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日本人は元来「仕事熱心」でも「勤勉」でもなかった!?武士の霊に直撃取材(151110)

2017-04-13 | 覚書

日本人は元来「仕事熱心」でも「勤勉」でもなかった!? 武士の霊に直撃取材!

■世界で通用する日本語「KAROSHI」

 世界は、日本人に対して真面目で勤勉・仕事熱心なイメージを抱いている。実際、後輩が先輩より先に帰宅することはNG、長時間働くことが当然とされる風潮があることは否定できない。ほとんどの会社員は、サービス残業を経験したことがあるだろう。また、日本では働きすぎによる過労死や精神障害の発病も多く、年間約千人もの労働者が過労死しているとの統計もあるほどだ。そして、この過労死(Karoshi)という言葉は、もはや世界で通用する日本語となっている。

 魔女である筆者はポーランドの出版社で働いた経験を持つが、期限通りに原稿を提出しただけで「流石はKaroshiの国だ。日本人には本当に安心して仕事を任せられる」と告げられたことがある。

 しかし、日本人とは本当に世界で言われているほど仕事熱心で、勤勉な気質なのだろうか? 実際はそうでもないのに、単にそれが美徳とされているがために、ストレスで精神科に通う人が増えているのではないか? 昨今では、過労死が原因とみられる死亡率が最も高いのは中国で、年間60万人もの労働者が命を落としているとの調査結果がある。また、「1日で11時間以上働いているか?」というアンケートを世界各国で実施したところ、yesと答えた割合がもっとも多かったのは、なんとブラジル人だったという。どうやら、日本人が仕事熱心で勤勉だという説には、現実と少なからず乖離した部分がありそうだ。


■江戸時代の日本人は怠惰だった!?

 実は、真面目で勤勉な日本人のイメージは、明治時代に西欧化・近代化が成し遂げられてから生まれたものであり、江戸時代までの日本人は怠惰な気質だったという説がある。江戸時代の終わりに来日したイギリス建築家のリチャード・ブラントンの手記には、次のような記述が見られる。

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リチャード・ブラントン
画像は「Wikipedia」より引用

「日本人は仕事でお金をもらう事には興味あるが、仕事のやり方はいい加減で、規律を守らない。役人に苦情を言っても、役人まで怠惰な労働者をかばい、言い訳をする。作業員が当直時に居眠りをしたり、職場を乱雑にしたり、飲酒をしたりすることもあった。ある灯台員が当直の時に灯火監視をせずに、職場を離れていたことを注意したが、彼は『自宅から注意深く見ていた』という言い訳をした」

 なんと、現代の日本人がこのような勤務態度では、即座にクビとなること間違いなしである。なかでも、最も労働時間が少なかったのは武士階級であった。平時において、主君の城に出勤しなければならないのは3日に1度だけ。それも、朝10時には職場に着き、そして14時ごろには出るため、実働時間たったの4時間である。

 また、武士だけではなく農民も、農業生産力の拡大に伴い休日を多くとるようになった。「村の遊び日」とされる祭りや休養のための日が、幕末には年に40日、多い地域では80日もあったという。そのほか、町人・職人は「一六(いちろく)」といって、月に1と6のつく日に休む習慣があり、明治維新直後は政府の暦にも取り入れられていた。


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イメージ画像:「Thinkstock」より

 では、実態はどうだったのか? 魔女である筆者は、成仏していない霊とチャネリングできる。筆者の父方は、東北の武家であるため、先祖の1人に江戸時代の状況を聞いてみた。すると次のような反応が返ってきた。

「ユリアよ。日本人は怠惰なのではなく、穏やかでおおらかなのじゃ。豊かな自然の中で、のびのびと育ち、必要な時に底力を発揮する、その方が日本人の気質に合っているであろう。現代のあくせくとした世の中の方がおかしい。武士のような忠義がある訳でもなく、プライドのためでもなく、ただブラック企業に洗脳された社蓄が多い状況は気の毒である。而して、金より大切な時間を日本人から奪い、世の中で起きている問題から目を背けさせようとする勢力がいることも忘れてはならぬぞ」

