南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

みちびき1号QZS-1が列島から大陸寄りに移動中!?

2018年09月09日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
当ブログを定期的にご覧の方は既にお気づきと思いますが、
みちびき1号QZS-1の8の字軌道(黄色)の軸経度が、この夏以降、列島から次第に大陸寄りに西へ移動中!?しているようです。
(Dawn境界線が垂直に立ってきましたね。もうすぐ秋分です)

8年間孤軍奮闘してきて頂いたQZS-1ですから、この大陸方面への移動にはいろんな可能性がありえるでしょう。

積極的な可能性には、QZSSのカバー範囲を、今後は中・印のIGSO達の大陸側カバー範囲に拡大し、QZSとIGSOとの将来的協調を図ろうというような、画期的な長期戦略のうえのことかもしれません。

当方の大胆な希望としましては、今後のQZSS宇宙セグメントでのQZS増強とは、QZ東輪とQZ西輪に2分割してゆくということかもしれません。QZS-1がQZ西輪の先駆になるのでは....というものです。

消極的には、この8年間の大奮闘で、QZS-1の保有リソースの一部に不足が生じ始めていて、QZS-1の経度方向の軌道制御を減らし始めているのかもしれない。経度方向の軌道制御を減らすと西側にシフトしてゆくことはよく知られています。

みちびき1号QZS-1については、日本独自の測位衛星の実績を孤軍奮闘で作って頑張ってこられた尊い実績から、レガシーとしての感謝の言葉しかありません。

今後もわが国の測位衛星計画の長期戦略の先兵として頑張って頂きたいと思います。
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