世間を騒がせているシンドラー社のエレベーター。
本社の社長の名がヘスさんですし、、、。
なんだか第三帝国の登場人物のような名前です。
いえ、ドイツにおいてはありふれた名前なのかもしれませんが~。
エレベーターを開けると異次元に直結とかいう研究をしてくれそうな名前です。(妄想)
さて、ナズナちゃん話のつづきです。
ホンのちょっとだけですみません。
翌日はいつもより少し遅くナズナは起きだしました。
いつもなら下がってよい時刻になると紅牡丹が合図してくれるのですが、昨夜は客である唐衛門をはじめとした男たちはいつまでも禿を侍らしその反応を見て楽しんでいたのでした。
禿には手を繋ぐ以上のことはしてはならないことになっています。しかし、侍らして淫靡な光景を見せるのは構わないとされておりました。唐衛門は十二分の大金を払っていましたから、禿を多少の時間長く侍らしておくぐらいのことは許されることになっておりました。
紅牡丹は今日の昼見世まで唐衛門に借り切られており、禿達は客達が籠もっている部屋を残して掃除をし整えておくよう言われました。
前日 乱行がくり広げられた座敷では食器などは片付けられておりましたが、飛び散った酒や精液のあとなどが畳を汚しておりましたので掃除には思った以上に時間がかかります。しかも、座敷の隣の部屋から紅牡丹が漏らす声が漏れ聞こえてまいります。禿の中でも年長の者は幾度も厠へと向かい掃除ははかどりません。それでも何とか昼見世の合図より前の時間には部屋を整えることが出来ました。
遅い朝食を摂るために唐衛門が鈴を鳴らし、禿達は膳を運び込みました。唐衛門に抱えられるように連れられた紅牡丹は身も心も奪い尽くされたかのように虚ろな表情をしておりました。
「紅牡丹さん大丈夫かな」
心配して漏らしたナズナにコデマリは言いました。
「紅牡丹さんにとっては毎月の事だよ。それより部屋持ちになったときに唐衛門様に呼ばれたくはないね」
そう言われるとナズナは頷くしかありません。しかし、ナズナは美貌の紅牡丹だからこそ唐衛門はあれだけ熱を上げているような気がしておりました。
「唐衛門様は紅牡丹さんを身請けしたいとかいい出していないの?」
コデマリは鼻で笑いました。
「松風の旦那様が出すものか。あの調子だと身請けされてから十日もしないうちに紅牡丹さんは死んでしまうよ」
驚いた顔をしたナズナに、コデマリは言いました。
「松風の旦那様は幾ら金を積まれても ちゃんとした旦那以外は身請けさせないんだ。だから萬華楼は信用されているのさ」
コデマリは誇らしげに教えてくれました。
本社の社長の名がヘスさんですし、、、。
なんだか第三帝国の登場人物のような名前です。
いえ、ドイツにおいてはありふれた名前なのかもしれませんが~。
エレベーターを開けると異次元に直結とかいう研究をしてくれそうな名前です。(妄想)
さて、ナズナちゃん話のつづきです。
ホンのちょっとだけですみません。
翌日はいつもより少し遅くナズナは起きだしました。
いつもなら下がってよい時刻になると紅牡丹が合図してくれるのですが、昨夜は客である唐衛門をはじめとした男たちはいつまでも禿を侍らしその反応を見て楽しんでいたのでした。
禿には手を繋ぐ以上のことはしてはならないことになっています。しかし、侍らして淫靡な光景を見せるのは構わないとされておりました。唐衛門は十二分の大金を払っていましたから、禿を多少の時間長く侍らしておくぐらいのことは許されることになっておりました。
紅牡丹は今日の昼見世まで唐衛門に借り切られており、禿達は客達が籠もっている部屋を残して掃除をし整えておくよう言われました。
前日 乱行がくり広げられた座敷では食器などは片付けられておりましたが、飛び散った酒や精液のあとなどが畳を汚しておりましたので掃除には思った以上に時間がかかります。しかも、座敷の隣の部屋から紅牡丹が漏らす声が漏れ聞こえてまいります。禿の中でも年長の者は幾度も厠へと向かい掃除ははかどりません。それでも何とか昼見世の合図より前の時間には部屋を整えることが出来ました。
遅い朝食を摂るために唐衛門が鈴を鳴らし、禿達は膳を運び込みました。唐衛門に抱えられるように連れられた紅牡丹は身も心も奪い尽くされたかのように虚ろな表情をしておりました。
「紅牡丹さん大丈夫かな」
心配して漏らしたナズナにコデマリは言いました。
「紅牡丹さんにとっては毎月の事だよ。それより部屋持ちになったときに唐衛門様に呼ばれたくはないね」
そう言われるとナズナは頷くしかありません。しかし、ナズナは美貌の紅牡丹だからこそ唐衛門はあれだけ熱を上げているような気がしておりました。
「唐衛門様は紅牡丹さんを身請けしたいとかいい出していないの?」
コデマリは鼻で笑いました。
「松風の旦那様が出すものか。あの調子だと身請けされてから十日もしないうちに紅牡丹さんは死んでしまうよ」
驚いた顔をしたナズナに、コデマリは言いました。
「松風の旦那様は幾ら金を積まれても ちゃんとした旦那以外は身請けさせないんだ。だから萬華楼は信用されているのさ」
コデマリは誇らしげに教えてくれました。