Lupinus-ルピナス-

絵本のルピナスさんのように自分なりの「世の中を美しくすること」を見つけたいと思っています。

上村松園展 2

2010年10月03日 | 日々のこと
今回の上村松園展では展示期間が前期・後期に分かれている作品があって、私が行ったときはちょうど後期にあたり、後期展示の「序の舞」を見ることができました。

↓作品の写真です。
http://shoen.exhn.jp/

この作品は、松園さん自身も気に入られているようで、「私の理想の女性の最高のもの」と言ってらしたそうです。

「序の舞」を見たとき、たしかにこの女性の凛とした内面的な強さも感じる絵だなあと思いましたが、私はその女性の立っている姿に身体的に力が溢れているものを感じました。
特に扇をもっている右手・右腕に強くそれを感じたのです。

あと「鼓の音」という作品。(青い着物の絵と赤い着物の絵の二つがあります。私は青い着物のほうが好き♪)
鼓を叩く前の一瞬の場面を描いていますが、見ていると、その静止している場面から次の鼓をたたく動作が連想されるのです。前の記事にも書きましたが、一連の流れが見えるような感覚をもちます。

平面に書かれた絵の中で一瞬を切り取られた一場面なのに、動きや力を感じる絵でした。(まあ、あくまで私が個人的に感じたことですけれどね^^)

↓「鼓の音」は下にスクロールするとあります。
http://shoen.exhn.jp/midokoro/midokoro3.html

その代わりに前期のみの展示で見れなかったのが「焔」です。ちゃんとそういうことを調べておけば良かった・・・

「焔」は源氏物語の六条御息所が生霊になる場面の絵です。
http://shoen.exhn.jp/midokoro/index.html

感情を出したくとも出せない、けれども想いはどんどん募ってついには生霊になってしまった、恐ろしさより哀しさがある絵のように思えます。私もこの絵がとても好きです。

余談ですが、漫画の「あさきゆめみし」を読んだときに、六条御息所が生霊になる場面で、まさにこの絵と同じように蜘蛛の巣柄の着物を着ていたのですが、それがとても印象深かったのです。
その後、この「焔」の絵を見て、きっとこの絵を参考にしたのだろうなと。

その話を一緒に行った元同僚のお友達に話したら、「エースをねらえ」の宗方コーチも漫画の中で蜘蛛の巣柄の浴衣を着ていたということを教えてもらいました。その浴衣を着て、岡ひろみが恋に走りそうなのを悶々と悩んでいる?らしいです(笑)。(ごめんなさい、私はちゃんと読んだことがないのでうろおぼえなんですが)
男の蜘蛛の巣柄の浴衣って・・・何を表しているんだろう?男の情念??

でも、家に帰ってからもそのことが気になって、ググってみました。
どちらかの方のブログにたどりついたら、宗方コーチたしかに蜘蛛の巣柄の浴衣着てます!
この蜘蛛の巣柄、他の方達にもかなり衝撃的だったらしいです^^;
気になる方は検索してみてください~

話が松園さんからそれました・・・

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