blogピュア1st.

Teacupブログより引っ越して来ました。
好きなマンガや、創作マンガについて語ります。

個人集『LSD』

2005-09-22 23:37:54 | マンガ・マンガの園
 いわゆる同人誌というスタイルで、《個人集》を出したことがあります。・・・在庫もいっぱいあります(笑)。
たまには《個人集》の宣伝でもしましょう~

 今回は『LSD~波間に消えた恋人達』です!
→『LSD』はこちら。

■A5版/オフセット印刷/126ページ/ホラー、6話収録/¥600

 ホラー作品集なのですが、恐い本にはならなかったですね!
手塚治虫の「ホラー短編集」が、それほど恐くないように、それでいいのだと思っていました。

 むしろ恐くないことで「ホラーの幅の広さ」を感じてましたから、ボクのも広い意味で【ホラー】と括ったのです。もう少し正確に言うと【ファンタジー】ですかねえ?

 物語は「異世界との境界にいる人々」が多く出て来ます。
よかったら覗いてみてください。

http://pure1st.fc2web.com/gate2/lsd.html

 また機会がありましたら、紹介させてください。
(通信販売しています)



マンガ狂室

2005-09-08 00:32:52 | マンガ・マンガの園
 【まんがアクセス】さんで『マンガ狂室』を公開しています。まだ二回めですが、連載としたいですね。

 簡単に説明しちゃうと、子どもの頃に読んだ『マンガ入門』のパロディですか・・・。それだけじゃなく、“実験マンガ”や“ショートショート”などのギャグをミックスしたオムニバス?です。

 良かったら「一行コメント」や「評価ボタン」、「専用掲示板」もありますので、感想ください~

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・『マンガ狂室』
 でたらめピュア1st.先生が、インチキマンガの描き方をお教えします。
 とかなんとか言いながら、「やりっ放しギャグ」で
 どこまで通用するのやら。こりは実験マンガなのかしらん。

                   (まんがアクセス)

       ↓↓↓ 
 http://www.4koma.com/access/0508/kyousitu/index.htm
 [HP]http://www.4koma.com/access/



みなさまのオタ幸6

2005-09-01 21:40:15 | マンガ・マンガの園
 オタクの存在に素早く反応したのは、中森明夫であったし、80年代のいしかわじゅんのマンガにも「おたくを先取りしたマンガ(ネタ)」があった。江口寿史にもそれに近いネタは見られた。
 これらはいわゆる《批評》だと思うのですね。行動様式とかファッションについての。(この3人の共通するのはいかにも80年代なオシャレをテーマにしている点。)

***

 宅八郎の定着させたイメージは、これらの《批評》と同質のものだと思う。自らをどちらに置くかの違いであって・・・。
 それから宅八郎のTVパフォーマンスの直接の動機となっているのは、【連続幼女殺害のM被告】であるらしい。

 この【M被告】の部屋がTVに映し出された事で「世間は衝撃を受けた」と言われている。・・・世間が“オタク”を認知した瞬間らしい。
 この事件の後、中学や高校の「マンガ・アニメ好きの少年少女たち」は肩身の狭い思いをしたらしいよ。かわいそうに…。(いやもっと酷くて、自分の趣味嗜好を隠し通していなければならなかったらしい)


 (この【M被告】の事件は、「地面を掘り返したらフィギュアやビデオがザクザク出て来た」というイメージだろうか。土地は荒れて人は住めないと思われた所を、宅八郎が地ならしをしていった、というのがボクの認識するところです。・・・といっても、オタクが住めるようになった、というだけのこと)


***

 定着していったオタクのイメージは、時を経て2005年現在に至り、ネプチューン、ホリケンの「アキバさん」や映画『電車男』にまで引き継がれている(TV版はとりあえず外しておきます)。

 ただここで引き継がれているのは「外見的イメージ」であって、それにあてはまる人もいるし、そうでない人もいる。外見が違うから「オタクではない」のかというと、そうではないだろう


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 『おたくの精神史』大塚英志著という面白い本があって、とても興味深い指摘をしています。・・・これはまた今度。

みなさまのオタ幸5

2005-08-11 21:05:38 | マンガ・マンガの園
 “オタク”を世間に広めたのは、宅八郎だと言っていいと思う。そして彼の存在自体が問題視された。・・・彼より以前の泉麻人は世代的に少し上になるのだが、「サクセスおたく」と呼ぶ人もいたし、問題視される事はなかった。

 だが宅八郎はより過激なパフォーマンスをして見せたのだ。
あの独特なファッションだって、彼の私服とは言いきれまい。その前にはオシャレに気を使った時代があったのを写真で見た事がある。彼は「オタクを演出してみせていた」に違いないのだ。

