blogピュア1st.

Teacupブログより引っ越して来ました。
好きなマンガや、創作マンガについて語ります。

命の名前

2005-06-05 01:36:55 | ノンジャンル
5月、英国警備会社に勤める日本人(残念ながら生還はならず)がイラクで拘束された事件で、その弟さんが記者会見に臨んだ。

しっかりしているように見えたが、会見が始まり兄の名前を口にした瞬間、思いがけず嗚咽していたのが印象的だった。


弟が10才の時に、10才年上の兄は家を出て、それっきりほとんど会っていないと語っていたように記憶している。・・・あとは想像だけれど、弟にとって兄は尊敬と憧れの対象だったのだろうなあ~。

10も離れていれば、一方は充分大人であったし、仲良く遊んだ記憶がないにしても、兄への想いは強くあったことだと思う。だからこそ名前を口にして涙があふれたのだ。


ボクはゴダイゴの『ビューティフルネーム』を思い出していた。

♪名前 それは 燃える 命



昭和の名大関と称えられた二子山親方が亡くなり、花田勝氏が喪主のあいさつをした時も、「大関 貴ノ花」と父の名を口にする時に最も涙がこみ上げていたようだった。
本名ではないが、父は「大関 貴ノ花」なのだ。
若貴兄弟にとって尊敬と憧れの人だったのだ。

人は名前で存在していると言えるのかもしれないね。
名前の無い人はいない。
誕生とともに名前も授かるのだし。

名前は命なんだな~と、思えたよ。彼らの涙にね。