 仕事熱心で勤勉な日本人のイメージが成立したのは、明治時代以降だったようだ。そして、この明治維新に「フリーメイソン」や「イルミナティ」という秘密結社が介入していたことは陰謀論者の間では常識である。特にイルミナティは、支配されている事を気づかせない巧妙な手法で、国民を支配することに長けている。最低限度の文化的な生活環境を保証し、勤労・勤勉を美徳にして我々から時間を奪い、さらに余暇には政治・経済問題よりも3S(スクリーン/映画、スポーツセックス)に目を向けさせる――。仕事熱心で勤勉な日本人のイメージは、イルミナティによって作り上げられた虚像だった可能性もあるのだ。

 

虫の鳴き「声」は日本人にしか聞こえない!?脳の違い、日本・ポリネシアは母音部族、その他は子音部族、子音は威嚇の音

2017-04-13 | 覚書
TOCANA さんより

【衝撃】虫の鳴き「声」は日本人にしか聞こえない!? 最新研究でわかった外国人との“脳の違い”が誇らしすぎる

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イメージ画像:「Thinkstock」より

 次第に暖かくなり、虫の増える季節がやってきた。トカナ読者は虫が好きだろうか? 筆者は魔女だが、虫は苦手で、黒魔術の時に生け贄として協力してもらう以外は、なるべく関わることなく共存するよう努めている。

 さて、虫が好きな読者も嫌いな読者も“虫の鳴き声”は聴いたことがあるはずだ。「そんなの当然、いちいち記事に書くことではないだろう!」という声が聞こえてきそうだが、ちょっと待ってほしい。近年の研究で、なんと虫の鳴き声を“声”として認識できているのは、世界中でも日本人とポリネシア人のみである事実が判明したというのだ。


■日本人の脳には特殊な機能が具わっている!?

 東京医科歯科大学の名誉教授・角田忠信氏によると、日本人とポリネシア人の脳の働きには、他の多くの民族と比べて大きな違いがみられるという。

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イメージ画像:「Thinkstock」より

 人間の脳は右脳と左脳とに分かれている。一般に右脳は感性や感覚を司り、左脳は言語や論理性を司ると考えられている。そして、ほとんどの民族は虫の声を右脳で認識するが、日本人とポリネシア人だけは左脳で認識しているというのだ。そのため、多くの民族には虫の声は「雑音」にしか聞こえない一方、日本人とポリネシア人には「言語」として認識されるとのこと。

 さらに興味深いことに、たとえ日本人やポリネシア人でも外国語を母語とする者は、虫の声が「雑音」として認識され、外国人でも日本語を母語とする者は、虫の声が「言語」として認識されるという。このことから、どうやら虫の鳴き声を“声”として認識する原因は、民族的な遺伝にはなく、その人の母語に秘密があるようだ。


■虫の鳴き“声”を認識できる本当の理由

 日本語研究家の藤澤和斉氏によると、日本語とポリネシア語の特徴は、母音を中心としている点だという(母音部族)。多くの言語は子音が中心であるため(子音部族)、これは世界的に珍しい特徴だ。そして、母音は「あー」「うー」など声帯の振動をそのまま伝えることで発声される、つまり極めて自然に発せられる音であるのに対し、子音は口や息で制動することによって発し、相手との距離を保ち、威嚇するための音なのだという。

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イメージ画像:「Thinkstock」より

 また、日本人とポリネシア人は母音も子音も区別せず言語脳である左脳で処理するが、それ以外の言語圏の人々は、まず母音を右脳で雑音として受け止めてから、子音を左脳で言語として処理しているという。

 以上の特徴こそ、日本語とポリネシア語を母語とする人々が、(自然に発せられる音である=母音に近い)虫の鳴き声を言語として左脳で受け止める能力を持っていることの理由ではないかというわけだ。


■誇るべき日本人と自然の豊かな関係

 そして日本語は、世界に数多ある言語と比べても、擬声語や擬音語が非常に発達している言語である。「ワンワン」「ニャーニャー」のような犬猫の声を表す言葉は外国語にもある。例えば、筆者の故郷であるポーランド語で犬の声は「ハウハウ」、猫は「ミャーウ」である。しかし、「チンチロリン」「ミンミン」「ブンブン」といった虫の声を表す言葉まで持っている外国語は少ない。

