2012年1月6日(金)
新年恒例の富士山を眺める山歩きは、根場~雪頭ヶ岳~鬼ヶ岳~節刀ヶ岳という毎度おなじみのコースを歩いた。
今回は家を出るときにハプニング発生!6時前に車に乗り込んで「さあ出発!」とエンジンをかけようとしたら、セルモーターが「オニョ。。」と弱々しく呻くだけで回らない。。 バッテリーが上がってしまったのだ。よりにもよってこんな時に。。。原因は、3日前の夜からトランク内のランプが点けっ放しだったせいと判明。短いケーブルを2本繋ぎ合わせ、同じ場所に留めてある父の車のバッテリーになんとか届いて、とりあえずエンジン始動。出発は20分遅れてしまった。
けれど道路はずっと順調。八王子附近でピンク色に染まっていた富士山は、大月ジャンクションから河口湖線へ入ると、朝日に輝いて雄々しい姿を見せてくれた。国道137号沿いにある気温表示灯にはマイナス8度の表示が… かなり冷え込んでいる。
根場~雪頭ヶ岳~鬼ヶ岳
順調に走ってきたおかげで、登山口の根場にはいつもより早く着けた。東京で雨ならこっちは雪が降るが、ここ何週間も乾燥した晴天が続いていて、雨も雪も全く降っていない。そのため、このあたりも積雪は殆どなく、念のために持ってきたアイゼンも不要。
雪頭ヶ岳山頂が近づくと、西湖と富士山のセットの眺めと、南アルプス連峰の眺めが開けてくる。いつものことながら、この富士山を見ると「おおっ!」と歓声を上げてしまう。
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雪頭ヶ岳から鬼ヶ岳へ向かう尾根線からの眺めもいい。河口湖、右奥には山中湖も望める。
そして鬼ヶ岳山頂。南アルプスの銀嶺が見事に並んでいる。ここは、霧氷が付いて別世界を見せてくれたことのあるので、来る度に霧氷の景色を期待するのだが、今回もまたお預け。右に並ぶは日本第2の高峰北岳を主峰とした白峰三山、左は塩見岳、荒川岳、赤石岳… と、南アルプスの高峰が居並ぶ。
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今日はここで大休止。父がスケッチで使っているペンと水筆を誕生日にもらったので、それを使ってスケッチした。初めてのペン画だったが意外と描きやすい。但し、消せないから失敗ラインには要注意。水筆は水加減が思いのままで、筆をいちいち洗う手間も省けてとても便利。いつもの鉛筆書きに比べて、はっきりとしたスケッチに仕上がった。
鬼ヶ岳⇔節刀ヶ岳
鬼ヶ岳山頂で1時間以上過ごした後は節刀ヶ岳へ。道は北斜面となり、雪が残っているところも多かった。かなり前に積った雪がずっと溶けずにいたようだ。
節刀ヶ岳山頂直下の見晴らし岩で、十二ヶ岳を前景にした富士山がいつものように出迎えてくれた。
この見晴らし岩で昼飯、コーヒータイム、もう一枚スケッチ… と約2時間過ごす。見晴らし岩からの眺めは、富士山方面以外も素晴らしい。黒岳を中心とした御坂主脈縦走路の山並みや、金峰山、甲武信ヶ岳、八ヶ岳方面など、どちらを眺めても絶景が広がる。
黒岳に連なる御坂主脈
来た道を鬼ヶ岳まで戻る。太陽が西に傾き始めた頃に観る鬼ヶ岳山頂手前からの富士山は、シルエットと光の部分がほどよく按排されて、いつも見とれてしまう。
鬼ヶ岳~鍵掛峠~根場へ下山
鬼ヶ岳山頂から、鍵掛峠方面の稜線を辿り、いつもの日没ビューエリアへ向かう。この稜線上には、富士山の絶景ポイントがいくつもある。真冬のこの時期は、太陽が西に傾き始めると日没までが早く、それぞれのビューポイントに着くたびに、違った光線を受けた富士山を眺められる。
