blogピュア1st.

Teacupブログより引っ越して来ました。
好きなマンガや、創作マンガについて語ります。

キングコング

2005-03-06 14:17:32 | 怪奇・ホラー
これは<怪奇・ホラー>なのか?というのはありますけど、カテゴリーを細かに増やしすぎてもなんなので、『…ドラキュラ』『フランケンシュタイン…』からの流れで書きます。

オリジナルの『キングコング』を見るのは2度目。今回は¥500のセルDVDを買ったので見てみた。

初公開当時はどういうジャンルとしてとらえられていたのだろう。<ゲテモノ映画>でしょうか。事件の発端となる人物は有名な「ジャングル映画の監督」。実際にもそういう<ジャングル映画>や<魔境映画>が流行っていたんでしょう。

1933年の製作だから…、72年前の作品だというのはすごいね。日本の【怪獣映画】のモトがここにあるというのは言うまでもないのだろうけど、「怪獣といえば南海の孤島」だもんね!で、そこに「未開人がいて」というのも基本

手塚治虫の『ジャングル大帝』が誕生するのも、『キングコング』の時代の影響があるのではないかと思う。
また【ゴジラ】が鉄道を襲い列車を口にくわえるのは、【キングコング】が人間をくわえるシーンとよく似ているが、これはオマージュと見るべきなのでしょう。

伊福部昭の『ゴジラ』をはじめ怪獣映画の音楽は世界に誇るべき現代音楽だと思っているのだけど、イメージの元がやはり『キングコング』にあるんだと思うなあ・・・。
<未開人が生け贄の儀式を行うシーン>の音楽にもそれを感じる。

ストーリーは既知の通りだけど、意外だったのは「ヒロインのアン・ダロウ(フェイ・レイ)がキングコングに心を許していない」ということ。ボクは勝手にほんのわずかでも心の交流があるのかと思っていた。(リメイク版にそれがあったのかも…)

しかしそれはファンタジーでしかないのかもしれない。やはり『キングコング』は<恐怖映画>として創られたようにも思う。スクリーンいっぱいの【キングコング】の顔は観客には恐怖だったろう。もちろんさらわれの身となったヒロイン、アンにとっても。

モデル・アニメーション担当は<ウィリス・H・オブライエン>。



フランケンシュタインの逆襲

2005-02-22 00:50:28 | 怪奇・ホラー
英国ハマー映画『吸血鬼ドラキュラ』は、前作『フランケンシュタインの逆襲』のヒットを受けて製作されたらしい。

ボクとしてはモンスターでは、ドラキュラ以上に<フランケンシュタインの怪物>が好きだ。しかし本作のモンスターはボクの知ってる彼ではなく、好きな顔ではなかった。それでこれまで食指が動かなかった。

だが先々週の土曜日にまたまたDVDを借りて見たら、いい意味で予想を裏切りましたね~。

フランケンシュタイン男爵と呼ばれ、原作の博士ではなく、まったくの<別物語>なのでしょう。その彼が生命を創るという愚挙に出る。
その実験体に殺人鬼の屍体を使う・・・という前フリで、どんな惨劇が起こるかと思えば、予想に反して「非常に弱々しいモンスター」の誕生~!

当初は<知的=理想>の生命を創ろうとし、フランケンシュタイン男爵は、老博士を殺害。・・・つづいて愛人でもあるメイドを殺害。それぞれモンスターの頭脳として移植される。

まったくいいようにやられる一方のモンスターが痛々しい・・・。

見ていくうちに、「ああこれは『シザーハンズ』のモデルにもなっているのかもしれないな…」と思ったのでした。

フランケンシュタイン男爵は<ピーター・カッシング>。
<ホラー>というより、<犯罪ドラマ>のような印象が残る。

また<TVのオムニバスSFドラマ>のような余韻が、心地よくでやはりこれもお気に入り映画となりました。



吸血鬼ドラキュラ

2005-02-15 21:48:31 | 怪奇・ホラー
もう先々週になるのだけど、ハマー映画の『吸血鬼ドラキュラ』のDVDを借りて観てみた。

ドラキュラは<クリストファー・リー>
あまりに有名な映画で、藤子不二雄Aのマンガにも描かれ印象的ではあるものの、どうも今まで見ないでいた。
だいたい<ドラキュラ>自体、特に魅力を感じていなかったのです。(ただの気取ったおじさん、くらいにしか思えない。笑

それで初めて観てみたわけだけど、これが面白かったね~!

・最初に<城>に乗り込む男は主人公ではないのです(役者の顔と名前が分かる人にはすぐ判断ができるのだろうけど…)。その先に乗り込んだ彼の日記をヒントに、ドラキュラを倒すのが<ヘルシング>で、主人公と言える。
 <ドラキュラ>でさえ「排除される災害」でしかない。

 ドラキュラのキャラクターとか心理状態が、詳しく描かれる事はないのだ。
これはつまり<ゴジラ>だ。・・・この視点はボクには新鮮だったね~。

・けっこう恐かった。
 ドラキュラに魅力を感じなかったワケは、ボクとしては「恐くないから」だった。しかし吸血鬼化した女性の表情や、杭を胸に打たれるシーンはとても迫力があって、当時映画館で見たら恐かっただろうと想像できる。

 いや、CGに馴らされた今だから、逆に恐いのかもしれないなあ~とも思いました。
基本的に素朴なだけに、ショッキング・シーンが際立っていた。
ストーリーもサスペンス調の追跡劇で、面白い。
後々語られる<名作>だというのも納得です。

・・・これまでテレビで観た事もなかったもんなあ~。