 これはひとえに、もともと日本人に前述のような能力が具わっているという事実に加え、私たちが古来より自然を愛で、動植物はもとより一粒の米にまで魂が存在すると考えるなど、森羅万象を尊ぶ思想が根付いているからに他ならない。虫の声を雑音ではなく自然の声として認識し、季節の移り変わりを楽しむ姿勢は、いわば当たり前のことなのである。最後に、その思想を如実に示した一句を「古今和歌集」から紹介しよう。


秋の夜の あくるも知らず 鳴く虫は 我がごとものや かなしかるらむ
(長い秋の夜を鳴き通している虫は、私と同じように悲しいのだろうか)
藤原敏行


カルビーが叫ぶ「ポテチの危機」に見え隠れする米国の影(170413)

2017-04-13 | 覚書

頑張れコイケヤ、頑張れ山パン

カルビーが叫ぶ「ポテチの危機」に見え隠れする米国の影

カルビーが叫ぶ「ポテチの危機」に見え隠れする米国の影: ポテトチップスメーカーの中で、ひときわジャガイモ不足を声高に叫んでいるカルビー。過去の同社の動きを丹念に拾っていくと、カルビーの真意が透けて見える(写真はイメージです)© diamond 
ポテトチップスメーカーの中で、ひときわジャガイモ不足を声高に叫んでいるカルビー。過去の同社の動きを丹念に拾っていくと、カルビーの真意が透けて見える(写真はイメージです)

 

北海道産ジャガイモ不足でカルビーとコイケヤのポテチが販売休止――。世を騒がせているこのニュース、細かくチェックしてみれば、実はポテチメーカーで「ジャガイモ不足」を声高に喧伝しているのはカルビーのみだということが分かる。これは一体、どういうことなのだろうか?(ノンフィクションライター 窪田順生)

「ジャガイモ不足」を声高に叫ぶのはカルビーだけ!?

 カルビーとコイケヤ(湖池屋)のポテトチップスが、原料のジャガイモ不足で相次いで販売休止になるというニュースが溢れたことを受け、一部で「混乱」が起きている。

 たとえば、人気の「ピザポテト」(カルビー)が22日に出荷休止するということで買い占める人が殺到、供給が間に合わず出荷休止が12日に前倒しになった。さらに、フリマアプリやネットオークションには「ピザポテト」を出品する「転売ヤー」まであらわれている。

 なくてもまったく困らないよ、という人も多いかもしれないが、ポテチファンからすればかなり深刻な問題だ。

 メーカーのみなさんには、台風で深刻な被害を受けている北海道の馬鈴薯農家(ジャガイモ農家)への支援も含めて、ぜひ頑張っていただきたいと心から願う一方で、今回の「ポテチショック」を見ていると、どうにもモヤモヤした気持ちになってしまう。

 メーカーによって、そのスタンスにかなり温度差があるのだ。

 カルビーは10日にリリースを出して、「昨年8月に発生しました北海道地区での台風の影響による原料馬鈴薯不足」によって、15の休売対象商品と、18の終売対象商品を一覧で紹介。さらに、13日には先ほどのピザポテトの「前倒し休売」もリリースも出すなど、「ジャガイモ不足」にまつわる情報をかなり積極的に出している。

 一方、コイケヤはホームページでは休売や終売についてはまったく触れていない。そういう社風なんじゃないのと思うかもしれないが、少し前の2月20日には、「KOIKEYA PRIDE POTATO」の一時販売休止のリリースを出している。といっても、こちらは台風によるジャガイモ不足ではなく、単に想定していた以上の売れ行きで供給が間に合わなくなったというものだ。

 つまり、テレビや新聞のニュースを見ていると、コイケヤもカルビーと足並みを揃えるように、「ジャガイモ不足」に対して積極的な情報発信をしているような印象を受けるが、実はそれほどでもないのだ。

馬鈴薯不足は昨秋から予測していた

 他社を見れば、その「コントラスト」はさらに浮かび上がる。

「わさビーフ」でおなじみの山芳製菓でも、カルビーやコイケヤ同様に、原料は北海道産ジャガイモが約7割を占め、やはり昨年の台風の影響で入荷が少なくなっているというが、広報担当者はネットニュースの取材に以下のように答えている。