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今回は久々に日没が近づいても、富士山や太陽を隠す雲が出ていない。途中のポイントでもゆっくり富士山を眺めたいのだが、早く最終ビューポイントまで行ってそこでゆっくりと暮れ行く富士山を堪能したいので、足を速めた。
鍵掛峠手前の最終ビューポイントに到着したのは16時20分。到着後しばらくは、防寒対策を強化したり、甘酒を温めたり、下山のときの準備をしたりで忙しい。そうするうちに太陽はズンズンと沈んでいってしまう。そしてようやく撮影開始。
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あとはひたすら暮れ行く富士を堪能するだけ… いつまでもこうして富士山を眺めていたい。
スライドショー:鍵掛峠からの夕映えの富士山
天気が良かったため、ついつい下山開始が遅くなり、17時10分になってしまった。途中からはヘッドライトを点けて慎重に下山。動物の気配がすると肝を冷やすし、道を外れればかなりやっかいだ。なんとか無事に車に辿り着いたのは下山開始から1時間後。いつもの温泉、富士眺望の湯「ゆらり」でゆったりと7つのお湯につかり、夕食を済ませて帰宅。充実した富士を眺める山歩きだった。
過去の同エリア山行記事:
2011 新年富士を眺める山歩き(鬼ヶ岳~節刀ヶ岳~鍵掛峠)
2010 新年富士を眺める山歩き(鬼ヶ岳~鍵掛峠)
2009 新年富士を眺める山歩き(御坂山塊縦走)
2008 富士山を愛でる新年山行(鬼ヶ岳~節刀ヶ岳)
2007 富士山を愛でる新年山行(鬼ヶ岳~十二ヶ岳)
2006 富士山を眺める寒中山行(鬼ヶ岳~節刀ヶ岳)
新年恒例の富士山を眺める山歩きは、根場~雪頭ヶ岳~鬼ヶ岳~節刀ヶ岳という毎度おなじみのコースを歩いた。
今回は家を出るときにハプニング発生!6時前に車に乗り込んで「さあ出発!」とエンジンをかけようとしたら、セルモーターが「オニョ。。」と弱々しく呻くだけで回らない。。 バッテリーが上がってしまったのだ。よりにもよってこんな時に。。。原因は、3日前の夜からトランク内のランプが点けっ放しだったせいと判明。短いケーブルを2本繋ぎ合わせ、同じ場所に留めてある父の車のバッテリーになんとか届いて、とりあえずエンジン始動。出発は20分遅れてしまった。
けれど道路はずっと順調。八王子附近でピンク色に染まっていた富士山は、大月ジャンクションから河口湖線へ入ると、朝日に輝いて雄々しい姿を見せてくれた。国道137号沿いにある気温表示灯にはマイナス8度の表示が… かなり冷え込んでいる。
根場~雪頭ヶ岳~鬼ヶ岳
順調に走ってきたおかげで、登山口の根場にはいつもより早く着けた。東京で雨ならこっちは雪が降るが、ここ何週間も乾燥した晴天が続いていて、雨も雪も全く降っていない。そのため、このあたりも積雪は殆どなく、念のために持ってきたアイゼンも不要。
雪頭ヶ岳山頂が近づくと、西湖と富士山のセットの眺めと、南アルプス連峰の眺めが開けてくる。いつものことながら、この富士山を見ると「おおっ!」と歓声を上げてしまう。
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雪頭ヶ岳から鬼ヶ岳へ向かう尾根線からの眺めもいい。河口湖、右奥には山中湖も望める。
そして鬼ヶ岳山頂。南アルプスの銀嶺が見事に並んでいる。ここは、霧氷が付いて別世界を見せてくれたことのあるので、来る度に霧氷の景色を期待するのだが、今回もまたお預け。右に並ぶは日本第2の高峰北岳を主峰とした白峰三山、左は塩見岳、荒川岳、赤石岳… と、南アルプスの高峰が居並ぶ。
