相差〈おうさつ〉くじら祭は天王祭 （鳥羽市）

天王祭は　牛頭天皇で　祇園精舎の守護神とされていた
各地に広がり　御霊信仰」（仏教の信仰）と習合して
行疫神（疫病を流行らす恐い神様）とされ
この神を祀れば疫病などの災厄を免れるとされている

相差では　鯨山岬の下で　夜になると　眩しく光るものあり
恐ろしい海怪獣がいると誰１人近寄らなかった
信州から移住した浜の平さんに相談　村の人達には
お世話になっているからと　引き受けた
観察を続けると　どうやら　鯨の背からしい
鯨の休む時刻に　背中目当てに　行き着くと　なんと
ピカピカ光る小さな観音さん　
持ち帰り　仏壇に納めた　
荒れていた海が　静かに収まった

実は　この観音さんは　靑峰山から　抜け出し
海を静めに行っていたと　夢枕にあらわれ
山へ帰りたいという
早速　浜の平さんは　靑峰山の住職にその旨伝えるが
そんなはずないと　信じないが　一応調べると　
金の観音様が消えていた　
びっくり仰天　本尊の観音菩薩の体の中に納め
密仏としたそうです


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