日曜日の朝は政治討論的な番組が多いのはなぜなのだろうと思いつつ、ベッドの中からテレビとネット鑑賞。
大詰めになってきているらしい103万円の壁問題。そもそもなんで103万円、120万円、178万円なんだろう、その数字ってどこからでてきたの?と思ったことないですか?
それについて、あれは生存権保障の最低ラインだと説明している人がいて、なるほどなと合点がいきました。
いつもの昔話をすると、僕は仕事に対しては本当に志が低くて、大学を卒業してから32歳ごろまではずっとフリーターをしながらたまに東南アジアに旅行に行ったり、たまに実家から自転車で行ける大学院に通ったりしてのんびり暮らしていたんです。修論締め切り前の3か月くらいですね、忙しくて死にそうになったのは(笑)。
ですから、今のようにまともに働いて、ごく普通の年収をいただくようになったのは30代半ばくらいからなんです。
フリーター時代の収入は月に18万円、バイトだからボーナスは無し。大学院は国立大学だったので授業料も安かったので18万円のうち4万円ほど(だったかな)を毎月積み立てして学費も全部自分で賄って。そのほか1~2万円ほどを積み立ててたまったらタイで2週間ほどのんびりしたり。食事はほどんど全部自分で作って、バイト先にも毎日お弁当を持って行って。でも全然不満はなく。ズバリ自分で食べたい味のものが食べられますからね。
だから、肌感覚で、授業料ない状態なら死ぬまで毎月15万円あれば十分だと思っていました。
ただバイトはバイトなのでいきなり仕事が無くなる事態も考えられることから、もう少し安定的に同じ収入が得られたらいいなと思っていたので、20代の終わりごろには、毎月15万円だけくれて責任が重くない会社員の仕事がないかなといつも思っていました。
それで求人情報を見ていたら、会社の受付で電話受けたり来客の取次するだけの仕事って毎月15万円くらいくれて、楽そうだな、いいな、応募したいなと思ってよく見ると、応募資格が女性だけなんですよ。
逆差別だといつも思っていましたね。男性差別。なんで最低賃金だけくれて、基本的に椅子に座っていればよくて、責任がそれほどない楽な仕事を男性にやらせてくれないんだと。
これは皮肉とかじゃなくて、ほんとにそう思っていたんです。「志が低い」から。今もその考えは変わりません。
そこまでが昔話で、その時に自分の肌感覚で最低限必要だと思っていた毎月15万円。年に換算すると15万円×12か月=180万円なので、まさにいま攻防が繰り広げられている178万円、生存権保障の「新」最低ラインと合致するなと。
自分の肌感覚は合ってたなと思った日曜日の朝でした。
追加の話をすると、会社の受付嬢、もとい「受付野郎」のほか、楽に最低必要ラインだけ稼げそうな仕事として興味があったのは、リゾートマンションの住み込み管理人さん。
昔鹿児島の小さい離島に向かう船の中で知り合った千葉のオジサンに誘われて苗場の山に登りに行ったことがあるんですよ。その時に山を降りたあとオジサンが持っていた苗場のリゾートマンションを利用させてもらいました。
(今考えれば、あのオジサン、鹿児島の島で一度会っただけのほぼ見ず知らずの当時20代後半の男に、よく自分のリゾートマンションの鍵を渡して自由に使わせてくれたなと思いますね。心の広い人だったんだろうな。)
彼は仕事があるからと東京に帰ったんですが、その時に「好きなだけいていいからね、カギは帰るときにポストに入れて行ってくれればいいから。安い日本酒でいいならそこに入ってるから自由に飲んで。八海山とか久保田ならマンションの前の酒屋に行けば安く買えるよ。」と言われて3~4日滞在しました。最上階には大浴場があって毎日快適で、蛇口からは谷川山系のびっくりするくらい美味しい水が出てくるし。その時に一階にいる住み込み管理人さんのおじいちゃんを見ていて(こういう生活もアリだよな)と思っていました(笑)。
毎日適宜館内を見回って施錠とか確認して、ゴミ置き場を清潔に保ったり、住人が遊びに来た時のために季節の観光情報をPCでまとめて掲示板に張り出したり、実際に来た人に口頭で説明したり、住人の荷物を受け取ったり、マンションの各種定期検査に立ち会ったり、暇な時間はこたつでミカン食ったり、お金をほぼ使わないそんな人生。田舎だから野菜も安く手に入るし。
憧れましたね。
で最初に戻ると、いまでもその感覚は変わらず、持ち家だったら毎月15万円あれば僕は生きていけるなぁと思うし、基礎控除が178万円になったら所得税がかからなくなるので、さらに楽々だろうな、と。
今でもできれば責任のない仕事をしたいし、自分の生きてきた痕跡が全く残らないように生きていきたいですね。僕が死んだら誰も僕のことを覚えていないように生きていきたいなと。志が低いからね(笑)。
仕事に関しては今のところ何の因果かそうはならなかったけれども(笑)。
ネットで英文で検索すると僕の名前が出てくるんです。あれ、僕が死ぬまでに完全に消えてほしいと思います。
さて、本日の那覇では何をしましょうか(笑)。