一週間余りの札幌滞在を終えて、青森に移動。毎年この時期にいつもの青森の居酒屋に顔出しに来る。
青森空港に着いたら札幌より寒いし、雪も多い(驚)。北海道・東北は地域・タイミングによって気温も降雪量も全然ちがうのがおもしろい。
特に「津軽には七つの雪が降るとか」とか(笑)。
午後早い時間に到着する予定だったが、新千歳の出発が一時間遅延したので着いたらもう夕方だった。時間が中途半端なので荷解きをしてどうしようか考えて、そのまま夕飯に出ることにした。
青森には震災直後から通う居酒屋一軒とここ6年ほど通うようになった一軒があるが、日曜日にも営業している後者に。
前者のつきあいが長い方のお店は、2~3年前に後継者と思しき方もお店に入るようになったのだが、老ご主人夫妻と親しく話をする僕をいぶかし気に見る目が厳しく、少し居心地が悪い。東北の人らしいよそ者に対する警戒心かもしれないが、それ以上の敵意のようなものを感じる。何もしていないんだけどなぁ。
いずれ今のご主人夫妻が引退されたら、このお店とは縁が無くなってしまうかもしれない。
それでいい。何事にも終わりはある。自分にも終わりは来る。
ホテルを出たらまだ18時と僕の夕飯には少し早かったので、ついに完成したと聞いていた青森駅を見に行く。
とは言っても、去年も2年前もその前も新しい青森駅はほぼ完成していたので「いきなり新駅舎アンヴェイル!」という感じはない(笑)。ただJRの改札までショートカットで行けるようになっているのは便利だ。新駅ビルを作っていた間はぐるっと迂回せねばならず難儀だった。
中もすこし歩いたが、ダイソー本体とその女性向けブランドThreepy、おしゃれブランドStandard Productsが入っていて、少し羨ましい。中では上階で昔からある駅ビルにもつながっていた。以前はそちらにあったスターバックスが新駅ビルの方に移ったので、古くからの駅ビルのその場所にはドトールが入っていた。
駅ビルを出て店に向かう。札幌を経由してきたが、やはり札幌より雪は多い。
目的地はここ。
店に入ると「おおぉ、ひさすぃぶり~♪元気だった?」とご主人カップル。このお店はコロナ真っ最中も僕のようによそから来た客を嫌な顔をせず迎え入れてくれた。ただ、ここまでたどり着ける「よそ者」はそんなに多くない。
いつも書くように日本人が僕だけの会社に勤めているので、コロナ真っ盛りのときも職場の内規もなくホテルとフライトの安さを最大限利用してかなり自由に旅をしていたが、あの時日本各地で「東京の人間お断り」と遵法意識が欠如した貼り紙をしていた店は全部記録してあるので、未来永劫そこには絶対に行かないことにしている。
一方「一見さんお断り」「予約客のみ」という張り紙にはいくらか知性がうかがえるので許容できる。
中には同様の発言をしていた遵法意識のない知事さえいた。それにはかなり呆れましたね(笑)。法律を執行する立場の人間にああいうのを選んでいるようでは、公職選挙法違反や汚職を非難する権利は県民にはないでしょうね。
ああいうのが本当の衆愚、ポピュリズム。
あの家は最近息子家族が東京や大都市から帰省しているらしいと聞いて、その家の扉に「出ていけ」って貼り紙をするような人間と、「ダメだけど、気持ちはわかる」とそれを正当化するような人間たちだからほんとに救いようがない。「田舎だから仕方ない」で済ませたら、人としてのクオリティは堕ちる一方。
そんな中、岩手県、茨城県などの知事はコロナ差別は止めましょうと冷静に呼びかけていて、ああいう県の県民は幸せだなと思いました。特にダメだったのは〇〇県と〇〇県の知事。だから八つ墓村みたいな気色悪い事件起こすんだよ。
繰り返しになりますが、遵法意識のない人間はダメですね。それが知事なら特に。
が、この店はそんなことは全然なく。(そうは言ってもあの時期にコロナに何度か感染したんだろうな)と思っていたら、昨日お二人ともが「あ、とうとう感染したのかなと思って何度も検査に行ったんだけど、全部タダの風邪だった(笑)」とおっしゃっていた。
こういう人がいるかと思えば、潔癖症でキチガイじみた感染対策していたのにまんまと感染、しかも数度感染した人も多かったので、結局は楽観的な人の免疫の勝利のような気がする。
僕も検査は一度もしていないけど風邪には何度もかかったので、あれの一部or全部がコロナだったんじゃないかと思っていたが、あのお二人を見ていたら僕のもほんとに全部ただの風邪だったのかもしれない。
店に入っていつものお得な晩酌セットを注文しようとしたらメニューに載っていない。「もしかして晩酌セットはやめちゃったんですか?」と聞いてみたら「ああ、あれねぇ、人気過ぎて手が回らないから常連さんだけに出してるんだよ。いいよ、晩酌セットにする?」「よかった、じゃ、それでお願いしま~す。」と。
セットは八寸様の小鉢セットの他に二品+ドリンク二杯。そのうち一品は「サメのハラスの煮こごり」でした。美味しかった。それをいただきながら、日本酒は何にしようかなと考えます。日本酒のラインナップは写真の通り。
それをいただきながら日本酒にチェンジ。一杯目は黒石市の「亀吉」にしました。
それを飲み終わる頃には肴もなくなったので、ハタハタの唐揚げをお願いして同時に日本酒追加、今度は八戸酒造さんの「八仙」に。八仙は味も好きなんだがラベルのたたずまいが好きなんだよね。
呑んでいたら隣の泥酔オジサン(たぶん同年代(笑))が、ヤリイカの刺身を半分くれたので、それもつまみつつ八仙を。美味しかったですねぇ。
ホントは店を出たら「青森まちなか温泉」というスーパー銭湯でゆっくり足の角質を削ろうと思って、お気に入りの角質削り「かがやき姫」を持ってきていたのだが、気がついたら銭湯閉店まであと1時間になっていたので断念。明けて今日、これから行ってこようと思います。仕事の締め切りまであと4日。戻ったら半分くらい片付けないと。
かがやき姫いいですよ。角質がどんどん削れるし、削り跡も滑らかになるんです。