◆くりす&ぽぷりの気まぐれLife◆

☆月うさぎ界でのイケメン修行中「ぽぷり」の想い出をメインに綴るBlogです☆
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切ない誕生日

2005-03-10 | 日々おもうコト。
 庭の『クリスマスローズ』が、今満開の花を咲かせています。
小さな苗を初めは鉢植えにして育てていましたが、葉ばかりだったので、地植えしたところ、あっという間に大きく広がり花を幾つも付けてくれるようになりました。
 まだ殺風景な初春の庭に、うつむき加減で咲く姿に、奥ゆかしさと秘めた強さを感じます。
   『クリスマスローズ』の花言葉は「追想」

 3月は、家族の誕生日が一番多い月です。
母、義妹、弟と続き、31日はの「ぽぷり」の誕生日です。
今日10日は、母の誕生日。時々、体の節々の不調を口にしながらも自分なりの対処をして、病院や医者通いをすることも無く現役で働いています。
 日々平凡でも、元気でいるのが何より日頃の感謝を込めて、職場にお花を送りました。
今夜は、本人のリクエストにより、ちらし寿司を作る予定です



 10日はもう一つ、私にとって忘れられない日です。
まだ一人暮らしをしながら病院で働いていた頃のこと・・・、ひと昔くらい前になります。
 当時、同僚に唯一人のパート勤務の方が居ました。
歳は40代半ばで、サラリーマンのご主人と中学・高校生の2人のお嬢さんの4人家族。
背がすらりと高く、いつもカジュアルなパンツスーツに身を包み、さりげなくシルバーのアクセサリーを身に付けた素敵な女性でした。
お昼のお弁当を皆で広げると、時折「食べてね」と煮豆など多めに持ってきて勧めてくれたり、誰にでも優しく接し闊達としていて、自分もいつか彼女のような女性になれたらいいな・・と思っていました。
 3月。週末と有休を利用して家族旅行に行くとのことで、最後の出勤日は30分ほど残業していかれました。そして・・・・・。
朝、慌てて出勤してきた同僚の手に握られた新聞に、彼女の名前が載っていました。
 彼女の一家の車が高速道路の事故に遭い、彼女は救急活動中に息を引き取り・・・その日が10日でした。
 忽然と、姿を見ることが出来なくなってしまった彼女・・・、お昼休みにいつも読書をしに行っていたロッカールームを覗くと、隅っこに座ってニッコリ微笑んでいそうな気がして、しばらくは何となくロッカールームでお昼休みの残り時間を過ごしたりしていました。
 今でも、彼女の笑顔は心の中に刻まれています。