母が他界してから、一年がたちました。
突然の別れに、しばらく千々に気持ちが乱れていたので、
このブログに何も書けませんでした。
一年経ってようやく、何か書けるようになりました。
母は、88歳で亡くなる前日まで、自分のことは自分でやっていて、
自立した生活を送っていました。
人に頼るのが大嫌い。娘の私に泣きごと一つ言わない母でした。
今思えば、お別れの10日くらい前から、兆候があったといえばありました。
母の住んでいる一階に降りていくと、ソファでテレビを見ながら
寝ていることが多くなりました。
声をかけずにいるうちに、
下でドアの音や足音が聞こえるので、起きたんだと思いつつ、
しばらくして下に降りていくと、また寝ていたりして、
そんなことが続くようになりました。
何だか眠り病にでもかかっているように、
眠くてたまらないようでした。
でも、食事はちゃんと自分で作っていましたし、
体調も悪くないと言うし、
買い物にも一緒に行ったりしていたんです。
亡くなる前日は、あまり食欲がなかったです。
お粥なら食べられると言うので、お粥を温めると、
何とか食べました。
いつも行っているクリニックの予約日がもうすぐなので、
その時、先生に診てもらおうと思っていました。
夜寝るとき、寝室まで見送って、
じゃあ、おやすみなさい
と言い合ったのが最後でした。
母は話すとき、あまり人の目を見て話さない人なのですが、
あの夜は、ベッドに横になってから、
珍しく真正面から私の目をじっと見ました。
翌朝、いつも早く起きる母なのですが、
下の階がやけに静かなので、胸騒ぎがして見に行ったら、
すでに亡くなっていました。
母をひと目見て、ああもうこの肉体に魂はいない
はっきりと感じました。
不思議ですね。
寝ているのと変わらないようだけれど、
そこに魂がないと
はっきりと分かるものです。
こんなふうに書いていると、とても冷静だったと思われますが、
母の死を覚った時、
私は泣き叫びました。
あれから一年たちますが、
母との日々、子供時代、大人になってからのもろもろ
私はある意味、母の思い通りの道を歩まなかったため、
いろいろな葛藤のある間柄ではありました。
でも、言葉には出さなかったけれど、
常に愛情をかけてもらったと思っています。
母のことは、ぐるぐると思いが巡って
まだ私の中では整理、結末がつかない感じです。
🍀
今日の夕空