「特売商品の生産をなくすことで、『わさビーフ』シリーズや『リッチバター』といった定番商品において欠品を出すことは避けられました。来秋の収穫時期までじゃがいもの量は大丈夫だと思います」(ねとらぼ 4月10日)

 こういう他社のスタンスと比べてみると、どうしてもカルビーの「馬鈴薯不足」という主張が、かなり際立っている印象を受けざるをえないのだ。

 もちろん、カルビーは生ジャガイモを用いたポテトチップス市場のシェア7割を占める最大手。コイケヤや山芳製菓と比較すると、製造している量もケタ違いに多く、ラインナップの種類も多いので、原料不足のインパクトも他社よりも大きくなる、というのはよく分かる。

 しかし、昨年夏の日照不足と、秋の台風被害によって北海道の馬鈴薯農家のみなさんが深刻な打撃を受けた時点で、「北海道依存」のポテチメーカーならば当然、生産調整や他ルートでの調達などの対策をとってダメージを最小限にすることもできたはずだ。

 事実、昨年11月の決算発表資料を見ると、「馬鈴しょ調達の状況」として被害が深刻なことを株主に説明し、さまざまな対策をとっているものの、それでも1万4000トンあまりが不足するという見通しを立てている。

 では、その見通しを回避すべく対策を取ったのか。もちろん、内部では調達担当者など現場の方たちが涙ぐましい努力をしたに違いない。が、外部から見る限りでは、残念ながらその努力は伝わってこない。

原料不足見通しの一方で新商品を続々と世に出していた

 プレスリリースを見る限り、昨年12月から、販売休止を発表する5日前の4月5日までで、ざっと30種類ものポテトチップスの新商品(期間限定・コンビニ限定商品含む)を世に送り出している。2月6日には、今回販売休止された「ピザポテト」のリニューアルまでしている。

 今期予算の達成のためにも、かねてから予定されている販売・生産計画を変更するということが、巨大企業であればあるほど困難なことはよくわかるが、「昨年8月に発生しました北海道地区での台風の影響による原料馬鈴薯不足」で33種類も商品を販売休止にするポテチメーカーにしては、原料不足を気にかけているようには見えない。

 しかも、カルビーといえば長年、馬鈴薯の安定調達に努めてきたことで知られる。ジャガイモ生産者の品質向上など、競争力向上のためのサポートも積極的におこなっており、2004年からは生産者への情報提供をおこなうジャガイモ情報専門誌「ポテカル」まで発行している。

 いわば、ジャガイモビジネスの酸いも甘いも知り尽くした「プロ集団」であるカルビーが、昨年から分かり切っていた「ジャガイモ不足」を、このタイミングで声高に叫ぶということに、なんともいえない違和感を覚えるともとに、もしやそこには別の「意図」があるのではないかと勘ぐってしまうのだ。

 売上の5割をポテチが占めるカルビーが、「ジャガイモ不足でポテチがつくれません」と世に訴えたところで、株価的にもビジネス的にもなんの得もないじゃないかと思うかもしれないが、実はひとつだけメリットがある。

 それは、「米国産ジャガイモ」の輸入拡大をスムーズにおこなえるということだ。

 今回の「ポテチショック」でもちょいちょい触れられているが、コイケヤは国産にこだわって、九州の農家からの仕入れを検討していることに対して、カルビーも同様に他地域からの入荷をおこなうとともに、「輸入ジャガイモ」という選択肢も持っている。事実、台風後の昨年11月の決算資料にも、調達対策として、「輸入馬鈴しょ量の増加」という文言がある。

米国産を輸入して傷を負った「過去」

 ただ、これは口で言うほど簡単な話ではない。

 先ほども申し上げたように、カルビーのポテトチップスは北海道のジャガイモ契約農家との強固な信頼関係のもとでつくられている。いくら原料不足とはいえ、急に「じゃあ輸入ジャガイモ増やしますね」なんてビジネスライクなことができるわけがないのだ。