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今日はここで大休止。父がスケッチで使っているペンと水筆を誕生日にもらったので、それを使ってスケッチした。初めてのペン画だったが意外と描きやすい。但し、消せないから失敗ラインには要注意。水筆は水加減が思いのままで、筆をいちいち洗う手間も省けてとても便利。いつもの鉛筆書きに比べて、はっきりとしたスケッチに仕上がった。
鬼ヶ岳⇔節刀ヶ岳
鬼ヶ岳山頂で1時間以上過ごした後は節刀ヶ岳へ。道は北斜面となり、雪が残っているところも多かった。かなり前に積った雪がずっと溶けずにいたようだ。
節刀ヶ岳山頂直下の見晴らし岩で、十二ヶ岳を前景にした富士山がいつものように出迎えてくれた。
この見晴らし岩で昼飯、コーヒータイム、もう一枚スケッチ… と約2時間過ごす。見晴らし岩からの眺めは、富士山方面以外も素晴らしい。黒岳を中心とした御坂主脈縦走路の山並みや、金峰山、甲武信ヶ岳、八ヶ岳方面など、どちらを眺めても絶景が広がる。
黒岳に連なる御坂主脈
座っている前に生えている枝に目をやると、枝の先には芽がついていて、膨らみ始めている。ここの気温は昼下りでもマイナス6度。1年で一番寒い時季でも、木々は着実に春を迎える準備をしている。 今日2枚目のスケッチは正面に見える富士山。今まで何度も描いた構図だが、今回は初めてのペン画なので、ちょっと違う雰囲気になった。 |
来た道を鬼ヶ岳まで戻る。太陽が西に傾き始めた頃に観る鬼ヶ岳山頂手前からの富士山は、シルエットと光の部分がほどよく按排されて、いつも見とれてしまう。
鬼ヶ岳~鍵掛峠~根場へ下山
鬼ヶ岳山頂から、鍵掛峠方面の稜線を辿り、いつもの日没ビューエリアへ向かう。この稜線上には、富士山の絶景ポイントがいくつもある。真冬のこの時期は、太陽が西に傾き始めると日没までが早く、それぞれのビューポイントに着くたびに、違った光線を受けた富士山を眺められる。
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今回は久々に日没が近づいても、富士山や太陽を隠す雲が出ていない。途中のポイントでもゆっくり富士山を眺めたいのだが、早く最終ビューポイントまで行ってそこでゆっくりと暮れ行く富士山を堪能したいので、足を速めた。
鍵掛峠手前の最終ビューポイントに到着したのは16時20分。到着後しばらくは、防寒対策を強化したり、甘酒を温めたり、下山のときの準備をしたりで忙しい。そうするうちに太陽はズンズンと沈んでいってしまう。そしてようやく撮影開始。
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あとはひたすら暮れ行く富士を堪能するだけ… いつまでもこうして富士山を眺めていたい。
スライドショー:鍵掛峠からの夕映えの富士山
天気が良かったため、ついつい下山開始が遅くなり、17時10分になってしまった。途中からはヘッドライトを点けて慎重に下山。動物の気配がすると肝を冷やすし、道を外れればかなりやっかいだ。なんとか無事に車に辿り着いたのは下山開始から1時間後。いつもの温泉、富士眺望の湯「ゆらり」でゆったりと7つのお湯につかり、夕食を済ませて帰宅。充実した富士を眺める山歩きだった。
過去の同エリア山行記事:
2011 新年富士を眺める山歩き(鬼ヶ岳~節刀ヶ岳~鍵掛峠)
2010 新年富士を眺める山歩き(鬼ヶ岳~鍵掛峠)
2009 新年富士を眺める山歩き(御坂山塊縦走)
2008 富士山を愛でる新年山行(鬼ヶ岳~節刀ヶ岳)
2007 富士山を愛でる新年山行(鬼ヶ岳~十二ヶ岳)
2006 富士山を眺める寒中山行(鬼ヶ岳~節刀ヶ岳)