この時期になると、今年こそは田んぼの防除にドローンを使ってみたいと、あれこれ調べるんですが中々実際に購入するに至りません。
現在、市場には商品が溢れ返っている割に、値段の付け方が不透明だったり、生産国・会社の実態がまったく掴めない品物を果たして安易に購入して法的な手続きをちゃんと取れるのか?とても心配になってしまいます。
急速に拡大した需要に対して、あまりにも混沌とした法整備の問題や、詐欺まがいの値札を付けて売る業者が雨後の竹の子の如く犇いている様に見えます。
例えばこの機体
これは比較的最近日本の市場に登場したものですが、国産では有りません。そう、ドローンの先進国?中国産です。
会社は© shenzhen GC electronics Co.,Ltd.機体に付与された正式な名前は「JMR-X1000」です。
アリババではおよそ1,600USドル程度で売っています。アフィ抜き
これが、まったく同じ内容・仕様で日本円にして45万というちょっと冗談では済まない値札が付けられ販売されている現状では、とてもじゃないけど買おうとは思えませんね。
販売する店によっては国産のプロポ・DJI製の最新空散専用のFCに載せ換えて販売している所もあるのですが、それでもちょっとボリ過ぎという感じです。
本当なら、国産でこういうのが買えれば気分的には50万くらい出してもおkって思うんですけど、まあ無理ですね。
こんな感じで、今年も多分買わずに終わると思う…
※7/17日追記
上記の機体に色々な機能・追加部品で国内仕様基準に適合させたマゼックスさんの「飛助Ⅱ」の動画ですよ→コチラ
詳しい事は動画でほぼ判るんですが、多分…JMR-X1000の素体だけを取り寄せ、部品を換装した物だと思います。
これと同等の物を自作するとしたら、
本体→約190,000円
送料→36,000円
関税→0円(カメラが付くか付かないかで違うそうです。)
国産プロポ→25,000円
DJI N3 AG→約60,000円
ということでおおよそ33万円以内で作れるでしょう。
実際の運用となると、上記金額に加えて
①バッテリー3組で約80,000円
②安定化電源・充電器で約30,000円
③司法書士に相談&書類作成・国土交通省への申請代行等で86,400円 かずき行政書士事務所
と、20万円ほど必要となり、全てくるめて52万円前後でしょう。
なお、③においては、全部自力でも可能でしょうが、初回はお願いしたほうが後々何かと便利だと思われます。
農水協での機体登録は特に必要ないので、これ以上出費や許可申請に手間取ることはなさそうです。
※ 7/19追記
自分で中国から「JMR-X1000」を購入するのは簡単ですが(私の場合、1個の値段を聞いてみたところ1,706US$とのことでした)
危険物の輸送・物件投下の承認申請を行う際に、マゼックスや東京ドローンプラス等で売っている機体ならば省略できる項目をフルに記載しなけりゃならなくなるようです。
中国のメーカーが独自に日本で「国土交通省航空申請許可実証済み」をとっている可能性がまず無いようなので、改良した部品や載せ換えた装置含めた何らかの試験に合格させる必要性があるようです。
メーカーは自分…それはそれで萌えるのですが、いかんせん乗り切れる気がしません。
参考にさせていただいた行政書士前場亮事務所さまのサイト→ドローン承認・許可.com