 そこまで生産者に気を遣うかね、と思うかもしれないが、実はそうならざるをえない「トラウマ」があるのだ。

 カルビーが米国産ジャガイモで一部ポテチの製造を開始したのは07年春。「二月-六月はジャガイモの供給量が減り、販売量が伸び悩み気味。米国産の活用で安定的に生産できる体制を整える」(日経MJ 2007年6月4日)ためだった。

 しかし、輸入の方針を示した05年から、生産地では反発の声があがっていたのである。

 背景には、北海道の現地で原料調達をおこなう子会社カルビーポテトの社長ら4人が、3年間にわたって、未検査の米国産スノーデン種の種芋約5000トンを生産者に供給していたとして、植物防疫法違反で書類送検された「不祥事」がある。

「安定供給のためにやった」(日本経済新聞 北海道朝刊 2005年10月15日)という動機が報道され、ポテチ安定供給のためには、害虫を持ち込む恐れのある米国産種芋だろうがなんだろうがお構いなしに手を出すのかと、一部農家はカルビーへの不信感をあらわにした。

 こういう過去の「トラウマ」がある企業が、米国産ジャガイモの輸入を拡大しようと考えたらどうするか。

「安定生産のため」という説明だけでは、生産地は納得しない。07年から比べると高齢化による離農も進み、ジャガイモ農家はかなり厳しい状況に追いやられているからだ。

「米国産ポテト輸入に貢献した」カルビーの“功績”

 そこで浮かび上がるのが、「ジャガイモ不足でポテチがつくれません」というメッセージだ。企業としても「販売休止」という痛手を負っている。もちろん、今まで通り、北海道のジャガイモ農家が最優先ではあるのだが、商品を心待ちにしているお客様のため、やむなく米国産ジャガイモの比率を上げていきます、という大義名分が立つのだ。

 いやいや、原料調達のためにわざわざそんなまどろっこしいことしないだろ、と思うかもしれないが、カルビーのそのまどろっこしさを高く評価している方たちもいる。米国農務省だ。

 11年、米国農務省海外農業局と米国大使館が、同国の農産物の日本における市場開拓活動に貢献したとしてカルビーを表彰しているのだが、そこではこのような「功績」が称えられている。

「カルビー社は米国産ジャガイモ輸入のパイオニアとして、ポテトチップ生産用のジャガイモ輸入解禁のため国内関係団体と協力しながら、米国ポテト産業界そして米国農務省と共に長年にわたりご尽力されて参りました。自社の国産品ジャガイモ使用量を減らすことなく、米国産ポテトの輸入にご貢献されています」(米国農務省ホームページ)

 今回の北海道産ジャガイモ不足は、カルビーにとっては、米国との結びつきをさらに強くする絶好のチャンスとも言える。また、カルビーと米国の関係が深まってきているのは、子会社戦略からも垣間見ることができる。

 本格的な米国産ジャガイモの輸入を開始した06年、カルビーは米国のジャガイモ生産大手R.D.Offutt Companyと合弁会社カルビーノースアメリカ(CNA)を設立しているのだが、今年1月31日に合弁解消し、CNAはカルビーグループの完全子会社になったのだ。

 営業利益率が下がっていることを受けて、さらなる成長を目指すということだが、これはカルビー本体が今まで以上に本格的な米国市場にコミットするとともに、米国のジャガイモ生産者たちとの結びつきを強くするということも意味している。

日本のポテチ業界に熱視線を送る米国のジャガイモ生産者たち

 今回の北海道産ジャガイモ不足に端を発したポテチの販売休止・停止は、米国産ジャガイモ輸入拡大への布石なのではないかという読みは、カルビーが認めているわけではない以上、筆者の推測の域を出ない話ではある。しかし、米国のジャガイモ生産者たちが、日本のポテトチップス業界の動向に熱い視線を送っているのは事実だ。

 米国産ジャガイモ生産者の団体である「米国ポテト協会」は公式Facebookで、昨年の台風時には、アイダホ産ポテトフレークを用いるナビスコの成形ポテチ「チップスター」にダメージがなかったというニュースとともに、カルビー初の成形ポテチ「ポテトチップスクリスプ」が好調だというニュースをわざわざシェアしている。

 今回の「ポテチショック」が引き金になって、「日米ジャガイモ戦争」の火ぶたが切って落とされる日もそう遠くなさそうだ。