不思議な力を持つ田中家の人間の中で、何も持っていない光。2つ下の弟、海斗は他人の人間性が色で見えます。
「おじいちゃんは、よく分かんない。お母さんは、薄い青味の白でキラキラ光ってる。兄ちゃんは、もやっとしてる。お父さんは汚れてる。」
海斗は、葵に会った時「怖い赤」と言います。海斗のこの力は、不浄な者を遠ざける役目を持っています。祖父は「見えたり聞こえたりするだけだから、役にも立たない」と普段から言っています。
ある日、海斗が光に「兄ちゃんの色は赤だ。見えた。」と言いますが、お母さんを虐めるお父さんに、それを止めさせる事ができない自分に悶々とします。
ほぼ寝たきりのお母さんに添い寝をしていた時、無色透明の水晶で出来ている自分の「護り珠」が赤くなって熱くなっているのに気づきます。
次の瞬間、反対の左手から火が立ち上がるのを見ます。
数日後、お父さんがそっとお母さんが寝ている部屋に入ってきて、添い寝をしている光を蹴り飛ばして、逃げようとした母親を無理矢理何処かに連れて行こうとします。
母の手を掴んだ父の手の甲に、光は真っ赤になった珠を押し付けます。その熱さにびっくりした父親は逃げようとして、母の手を離しますが、逃げる父を追いかけて光は何度も珠をところ構わず押しつけます。
子供の足は大人には叶わない。でも光は、ある程度の距離が離れた時、左手から縄のように伸びた火を放って父親に「殺す!」と叫びます。その時の光は、髪が半分深紅になって目も赤くなっています。
その後、父親と2人きりになると「僕がいない間になんかしたら、本当に殺すよ」と小さな火で父親の翔の髪の毛を焦がしながら脅します。
翔は、自分の息子に恐怖を感じます。光は、言いたい事を言うと母の布団に潜り込んで眠ってしまいます。
翔は叔父に「光のアレは何だ!」と尋ねると「この家には、稀に力が強いものが生まれる。それだろう。」と答えますが、嘘です。
この話、一昨日にも書いてあるんですが、イメージが、かなりハッキリしたシーンになってきました。
本当のストーリーでは、田中光であるヒカルと田中翔のやり取りもあって、ヒカルは怖いです。
晃さんも、ビックリの展開。でも、おもしろいと思うところが晃さん。
「翔の性格は知り尽くしているので騙すのは簡単です」と葵がしれっと言ったり、みんな本心を隠して生きている感じの話になってきてます。
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