時々、縄文時代の火焔型土器を見に行く。
こんな素晴らしい造作に富んだ土器を
縄文時代中期の人が、作っていたことに驚く。
こだわり抜いた独自のデザイン性と力強さ。
火焔型土器と呼ばれる土器だけれど、
水をデザインしたものという説がある。
私も水だと思う。
側面の紋様は、水の波紋のように渦を巻いて、
上部は波の力強さを表しているように思える。
とにかく力強い。
海を感じる。
葛飾北斎の神奈川沖波裏を連想する。
でも、出土された所から海は遠い。
信濃川流域だから川の流れを表している?
そんなことに思いを巡らせながら、
この5000年前の土器と対面する。
これから5000年後、世界はどのようになっているのだろうか。