blogピュア1st.

Teacupブログより引っ越して来ました。
好きなマンガや、創作マンガについて語ります。

ファンとアーティスト

2006-02-01 00:50:49 | マンガ・マンガの園
「江口寿史サイン会」での話のつづきです・・・。

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もう予定時刻の終了間近、やや長身のボ~っとした男が、親しげに【江口先生】に話しかけながらサインをもらっているのです。

先生も時々笑みをこぼしながら話に答えている・・・。
ボクは「江口先生の興味をひく面白い話題を持ったファン」なのだな…と思いましたね。いつでもどんな場所でも話し上手の人はいるもので。

ところが「おや?」と、思いはじめたのはその彼が“袋から数冊の画集等を出しはじめた”頃からです。

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そりゃ~ルール違反だよぅ。今度のサイン会は新刊の『正直日記』にのみサインをくれる、という注意書きがあって、「その他の書籍へのサインはご遠慮願います」と、整理券に書いてある


ボクだって画集にサインは欲しいよ…。でもルールだからね。それはしない。・・・しかしその男は“次々サインを要求しだす”。

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現場の責任者が見兼ねて、「ご遠慮ください」と言っているのだが、その男は「分ってる、分ってる」「まあ、いいじゃねえか」と我を押し通すのだ・・・。

【江口先生】も断ってもよさそうなのに…、次から次と出される本に、丁寧にもイラスト付きサインを書いていくのです。まったく嫌そうな顔もせず。苦とも思って無いようで、疲れも見せない・・・。
その点はさすがに絵描きだなと思いますが。

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現場の責任者がやや強硬に、その男の行為を止めようとすると「うるせえな、俺が最後だからいいじゃねえか。このタコ」とでも言っているかのような、口調&表情。

・・・しかしその後ろにも客が並びはじめたので、3册ほどでサインをもらうのを断念したのだが、信じられない怒りの顔で、責任者をにらみつけている。

そしてその場を立ち去る時に、腕の甲で責任者をどついて帰っていったのだ。・・・あり得ない。あこがれのアーティストの前で、そんな悪態をつくような真似はできないでしょ、普通。

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それまでは微笑ましく先生と談笑していて、その先生の目の前で悪態をさらして平然としてるんだから。・・・まあ誰のファンでも変なやつはいるもんだけどね。

(ボクも、そんな様子をずっと見続けてる邪魔臭いやつなわけですが。笑)