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高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

どこで8の字軌道のすり替えが起きている>ナビ・テロ監視の重要性

2017年11月02日 | QZSSの軌道・幾何
以下のアニメGIFは昨日11/01のQZSS宇宙機4機の飛翔状況から作成したものです。

3機の衛星が8の字軌道を飛翔しており、QZS-3号機は赤道上空で静止しています。

残りの3機はそれぞれの8の字軌道を飛翔していますが、メビウスの輪のように軌道を飛び移っているように見えます。

いったいどこで、どのタイミングで8の字軌道のすり替えが起きているのでしょうか?


こうしたトリックをおこすことによる新しいナビゲーション・テロは、宇宙セグメントでも地上受信系セグメントでもソフトウェア的な混乱を引き起こすことは不可能ではないので、くれぐれも3衛星が混線しないように、8の字軌道上の飛翔宇宙機の区別には何らかの新型の認証受信技術が必要と思われます。

非常によく似た8の字楕円軌道を飛翔する測位衛星群によるナビの実用化は、QZSSが世界でも初めての挑戦ですので、逆にいえば、その新側面を突いた新しいナビゲーション・テロ攻撃の対象にもなり得ます。こうした側面でも十分な考慮を払う必要があるでしょう。

現在の8の字3軌道はインクリで4°赤道経度で2°程度の間隔を明けるように構成しているようです。こうした間隔を明けることで、軌道の幾何学的な混線はある程度抑えることは可能でしょう。軌道のすりかえ・なりすましまで、こうした手法で可能かどうか叡智を集める必要を感じています。

また3衛星間隔について、当方はこれまで単純に8時間シフトが良いと思ってきましたが、単純なシフト間隔では、衛星のすり替えによるなりすまし受信も実現し易いと思われるため、3衛星シフト間隔をある特定の巨大素数比による24時間(恒星時)の3分割にするなど、すり替えのボロが出やすい仕組みの間隔にすることなどが考えられます。
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