南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

2020 2/01 激動2月幕切る 印NavIC東輪1E太陽合ピーク継続 相棒西輪1Iは節分・立春にも準太陽合か? お待たせの日本QZS-1太陽合は3月初頭か?

2020年02月01日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
2020 2/01 英国EU離脱、米国大統領予備選、新コロナ感染激増など、激動2月の幕が切って落とされました。
2月向けに太陽合グラフ図面を切り替えました。このフォームで2月末までQZS/IGSOのドラマを記録してゆく予定です。


南下してきたインドNavIC東輪1Eが太陽合ピーク状態を継続しています。南下してきたインドNavIC東輪1Eと、北上してきたBD-I1-Sとが、約半年ぶりの太陽合前後で際どいニアミス・スレ違い状態を演じました。

そして節分・立春には相棒であるインドNavIC西輪1Iが太陽合となるでしょう。また打上げ後10年目に入った日本レガシーQZS-1の南下データの太陽合は3月初頭となる模様です。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2020 2/01 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2020 2/01 QZS/IGSO軌道の3倍拡大アニメGIFを記録します。


衛星の軌道6要素は、春分点や軌道仰角や昇降点引数など殆どが太陽中心座標系と密接しています。太陽合エベントは衛星軌道運動の特徴を把握できる優れたキーといえます。IGSO/QZSSの軌道運動位相差を太陽系慣性座標(前世紀用語で歴表時系)規模で捉える基準として、太陽合同期状態の分析が効果的といえるでしょう。

前年の同エポックと比較して同期差のズレの変化が、インドペアや中国三姉妹や日本QZSS各機において、どのようになるのかが興味深いところです。まずはしっかりとした2年目のデータを揃えることを目標とします。

インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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