 その宅八郎が、プレイボーイ誌の編集者小峯某とTV番組の中で対決していたのは、見物だった。(今思えば「何の対決をしていたのか」よくわからないものだったが…)


***

 ここには「80年代的価値観」が支配していて、「明るい」は良い事。「暗い」はダメな事という2極しかなかった。

 小峯某も“ガンマニア”であったが「ナンパもするし、ファッションもほどほどに気を使い、明るく行動的だ」という主張。一方は、「暗い」という事になる。
小峯が攻撃の主眼としたのは、「暗いヤツは認めない」という、この点だ。


 小峯は自分の口でなんとかを封じ込め、「オタクの台頭」を阻止したかったのに違い無い。しかしは(オタクの多くがそうであるように舌戦には強かったのだ
小峯は自分の主張が通らない事に憤りを感じていたに違い無いし、対決の不毛さに気づいてもいただろう。

 高圧的な小峯がオタク宅八郎に粉砕されていく様は、正直痛快だった。
…それでも小峯は苦し紛れに、しきりに「オタクの定義」をして対抗しようとしていた。

それはこういったものだ。

「オタクは、自分の部屋に閉じこもって自分の趣味に没頭し・・・」

 “外に出て、女と遊べ”と、そう言いたかったのだろう。
だがこの定義は、何の価値もないし意味もない。

 「自分の部屋に閉じこもって」いるのなら、【コミケ】という、世界に名の轟くビッグイベントが成り立つわけがないではないか・・・。オタクきわめて活動的だし、コミュニケーション好きだ。ここは誤解してはいけないと思う。

しかし小峯のような誤解は残念な事に世間に広まっていく・・・。
話はややこしい事になっていくのだ。


*この「宅vs小峯」の詳細を知りたくて検索したら、こういうサイトが見つかりました。裏事情が解って面白いです。クリック!


みなさまのオタ幸4

2005-07-30 12:20:30 | マンガ・マンガの園
 もしあなたが“ウチラ族”に混じって、会話をしたとしましょう。(あなたが大人であるなら)きっと疎外感を感じるでしょうね。
けっして「ウチラ」の仲間には入れてもらえないのです。

 同様に“オタク族”の会話に混じったとしましょう。(あなたがオタクでないのなら)・・・やはり疎外感を感じることに違いありません。

 つまり「疎外感を感じる」のは、オタクではない人の方なのです。
だからそれが違和感になる。
その結果世間は、特殊な目で見ざるを得なかった・・・。


***

 ボクは自分が、誰かに疎外感を感じさせたこともあるし、反対に疎外感を味わった事もある。“おたく族”という言葉が聞かれるようになった時で、すでにこの事を感じていた。・・・だからボクらは仲間うちで「その点を注意しよう」と話し合ったものだ。

「オタクによる害」はあったということだ。


 それ以来、ボクが考える「オタクの問題点」は以下のような事だ。

●話題についていけない者がいたら、置いていく。
●聞いてないのに、しかも初対面で、専門的な話をする。


 やはり注意しなければならない事だと思うのである。
ファッションがどうだという話ではないでしょう~。


***


 面白いことに、「オタクについて」考えていると、参考になる本に出会ったりいたします。『漫狂画人/飛鳥昭雄の漫画人生』『オタクの迷い道』です!


 気になった所を抜粋します。
『漫狂画人/飛鳥昭雄の漫画人生』より


「その男は、当時、漫画家志望者で、手塚賞のパーティー会場に連れていったのはよかったが、世間を知らない年齢だったためか、(中略)手塚氏を捕まえると、マンガに対する持論を延々とぶち上げた」

 オタクの特徴です。おしゃべりは上手い人が多いですよ!
初対面でもディープな話に持っていくのがオタクなのだ。
                   
「おそらく15分近くは話していたと思う。
 手塚氏の奥さんは、病身の夫を支えるように付きそっていたが、(中略)その男はまったくおかまいなしだった」



 そういう場を読めないか、それとも読んだ上での確信犯か・・・。
とにかく「オタクによる害」のいい例です。


***

 オタク差別も問題だが、それ以前に「オタクがオタクと呼ばれる理由」が、コミュニケーションのあり方に起因している事が理解いただけたと思う。
 それを飛び越して、「OTAKUは世界語だ」とか「萌え市場が元気だ」とか言っているのには違和感を覚えるんだよなあ~。

 岡田斗史夫『オタクの迷い道』は、別の機会にご紹介します。