カイトには、親も兄弟もいない。彼は生まれつきの八百万の神だから。
八百万の神達は、神から生まれた者、人間から召し上げられた者、海斗のように世界の気から生まれた者がいる。召し上げ者は、途中で永遠の生に耐えられず、人間に戻る者が多数いる。
カイトは、結婚して家庭を持つが、長い間子は持たず、妻と共働きの宮仕え。
たった一度だけ、王命で「下界に降り」をして人間として暮らした。その時、兄だったのが昨日のヒカル。
戻ってから、ヒカルは全てを忘れさせられてしまう。
とても、仲のいい兄弟だったので、カイトは寂しい。元々、内気な大人しい性格だったので余計に。
また「にいちゃん」と呼べる日が来ればいいなぁと思っている。
まだ、カイトは顔を変えると思う。人間だった時は、カケルにそっくりだとの設定で考えていなかった。
髪は黒で神経質な感じがする顔が、イメージなんだけど。
彼らが住む高天原は、人間界に1番近く、飛翔の能力を持つ者は勝手に行くことができるが、無許可は大罪。そして、彼らは下界に行っても実体化ができない。
葵はもっと天空に位置する赤界の出身。高天原やその他の国々の統括をする頂点とも言える神の国。そこの赤族と言われる者は、実体化する。しかし、人間界からの距離がありすぎて、飛翔では行けない。かなりの手配をして交通手段も必要。
赤界は、物体が無く気が渦巻く世界。赤族は、共有認識の世界観を持ち彼らの目には普通の街並みや景色が見える。
カイトと同僚の一木は、迷子になる。それを案内するのは、1500年の壮絶な償いを終えた赤族のカケル。
この物語は、結局は人間の堕落と成長の物語。キャラクターの内面はほぼ出来上がっているので、ルックスが問題。
登場人物は多い。
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