「さようならの始まりは、どこにでも転がっている」
この9年半、私を支えてくれた人がいる。ひょっとしたら、いた。
ホテルで大喧嘩した日、そのホテルの近くの病院で、その人は手術を受けていた。
電話を待っている。かかってこない。
会社に電話したいが、怖くてできない。
クリスマスに最後に会って、28日に倒れた。一旦良くなって急変して緊急手術。手術前にくれたメッセージが、いつものその人とは雰囲気が違っていた。
これで、さよならなのかなと絶望的になる。生き物の最終死亡率は100%だから分かっていたけれど、誰も自分のその日を知らない。
後から思えば、あれが「さようならの始まり」と気づく。そんなものなのだろう。
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