12月15日
最近はいろんな感情を交えながらも、とにかく勉強しています。昨日の日中は西洋美術の歴史や日本文学についてなど、ざっくりとした歴史の流れなどを調べ上げたりして、それだけでもなかなか充実した時間でありました。おかげ様で、夜家に帰る頃には、気が狂ってしまったように頭が回っていて、薬物の深海に溺れてしまったかのようでした。物事の、自分の知らない面を知っていくという作業は、毎回のように気が狂いそうになっていきながらも、どうしてもやめることには至らない、不思議な自己の破壊作業のようです。私はこれまで以上に勉強をしていくつもりですが、その本質的な意図を具体的に言葉にできるのかといえば、それは難しい話でございます。もっと気楽なことに着手して、そのまま平坦な生き方の中に、少しずつ日々の楽しさとか美しさに価値を見出していく、そんな生活だって素晴らしいはずなのに、そして私はそんな世界を夢見ているはずなのに。価値のある世界は人それぞれに違っており、私はこんなところで終わらせてしまいたいのに、どうしても何も見えないところがよく見えるようでして、そこに見てしまうのです。これから先の顛末なんかを。
さて、私は常日頃の自分を立ち震わせてやろうと、ある程度躍起になっているのですが、どうしても人間であるが以上、コントロールできない感情は要所に現れていきます。そのまま過ぎ去っていくことを願いながら、私は怒りとか、欲望とかいう立ち塞がる邪魔者たちに屈してしまうのです。これはいくら知識を積んでも変わらないもののように思います。いっそのことこれすらも認めてやれたら、本当の人智を超えられるのでしょうか。一体私はいつまで、自分を偽っているのでしょうか。私の真の目的はどこにあるのか。それは死んだとて見つからないのでしょう。オートマティクにつらつら書いてしまいましたが、こうやって吐き出すのが唯一の解決策のように思いますので、たまには言葉を散らかしてしまいたい。鳴き声と同じようなものです。