迷彩のブログ Ⅲ

北海道在住の田舎暮らしです。日々の出来事や趣味のポン付けLEDバルブ等について、不定期に書いていきます。

クルマが錆びない道路凍結防止剤?え・・と、マジですか?

2018-12-11 16:53:00 | 日記

本日のお題は、錆びない凍結防止剤です。

この季節、高速道路を走るとよく目にする凍結防止剤散布・・主に塩化ナトリウムを撒いてます。

クルマの錆びと縁の無い地域の方には理解しにくいと思うんですが、この作業車を見るとかなり嫌な気分になるんですよ

粒状の塩化ナトリウムを路面に撒くことで氷結するのを防ぐわけですが、良く錆びます。

さてさて、北の地方だけにとどまらずクルマを愛するすべての人にとって厄介な凍結防止剤ですが、実は耳寄りな話題が有りました。

錆びない凍結防止剤ってのがどうやらテスト段階まで来ているようです

まずはネタとぴ!←をクリックでサイトに飛びます。

要するに塩ナトに様々な薬剤を混ぜて気が遠くなるような試行錯誤した結果、効果的な薬剤が今の所2種類見つかったようです。

プロピオン酸ナトリウム(プロナト)もう一つがリン酸水素二ナトリウム(Na2HPO4)

前者に関しては既にNEXCO中日本が、富山県立大学および国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所と共同で実験を実施済み。

後者に関しては鶴学 園、㈱材料環境研究所と㈱ジョイと特許を共同出願中だそうです。

それぞれには、いろいろな長所・短所が有るようでして・・・・主に費用対効果と環境に対しての影響です。

塩ナト・プロナト混合物は重量比 8:2~9:1 の間で蒸留水と同等の結果が得られ、金属腐食の進行を大幅に抑えられるとのこと。

※実験の結果を詳しく知りたい方はコチラ

成績には目を瞠るものが有ります。ただし高価・・・・・半端じゃなくお高い薬剤なんです。

kg当たり30円の塩ナトに対し、(取引数量 10t の場合 )250 円/kg円のプロナト、9:1の比率で混ぜてもおよそ2倍高いkgあたり凡そ55円。

通行料金に上乗せされたりしたらエライ事になります

さて、もう一方のリン酸水素二ナトの方はと言いますと、塩の2倍ほど。これを塩ナトに対して2%程度配合するので、塩ナト単独(kg当たり30円)に比べてコストが大幅に増える事は無い。※実験の結果を詳しく知りたい方はコチラ

圧倒的に後者のリン水二ナトに軍配が上がるように感じるのですが、特許出願中というのも含め、まだ不透明な部分もあります。

すでに高速道路での実験済みであるプロナトVSまだ実際の試験は行われていないリン水ナト・・・暫くは目が離せません

 

※12/12追記

記事の数か所に訂正箇所が有ったため、お直し入りました♪

高速道路や国道に大量に撒かれている凍結防止剤は、殆どが塩化ナトリウムだそうです。

所謂お塩ですね。舐めると普通の塩味がします。

あと、この塩はちょっと生まれが違うそうですね・・・以下コピペです。

NEXCO東日本では、資源再利用の観点から、凍結防止剤に「副生塩」を使用しています。
これは、リサイクルプラントでゴミを処理する過程で冷却水からできる副産物で、これまでは埋め立て処理されていました。リサイクル業者より「凍結防止剤として利用できないか」と提案があり、性能調査を行い、平成20年から使用しています。副産物なので量には限りがありますが、これからも可能な限り使用拡大を目指していきます。
ドライブまめ知識

https://www.driveplaza.com/safetydrive/mamechishiki/018.html

↑クリックで出典元のネクスコ東日本のページに飛びます。

私は何故か塩カルを撒いてるって今まで思ってまして、今回記事を編纂するにあたり、目からうろこが落ちた状態です。

ブログの方向性として、車の錆びに目が行ってしまうのですが、塩害は高速道路自体に及びます。

橋脚の内部鉄筋とかが錆びたりするので、コンクリートの剥離や著しい強度低下がすでに起こっているそうです。

スパイクタイヤが規制されてから凍結防止剤散布が始まったそうなので、その影響は徐々に現実的に目に見えるものになってきているようで、既に遅きに失するのかもしれません。

 

※2022/2/6 追記

備忘録

凍結防止剤の製造方法

 



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