南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

24.2.28 日本GDPでドイツ抜かれ4位 QZS三座体制応援必要! アンカーKOREASAT-7に設定 QZS-4北上 3/7頃QZIGクロス太陽合

2024年02月28日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
24.2.28 日本がGDPでドイツに抜かれて4位になったというニュースは,日本国内では大きな議論を巻き起こしている.
そのGDP第3位のドイツは,月面探査計画などロケット・宇宙開発関係では,あまり成果を公表できていない.

日独両国ともに第2次世界大戦の敗戦国ですが,ドイツはフォン・ブラウン等の活躍もあり,最先端高性能のV2ロケットなどで,英国チャーチルの足元のロンドンなどへのロケットによる空襲を繰り返したことで,ロケット開発はヒットラーの記憶と結びつき,戦争犯罪技術と問われた過去があります.現在でもドイツ国内では、第二次大戦の悪夢からロケット開発を忌避する国際世論及び国内の国民感情が反映して独自計画は進んでいないとのことである.

同じ敗戦国でも日本では,戦後すぐに東大などで糸川氏のペンシルロケットの開発が1950年頃には開始されました,東大ISAS/事業団NASDAの二段構えの体制に発展して,現在のJAXA体制へと発展してきている.「かぐや」に始まり今回のSLIMなど月面探査での日本宇宙技術の動向への国際的注目度は高い.G7の国では米国についで,日本が月面探査を実現しつつあることになります.

そしてもう一つは日本の世界初の8の字衛星たるQZSSの現況や将来計画についても注目が高まっている.特に国際表明をしたQZS三座体制への方向性は,中国の北斗IGSO座への唯一の対抗馬として注目されている.

ただし日本国内ではグラウンドセグメントである受信システム開発と,測位・測地精度実現へのアプリ開発への関心が圧倒的であり,宇宙セグメントそのものへの関心は内閣府・JAXA任せになっている状態と思われる.

中国北斗IGSO座についてはイロイロと不透明なところがあります.中国自身が持て余す状況なのではないかと推測してしまいます.今後の日本のQZS三座については宇宙セグメントにアイデアをこらしてQZS/IGSOについて,エコシステムの拡大を追求できる条件が大きく残されているのではないか,もっと日本はオープンな立場で主導権を握ってゆくことができるのではないかと推測しています.これがQZSSのエコシステムの国際的な拡大に大きくつながると思います.

3月7日予定QZ・IGクロス太陽合(北上QZS-4単独X南下北四IG座)でのバランスを見て.QZS/IGSOレベルのN2YOプロットを観察します.

β角プロットについても,QZS三衛星の雄大なβ角プロット描画や,北三・四座の直線的な南下,北五座の高緯度での反象限反転など近未来状況をにらんで,観察します.

当面は以下のN2YOのURLを使用するようにします.

https://www.n2yo.com/?s=42691|36828|37256|37384|37763|37948|41434|42738|42965|40547|41241|43539|44204|40938|40549|44709|44337|49336

N2YOサービスの画面コピーを利用したIGSO/QZS衛星軌道群の地表への射影の16時間分のIGSO/QZS群衛星軌道アニメGIFを記録します.

(1) IGSO/QZSS射影軌道の16時間分の10分毎のアニメGIF


(2) IGSO/QZSS射影軌道の昼間6時間分の2分毎のアニメGIF(欠)

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