 左の花はツリガネニンジンだが、右の花は、日当たりのいい場所には見かけない珍しい花、何という花かな? ![]()
おなじみの吐竜の滝に到着。苔むした岩を伝って水しぶきを落とす姿は、いつ見ても風情があっていい。 ![]() 吐竜の滝から、スタート地点の清泉寮へ戻るには、小海線の鉄橋の手前の斜面を登り返し、林の中のコースをひたすら歩く。最初は登りが続くが、間もなく平らな歩きやすい道になる。小1時間で、石造りの聖アンデレ教会の敷地に出ると、その先に清泉寮に続く車道が走っている。この車道と平行して、林の中の遊歩道がついているので、こちらを歩く。
羽衣池、川俣渓谷 2007 川俣渓谷遊歩道 2008 八島ガ原湿原 霧ガ峰の八島ガ原湿原は、前にも来たことがあるが、景色もいいし、花もたくさん咲いていて楽しかったのでまたやって来た。駐車場前は車が行列で、やっと空いたと思ったら、「駐車は2時間まで」なんて看板が出ている。そりゃ無理だ。。。 駐車場から道路を渡った側に、八島ガ原湿原の周遊コースの入口がある。入口から、正面にある大きな八島ガ池へ降りる降り口の上からは、湿原を一望することができる。 ![]() 湿原を保護するため、尾瀬のような湿原を横断するような木道はなく、湿原の周囲をぐるりと周るルートに木道が設えてある。湿原のど真ん中を歩くことはできないが、眺めはいいし、様々な花が楽しめる。 ![]() ![]() ![]() 尾瀬ヶ原の広さにはかなわないにしても、見渡す山並の麓までずっと湿原が広がっていてなかなかのスケール。コースを3分の1ほど歩いたところにある鎌ガ池には浮島がゆ~らゆら… つい10日ほど前に訪れた尾瀬の眺めと重なった。 ![]() 奥霧小屋から周遊コースを一時離れて、物見岩方面へ行くことにした。この周囲はずっと草原のお花畑。人が急に少なくなり、道は登りになり、湿原を俯瞰できるようになってくる。 ![]() 「頂上はあそこかな?」と思って一生懸命登っていくと、まだ先があった。。。ということを何度かくり返して、やっと物見岩の頂上に到着した。広い頂上からは、以前登った蝶々深山や車山など、霧ガ峰の峰々が一望できる。ここでお昼にした。 「物見岩」は、この頂上にある大きな岩。ここのてっぺんによじ登ろうとしたが… 情けなや。。。 肩が痛くて(五十肩)途中で断念。写真の岩は、物見岩の隣にあった低い岩。でも頂上にいるように見えるでしょ! ![]() 再び湿原の周遊コースに戻る。コースの東側は湿原地帯から離れてしまって、草原のなかの単調な砂利道が続く。
![]() 踊り場湿原 霧ヶ峰には、八島ガ原湿原のほかに、車山湿原と踊り場湿原という2つの大きな湿原があり、どれも国の天然記念物に指定されている。このなかで、踊り場湿原には行ったことがない。天然記念物となれば見る価値も高いだろうし、せっかくだから3大湿原を踏破しよう!と、八島ガ原湿原の駐車場にあった看板の地図を頼りに、踊り場湿原を訪れた。 踊リ場湿原へは、車山のリフト乗り場附近から細い道に入るが、どこにも「踊リ場湿原」の案内がなく、とてもわかりづらかった。周遊コースの入口もわかりにくく、探すのに苦労した。 周遊コースを歩けば、ここが他の2つの湿原に比べてマイナーなことは、人の少なさ(誰にも会わなかった!)、コースの整備状態(草ボウボウ)ですぐにわかる。背の高い草が多く茂っていて、視界がきかないところは多かったが、湿原全体を見渡せるポイントからの眺めはなかなか素敵。でも、こちらも湿原の中を歩くことはできなかった。 ![]() 車山湿原と蝶々深山 2007 野わけでは… 午前中はだいたい毎日「野わけ」で過ごした。
「野わけ」周辺には、あちこちに花がたくさん咲いている… ![]() ![]() 南相木村 滝めぐり 毎年「野わけ」にいると、遊びにいくところはだいたい決まってくるが、新しいスポットも開拓したい。いつも行く松原湖へ向かう途中、寄り道して、看板を頼りにまだ見たことのない滝を見に行った。そのひとつが、この「おみかの滝」。道路沿いの観瀑台からも見えるが、下まで車で降りて、遊歩道を歩いてトンネルをくぐったところから見る「おみかの滝」が、なかなかの絶景だった。 ![]() そこからまた車を走らせて見に行った「犬ころの滝」。借景に入ってしまう温泉施設の大きな建物をなんとかカットして撮った。 ![]() 「滝めぐり」では、その他5つの滝が紹介されていたが、それぞれ離れていて、駐車場もなく、時間の都合でカット。用意してきたおにぎりは、「立原高原」で!と思って行ってみたけれど、高原というほどの自然度は得られず、これなら松原湖へ行ったほうがいいや… ということで、いつもの松原湖畔までおにぎりはお預けとなった。ハッキリ言って、この開拓スポットはちょっと期待はずれだった。 小淵沢 小渕沢は、アウトドアではない観光スポットがいろいろある町で、アウトドア派のpocknファミリーにはこれまで殆ど縁がなかったが、野わけ滞在中の後半は天気があまり良くなかったので、小淵沢まで2度出かけた。 身曾岐神社 初めて「リゾナーレ小淵沢」に行き、高級感漂うおしゃれな雰囲気にビックリ。そこの滞在型本屋で見たガイドに載っていた身曾岐神社の、池に浮かぶ能楽殿の写真を見て行きたくなった。こんな古式ゆかしい、雅やかなところが小淵沢にあるなんて知らなかった。身曾岐神社は、リゾナーレからほんの5分ぐらいのところにあった。砂石が敷きつめられた広い境内を進むと、写真でみた能楽殿が、大きな池にせり出して水面にその姿を映していた。想像していた通りの雅やかな姿に息を呑んだ。 ![]() この能楽堂では、毎年8月の始めに薪能が行なわれるとのこと。さぞや幽玄の世界へ誘ってくれることだろう。 ![]() 拝殿から本殿を臨むこの眺めも、端正な神々しさがある。この神社がここに建立されたのは、昭和61年ということで、神社としてはかなり新しい。これから歴史を刻むなかで、有数の名所になるかも。 くんぺい童話館 46歳の若さで夭折した童話作家・東君平を記念したこの童話館には、クンペイさんの優しさ溢れる数々の原画や自筆の文が展示されている。
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清里の貸別荘「野わけ」ライフ