海斗の長男、翔(しょう)の彼女。
大人しく真面目な翔が、この女に出会ってから別人のように変わっていきます。
この女は、所謂サイコパス。罪悪感が無い人間です。身体で男を操り半グレ仲間の中でも女王のように君臨。強欲で嫉妬深い。他人のものを欲しがり、他人を苦しめる事に無上の喜びを感じる。
陽(よう)の家の桁違いの裕福な暮らしに憎しみに近い嫉妬をする。陽の存在そのものが憎い。
お見舞いと言って陽の家に押しかける2人。陽の護り珠を「頂戴」と言って、剥ぎ取ろうとしたところを、老人になった葵に突き飛ばされる。
それに翔(しょう)が怒り喧嘩になりそうになるが、家政婦から連絡を受けた一木が部屋に来て凄み、翔と実果を神澤家から追い出す。
「私の大切な人は、珠を取られて死にました」と葵がつぶやく。
実果と翔は、実は深い縁があり、それも悪縁。実果と出会うとカケルの凶暴性が引き出される。そして、最後にはこの2人は殺し合う縁で結ばれている。
実果のキャラクターは、最初愛らしい少女でした。難産で死んだ縄文時代の少女。物語を作り始めた頃、愛らしい少女は、実果(ヌチ)とナノハという2人の姉妹に変化しました。ヌチはカケルの遠い昔の妻。性格は実果と同じ。ナノハは、その余りにも美しい気の色を見たあかりが召し上げます。ナノハは妹の策略によって死に追いやられた人間。ナノハは、あかりから新しい名前を賜ってウリという名になり、女王のお気に入りの側近の女官になります。
実果(ヌチ)は、何度も作中に出てきますが、カケルの思い出の中でです。
人間として出会うのは、この実果と翔(しょう)の時代。
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