どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

朝っぱらからエキサイト

2024-04-28 11:44:00 | 日記
朝っぱらから、創作資料の印刷に取り掛かろうと思っていたら、プリンター様がご機嫌斜め。

宥めすかしても動いてくれない。

仕方なく取説を探しに、仕方なく汚部屋の片付けをしていた。


そしたら、中国、韓国、マレーシアの札を発見!

え?なんで、マレーシア?なんで、韓国?という疑問。

彼奴は上海で仕事をしていたはず。。。。。

パスポートを失くしたと私に泣きの電話を入れてきたはず。。。。

問い詰めたくても相手は「死人に口なし」である。

夫婦でも知らないことがあった方がいい。
私も彼奴が知らない秘密を抱えて生きてきた。

彼奴にも別口座があった。私にも別口座があった。

私が知っている彼奴は、優秀な技術者だった。海外出張も少なからずあった。

アメリカとは縁が深かった。仕事で、シカゴに長いこと行っていたこともある。

絶望的に英語ができなかった。院卒なのに。いつも通役のお世話になっていた。

本当に頭がよかった。彼奴がいなくなっても、彼奴の取った数々の特許は、多分、みんなの暮らしに役立っていると思う。



その夫の書斎が今の私の汚部屋である。

まだ、クロゼットには数式だらけの機械工学の本が詰まっている。

私は夫が死んでから泣いてはいない。涙は込み上げてくるけれど、泣いてはいない。

「愛していた」なんて言葉では言えないほど、彼は私の大切な存在だった。

喧嘩ばかりしていた。それも思想信条について喧嘩をしていた。家庭は論議の場だった。


そんなに頭がいい彼が、若年性アルツハイマーにかかるなんて皮肉な話だ。
彼が、あちら側に行って4年。今日の朝のエキサイトは、彼が「たまには私のことも思い出せよ!」と言っていたのかもしれない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