#歌の手帳 新着一覧
【歌の手帳】はちす葉の
蓮葉（はちすば）のにごりに染まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく（古今集）歌意「蓮の葉は、泥の濁りに染まらない清らかな心をもっている。なのに、なぜその葉の上に置く露を玉のように輝かせて、人...
【歌の手帳】山が遠ざかる
また見ることもない山が遠ざかる（種田山頭火）種田山頭火（たねださんとうか1882～1940）の...
【歌の手帳】夕立の空
よられつる野もせの草のかげろひて涼しくくもる夕立の空（新古今）歌意「猛暑の夏日。激しく...
【歌の手帳】信濃なる
信濃なる千曲（ちぐま）の川の細石（さざれいし）も君し踏みてば玉（たま）と拾はむ（万葉集...
【歌の手帳】あぢさゐや
あぢさゐや雨音だけの坐禅堂（読者投稿）読者からの投稿句です。詞書に「毎週、早朝日曜日に...
【歌の手帳】海ならず
海ならず湛（たた）へる水の底までに清き心は月ぞ照らさん（新古今集）歌意「海はもちろん、...
【歌の手帳】船はとどめむ
夏麻（なつそ）引く海上潟（うなかみがた）の沖つ洲（す）に船はとどめむさ夜（よ）ふけにけ...
【歌の手帳】音もせで
音もせで思ひに燃ゆる螢（ほたる）こそ鳴く虫よりもあはれなりけれ（後拾遺集）歌意「音をたてて鳴くこともせず、その胸に秘めた恋の火にじっと耐えている螢よ。その姿は、鳴く
【歌の手帳】夕顔の白く
夕顔の白く夜の後架（こうか）に紙燭（しそく）とりて（武蔵曲）歌意「夜半、紙燭の灯りを頼...
【歌の手帳】たらちねの母
垂乳根（たらちね）の母が釣りたる青蚊帳（がや）を清（すが）しと寝（いね）つたるみたれど...
【歌の手帳】夢の枕ににほふ橘
かへりこぬ昔を今と思ひ寝の夢の枕ににほふ橘（新古今）歌意「返らない昔を、まるで今のこと...